11.再会
振り返ると見覚えのある美形さんがいたよ。
「総一先輩っっ!」
「もしかして迷子?職員室行くの?」
つい周りに生徒いないか確認しちゃったよ。
だって、
昨日あんな話ししたばかりだし。
それにしてもエスパー能力は健在ですね。
「図星みたいだね。案内するよ。」
「ありがとうございます。ちょうど迷子です。」
総一先輩様々だなぁ〜。
俺は先輩と並んで歩き出す。
昨日も思ったけど背高いなぁ。
「ところで柾美、変なこと聞くけど同性愛はアリだと思う?」
「ふぇっっ!?」
あぁ声が驚いたせいで裏返って情けないっ
「あ、あぁ…ここってそういう所なんですよね?えっと……それは個人の自由なので良いと思います。」
そういえば先輩て恋人、彼氏っていうのかな?
いるんだろうか。
カッコ良いし、優しいしいてもおかしくないか。
「俺の顔に何か付いてる?」
「へっ?目と鼻と口が付いてますっっ」
「うーん……なかったら怖いね。」
先輩に可哀相なモノを見る目で見られた気がする!
「すみませんっっそうじゃなくてっっその、付き合ってる人はいますか?」
先輩がぽかんとした顔に変わった!
聞くんじゃなかった。
穴掘って飛び込みたい。
「そんなに逃げたそうな顔しなくていいよ。今は生徒会の仕事が忙しくてそれどころじゃないんだ。」
て、先輩?
ナゼ俺の顔を撫でるの?
「まぁ君が望むなら相手になるけど?」
イケメンスキル発動!?
あと顔が近い―――っっ
「待った!!冗談やめて下さいっっっ!!」
キスされるかくらいの距離近づいたと思ったら先輩が爆笑!?
「やっぱり君の反応面白いね!」
え、おでこに柔らかい感触?
今のってまさか
顔に熱が集まってくるのがわかる。
「からかって悪かったね。ほら職員室着いたよ。またね。」
たった数分なのに俺の精神力ゴッソリ持ってかれた気がする。




