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黄昏の日常  作者: 灯些季
12/89

12.教室

俺の口からため息が出た


と、とりあえず職員室入ろうか。

まずは高森先生だよな。


ドアを開けると紫色のスーツに黒いワイシャツに紺のネクタイ!?

の、黒髪のイケメン……


学校だよな?

ホストっぽい人がいるような??


「あ、の、高森先生は「おうっ俺だ」


叔父さん、教師の個性を大切にする方針はキライじゃないけど驚いたぞ。


「田島柾美か?」

「はい」

「そう固くなるな。俺は担任の高森裕隆だ。担当は数学。ここは広いだろ?迷わなかったか?」

「そ、生徒会長に偶然会って案内してもらいました。」

「そうか。」


高森先生の後についてさっそく教室に向かう。


廊下で待ってるように言われた。それにしてもみんな朝から元気だな〜。


「入ってこいっ」


あ、呼ばれた。

自己紹介なんてすぐに終わるんだっ。

緊張なんかするかっ!


勢いよく開けたハズの引き戸の音は全くきこえずに、男共の叫び声にかき消された。


「うぉぉぉぉっっ!」

「かっわいぃぃぃぃぃ−−−−−っっ!」

「好みだぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっっ!」


これがお金持ちの坊ちゃんの言葉か!?

あとかわいいって言った奴歯ぁ食いしばれ!!

殴る!!

……なんて思っても口に出すのはこらえたよ。



「静かにしろ!あとお前ら、田島に変な事したらどうなるかわかってるよな?」


一気に静かになった!

うわ~~全員の視線が痛いな。


「田島柾美です。家庭の事情で来ました。趣味は読書です。あと、俺にかわいいと言ったら条件反射で殴ります。忘れないで下さい。」

よし、終わり!


「席はあそこだ。」


先生が指差した先は一番後ろの席で窓際とその隣……え?


「どっちですか?」

「窓際じゃない方だ。」


という事はもう一つの空席は遅刻か欠席か。


教壇を降りて席に向かって歩いてると体を軽くつつかれた。


なんだ?

て、正樹じゃん。


笑顔を軽く返す。


なんで教室ザワついた?

正樹苦笑いって……

ああセレブのご子息様たちには庶民の笑顔は毒って事か。

気にしないことにしよう。

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