出会い
私はいつものようにひとり
教室に向かう。
ひとりは楽・・・だけど、
何故か寂しい。
私は教室に入り、席に着く。
「ほんとかっこいいよね。」
「ちょークールなところがまたいいよね」
女生徒が何人か集まって、
だれかの話をしている。
「あっ!来たよ。」
教室の後ろから男子生徒が入ってきた。
それを女生徒は目で追う。
私も、つい見てしまった。
彼は「霧野星哉」だ。
たしかにかっこいいと思う。
けど、、人はみんな同じ
心の中ではいろいろ思っているはず・・・・・
「おっはよう!星哉」「おはよう。星哉くん。」
男子も女子も彼にたくさん声をかけている。
一方彼は、「あ・・・おはよう。」
静かなにつぶやいた。
そして窓側の一番後ろの席に座る。
私はそんな風景を見て思う。
「信頼されている」・・・・・・と
一時限目、四時限目が終わる。
そして昼休みの時間。
「今日はきーちゃん日直で大変だろうし
一人で食べよう。」
空は席を立ち、教室をでる。
そして、
ある場所へ向かう。
キィ・・
ドアを開ける音。そこにはいっぱいの景色と
真上にはどこまでも続く空があった。
「久しぶりだなぁ・・・」
ここは私のお気に入りの場所。そう、屋上だ。
ここにくると、嫌なことも苦しいことも
忘れられる・・・・・・・
そう。リセットできる・・・・
何もかもがやり直せる・・・・
キィ・・
ドアの開く音がする。
私は急なことにびっくりして隠れてしまった。
入ってきたのは男子生徒。背を向けていて
誰だかわからない。
「誰?」と問いかけられた。
どうやら気づかれてしまったようだ。
振り返ると
(えっ・・・・)、
そこには霧野星哉がいる。
私は思わぬ人がそこにいたので少し驚いた。
そしたら、彼に問いかけられた。
「この場所っていいよな。」
私はこくんとうなずく。
「俺以外にも、知ってるやつ
がいたんだな。」
間近で彼の横顔を見た。
それは、このどこまでも続く空に
ぴったりなきれいな横顔。)
「隠れてたのはびっくりしたけどな。」
(あっ・・・)
かすかにだが、少しだけ彼が微笑むのが分かった。
まるで太陽のように見えて、
夜空に光るひとつの星のようだった。
私ははじめて見る彼の表情を
少し・・・
長く見つめていたいと思った。




