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黄昏の日常  作者: 灯些季
13/89

13.質問

休み時間になると俺はさっそくクラスメートに囲まれた。


転校生お約束の質問攻めってやつ。


それにしても、だ……


好きな食べ物や本はともかく、好きな男のタイプとか彼氏がいるかとかって何なんだよ!!


あぁ……そういえばそういう所だっけ。


ていうか!質問多過ぎて答えられない!


「いい加減にしなよ!柾美困ってるじゃん!!」


おおっ正樹様!


「そ、そうだよなぁ〜」

「正樹ちゃんの言うとおりだなっごめんなっ」


正樹効果すげーっっ

みんな和んでくな〜


「なぁ田島だっけ。俺前の席の染谷誠そめやまことっていうけど柾美って呼んでいい?」

「いいよ。じゃあ誠って呼ぶよ。」

「おう」


クラスメートのほとんどが正樹に注意されてるなか話しかけられた。


わりと普通っぽい感じかな?

他校に彼女いるらしい。


「失礼だけど実は男も女も両方好きってことはない?」

「ない!こういうところだから珍しいけどノーマルな奴だって居るんだぜ?」

「申し訳ございませんでしたぁっ!」

「柾美もノーマルか?」

「そうだよ。」


笑われた。

そうだよな。こんな所だけど偏見の目で見るとか失礼だ。


そういえば、

昨日から頼りっぱなしだけど

正樹って学園内に好きな相手っているのかな?


「なぁ、俺の隣ってどんな人?」

「その人だったら昨日話したじゃん。」


いつのまにかクラスメートの輪から抜け出した正樹が会話に混じってきた。


昨日?


「正樹のルームメイトって柾美なんだ?癒やされそうな組み合わせだな。」

「羨ましいでしょ」


正樹、それは俺のセリフだぞ。


「最高の組み合わせじゃないか!」


クラスメートからそんな声が聞こえてきた。


正樹って人気あるよな。

可愛いし、料理うまいもんな。


いや、それよりも昨日って?


「いつ話した?」

「だから、あ、詳しく話してなかったね。柾美が来る前の学年トップの事だよ。」


ん?それって


「学年1の不良でイケメン!?」

「そうそう不良」

「イケメンねぇ…確かに抱かれたいランキングに入るかもーって噂はあるもんな。」


誠の言葉って、やっぱり美形か。


「アイツには関わらない方がいい。中等部の時からケンカとか教師殴ったとか噂多いからなぁ」

「そのくせセフレも多いよね。」

「セフレ?」

「体だけの関係の相手が多いって事だよ。」



うわ……


「柾美ぃ?顔赤いぜ?」

「うっうるさいっ」

誠ニヤニヤするなっ


そんな俺を見てクラスメートの中から「可愛いっっ」て声が聞こえたなんて事はなかったことにしておこう。うん。


「お兄さんが生徒会長ってことあって色々と期待されたけどそれをことごとくへし折ってきたんだぜ。あー…でも成績いいからそれなりに努力はしてるかもな。」


今なんと??


「お兄さんて、上原総一生徒会長?」

「会長知ってるんだ!?」

「ああ、入学したときに理事長から学校の事色々聞いたからそのときにだよ。」


正樹の目が案内されたこと言うなって信号送ってたから誤魔化したけど。


「あとね、上原君に会長の事言っちゃダメだよ。スゴく嫌ってるからね。」

「へぇ~~」


総一先輩の弟ってことは当然美形だなきっと。


あの人の身内なら学年トップっていうのもうなづける気がする。

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