勇者「チェンジで」傭兵(37)僧侶(成人童貞)魔法使い(爺)が仲間になった
まあ読んで(*´∀`*)ノ
たぶんおかしくなるから(どの意味かはあなた次第)(っ´ω`c)
「おおっ異世界から来た勇者よ! 魔王を倒すために神聖魔法に目覚めた我が娘の聖女と、剣術大会で優勝した剣の乙女に、魔法学園で若いながら新魔法を作り出した大魔女らともに魔王を打ち倒すために旅立つのだっ!」
「チェンジで」
◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆
「よく生きてんな勇者」
「新しい勇者を呼ぶのにどのくらい時間がかかるかわからないってことで即処刑は免れた」
「勇者は頭がおかしいのか大物(笑)だな」
「私が即座に説明しなかったら死んでましたよ」
「いやいや、軍を作って攻めるならギリわかるけどさ。今の俺らみたいに少数での行動にフリフリフリル満載のドレスで王城内ぐらい息切れしそうな王女がついて来れると思う? 今の俺たち水浴びも出来ない状況一週間よ」
「聖女様なら浄化魔法を使えますけど」
「日が一個分移動して枯れた花を咲かせて力尽きる体力に、その数倍周囲にちやほやされながら愚痴を言い続ける奴はいらんでしょ。しかも、俺が旅立つまで体力つけるようなことを一切してないし」
「そんな奴はいらないな」
「だから代わりに教会で優秀だけど疎まれて出世できないオッサンを要求したんだよ」
「それで私ですか……」
◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆
「剣の乙女は戦力としてよかったんじゃねえの」
「アレね。割と強かったよ競技の中ならがつくけど」
「騎士団長で侯爵の娘ですから不正な試合で優勝していましたか」
「いや運が良ければ優勝出来るくらいはあったよ」
「あー、実戦はてんでダメだったと」
「自分が選ばれなかったことにムカついてたんだろうな。呼び出されて一対一の勝負をふっかけられたから、目に砂ぶっかけて、鞘を脚にぶん投げてこけさして、馬乗り柄尻で何度か殴ったら『私にこんなことをするなんてっ!』と叫んだから、再度殴打して『お父様に言いつけてやる』と号泣しながら呟いたから、リピート殴打で謝罪を呟くだけの存在にしてやった」
「勇者の所業じゃないですね」
「勝てば官軍負ければ賊軍。能力的な強さは仲間の再選定中に、特訓だ! と騎士団長にボコられている間に国で一番ぐらいまで上げたけどさ。たかだか剣術しか得意なものが無くてその得意分野で『正々堂々勝負だ偽勇者めっ!』とか言われたらムカつかない?」
「「「ムカつくなあ」」」
「だからボコったら、パパに泣きついてさ」
「騎士団長が処刑広場で全裸で拘束されていたのは」
「やったの俺。『女の娘に非道な事を、この卑怯者めっ!』とか言って配下の騎士と襲ってきたから、走って逃げて足の速い順で追ってきた奴と正々堂々一対一で腕か脚を一本斬り離してやったよ。騎士団長には娘の教育について話しながら、腕と足と骨を二本ずつ折っても理解しなかったから獣なんだなと判断して、人間じゃないから服を脱がせて棒に四つ脚を括り付けて尻尾がないなと思ったから、愛剣をこうブスッと」
「やめろやめろ。せっかく焼いている肉が不味くなる」
「親子揃って領地に引きこもりましたね」
「あれは平民たちも爆笑してたな」
「力で負けても誇りも失っても、恥を晒して人々の笑顔の為に生きるって凄いなぁ」
「「「やったのお前だろ」」」
「だから単独でも集団でも快適に旅をさせることが出来る傭兵のおっさんを注文したんだよね」
「それで俺が選ばれたのかぁ」
◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆
「大魔女は……まあ、聖女の王女でなんとなくわかりますが」
「あー、あの子は一番ダメだったな。なんせ革新的な魔法を開発したとかは凄いけどそれだけでしょ。会ってみたけど完全な研究畑で体力無し対人恐怖症、戦闘なんて怖くて出来ないって」
「それでも魔王討伐の旅に出れば否が応でもそこらへんは鍛えられるだろ?」
「俺も聖女の王女と剣の乙女(笑)を知っていたから、とっさにチェンジって言ってしまったからさ。流石に会ったことも無いのに決めつけではいけないと大魔女に会いに行ったさ。んで、さっき言ったことも理由の一部だけど強制してもいいと思うやん?」
「まあお国の命令ですしね」
「子供」
「え?」
「アンリエッタちゃん十歳。パパとママが同伴で引き離したらコロスと、目が口ほどに物を言うって本当なんだなぁと初めて知った」
「「「……」」」
「勇者の俺が会いに来た=旅の仲間になれの強制命令と思っていたのか。ふるふる震えて両親に抱きしめられて、ぽろぽろ泣きながら一生懸命ご奉仕しますと言われた時の罪悪感半端ないよ」
「「「うわぁ」」」
「人生で一番の謝罪をした後に、速攻魔法学園に凸して上層部のジジイババア共を物理的に説教してやった。最低の罪悪感だったから最高のスッキリ感だったね」
「だから儂が呼び戻されたのか」
「学園の魔法使いから選ぼうとしたら、全員頭でっかち身体は薄らハゲの毛並みに貧弱過ぎてさ。探求心が溢れ過ぎて自分で動く奴を物理的にお願いしたら、爺……おっと老い先短い爺を寄こしやがったんだよ」
「言い直して悪くなっとるじゃないかぁー!」
「まあまあ爺さんの魔法のおかげで火も水も気にしなくていいから当たりを引いたもんだろ」
「ですね。自分、魔物避けの魔法は使えますが虫除けの魔法がこんなに必須とは」
「儂便利道具? なあ便利道具?」
「素人の当たらない攻撃魔法より、爺の便利魔法が必須だわ」
◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆
「イエーイ! こんにちは侯爵様! 俺、勇者だよ? 魔王討伐の為にいろいろ供出してもらおうか!」
「はいはい。これ王様の御免状です。勇者の行動を阻害した者は罰するそうです。侯爵? 阻害した者ですから貴族も罰する対象ですよ。自分は別だと……なら王国に敵対行動をした魔物として勇者が成敗します。そうですかわかってくれましたか」
「おーおー貯めこんでる貯めこんでる。爺さんの●次元魔法どのくらい入る?」
「村三つ分の食料かの。あと●は付けるな」
「勇者はー?」
「王城丸ごといけそうだったからそれぐらいー! ドカーン!」
「ぐぐぐっ! わ、儂だって王都分ぐらいっ!」
「無理すんなよ爺さん」
「そうですよ。勇者には遠方に配らせて、脱税横領の食料で周辺の村ごと勇者歓迎宴会の分がまずは必須ですから」
「僧侶~。俺、主役なのにいらない子?」
◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆
「なにチビチビ飲んでんだよぉ」
「そうですよ。酒は楽しく飲まないと神に怒られますよ」
「お前は神を都合よく使って冒涜しとるがの」
「いや酒は好きなんだけどさ。俺の世界の同僚が泥酔してトイレで溺死しちゃってから、心のどっかで制限がかかっちゃうのよ」
「いや待て、お前のチビチビ酒より面白い話が出て来たぞ」
「溺死? トイレでですか? ……変態プレイ中に?」
「やっぱお前破戒僧じゃろ」
「いやいやプレイでなくて、こっちの世界はポットンだから水洗式がわからないかー。説明するからペンと紙くれー」
◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆
「よっしゃー! ●次元ポケットからの有刺鉄線射出はチートだぜ」
「ひと月かけて襲ってきた侯爵家の兵の武具を鋳溶かして何を作ったと思えば……」
「うわぁ。あれ暴れたらもっと絡まって更に激痛が起きてもっと暴れて、死ぬまで地獄だな」
「●次元じゃないもん。ポケットじゃないもん魔法だもん」
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「人道的にとは言いませんが素材として使い物にならないようになるものは使用してはいけません。はい復唱」
「シヨーシテハイケマセン」
「あーあ、暴れまくったから皮はボロボロ、肉まで血まみれで熱持ちすぎて食う部分はねえな」
「あの暴れボアは捨てるもの無しと言われているんです」
「クジラみたい……」ボソッ
「何ですか」
「イイエナンデモアリマセン」
「血の臭いですぐに他の魔物がやってくるだろうし埋めるしかないか。おーい爺さん●次元ポケットで穴掘ってくれや」
「お前までポケット扱いかっ!」
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「今日は一日休みにしましょう」
「なら酒場に情報収集しに行ってくるぜ」
「ちゃんと宿に戻って来る程度の酔いにしてくださいよ」
「はい! 路地裏で街のはぐれ者に絡まれている姉と弟の子供たちを探してきます!」
「普通に危ないからいないと思いますが、いたらちゃんと保護して傭兵の酒代を確保してください」
「わ、儂は……」
「はいはい、腰に癒しの魔法を掛けますから安静にしていてくださいね」
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「フハハハハハ! よくぞここまで来たな! 我は四天王の一人豪裂のバリャ」
「行け有刺鉄線っ!」
「ギャアアアアアッ!?」
「よし槍だ槍。刺せ刺せ」
「夜のおねえちゃんに人気のぬるぬるの魔法じゃ」
「これで倒していいんですかね。あ、私はぬるぬるになりたくないので弓でお願いします」
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「昼くらいまで流し込めばだいじょうぶかなぁ」
「一か月かけて湖の水を●次元ポケットに収納しましたから、念の為に夕方までいきましょう」
「日がな一日釣り三昧は楽しかったのう」
「おーい爺さん。そこらへんの冷え固まった溶岩を真っ平に出来ねえか? 肉焼いたら美味いのよ」
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「俺の世界の物語ではよくあるんだけどさ。長年一緒だった仲間が実は男装していた女の子だったとか」
「……私のことは水浴びで細マッチョとかがっかりしてたでしょう」
「え、別に僧侶だとは言ってないよ」
「あとは無精ひげの彫りの深すぎるおっさんと、髭もじゃの筋肉質な爺しかいませんよ。あれらが変装した女性に見えますか」
「いや無理不可能。でも、文通している大魔女っこだったら女体化の魔法を創り出しそうなんだよ」
「……」
「女体化したら、童貞は処女になるのかな?」
「ひぃ」
「勇者が僧侶を邪な目で見ているぞ」
「まあ僧侶は童貞か」
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「四天王の一人、水流のなんたらさんですがの居場所が居城にいた血まみれの配下の証言によりわかりました」
「珍しく真面目に話してるけど名前覚えてねー」
「それで有刺鉄線で血まみれの配下の証言でどこにいたのですか」
「あ、儂わかったかも」
「俺たちを奇襲しようとある湖で待ち構えていたらしいのですが、湖の水ごと行方不明になられて居城は大パニックだそうです」
「「「あー」」」
「四天王の一人溶岩のなんたらさんを倒した時に、沸騰している温泉に最初何か浮いてた記憶があるんだけど、覚えてない?」
「浅場で酒飲んでたからなぁ」
「儂も」
「そういえばあの時魚が煮える臭いがしたような」
「え、なに? 水流じゃなくて水龍? 魚系魔族? 同時討伐だったようだなっ!」
「素材の鱗が採取出来ませんでしたねボソッ」
「ひれ酒がぁ」
「良い出汁が出てたろうに」
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「そろそろ魔王の国かぁ。んじゃそろそろお別れしますか」
「ん? 何言ってんだ」
「だって三人とも国からの命令で魔王倒した後に俺を殺すんだろう? 四人旅は楽しかったからあんまり殺したくないから、国境はキリが良いかなって」
「あんまりぐらいですか」
「俺も人より自分で死にたくないし。それにここから全力出せば三日ぐらいで魔王城着きそうだし」
「首傾げてるが出来そうじゃのう」
「だからしばらくの間、身を隠してもらっていい? なんか倒した予兆が現れたら凱旋してよ。証拠は侯爵家で手に入れた装飾過多の迷剣に血でも付着させてさせれば勇者の使った聖剣とか勝手に盛り上がるだろ」
「「「……ふんっ!」」」
「ゴベシッ!? ってぇーなっ!」
「俺は国の上層部から傭兵団の存続と好待遇をお前の殺害で約束された」
「私は枢機卿になれる王都の大教会の良いポストですね」
「儂も上の席と幾つかの禁止区域の出入りじゃな」
「……」
「無言で●次元ポケットを開けようとすんなよ。最初は面倒だが殺そうと思っていたさ」
「この三人なら一人は生き残れる対勇者の策は考えましたからね。まあ私も教会の膿を取り除ける地位が得られるならと受けました」
「儂は上には興味無かったし、禁止区域も勝手に入ったし。金を用意もしてくれると言うんで暇つぶしも兼ねてじゃな」
「でもな今はそういう気はねえんだよ」
「同じく」
「儂は二人次第じゃったな」
「爺はふと始末するかと気が変わりそうだから先に殺していい?」
「ダメダメ、即火付けと無限水筒が無くなる」
「虫除けが無くなると進行速度大幅に遅くなりますよ」
「儂、便利屋?」
「まあ傭兵団は先代の団長の息子に代替わりしてからロートルに無理無茶させて死ぬか追い出そうとしてたしな。先代への恩よりお前の面白さが勝ったから殺さねぇ」
「面白さ?」
「正しい教えなんて元から無いのはわかっていたので、使命感で人生を膿の中で費やすよりは、勇者みたいに自由にメッして感謝する人々に教えを説く方が気持ちいいので」
「破戒僧?」
「儂は」
「あ、爺は魔王の国の遺跡荒らしがしたいだけだろ。拗ねるな拗ねるな爺が倒れて拗ねてもとうとう死んだか! って思われるだけだって」
「王国のめぼしい遺跡は粗方調査し尽くしたじゃもん。新しい遺跡をあばきたいんじゃもん」
「本音駄々洩れ」
「それに絶対に俺たち三人、凱旋したら速攻暗殺されるだろうよ」
「傭兵は先代の息子で、魔法使いは魔法の上層部、私は聖女関係ですから教皇と王家辺りに火刑にされるでしょうね」
「ま、儂らは体のいいはみ出し者なんじゃ。素直に従うと思うとる方が悪い」
「……報酬なんてあんまないよ。●次元ポケットに入れてる侯爵からパクった金銀財宝や伯爵の騎士団からパクった武具とか」
「ひと財産だろ」
「王家の宝物庫にあった国宝とか」
「一国分ですか。ちなみに教会は?」
「ごっそり」
「どちらも年に一回確認するぐらいですからまだ発覚してませんか」
「魔法学園のをくれるなら靴を舐めるぞ」
「爺に舐められるくらいなら、ここで自爆の●次元ポケット全開放すんぞ。いくつか大魔法少女にお詫びにやったけど」
「すでに魔王並みに王国の敵になってますね勇者」
「ん~じゃあ、最後の四天王を残しつつの魔王倒して、王国と混乱する魔王の国の泥沼戦にしてから逃亡するのはどう?」
「「「賛成ー」」」
◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆
「まさか玉座の前で傲岸不遜に高笑いしている高そうな装備している奴がいるとは思はへんやろう」
「どこかの方言になってますよ」
「まさか勇者が正面大扉から入ってくると練習しているのを、天井近くの窓から見られているとは思ってなかったろうしな」
「僧侶が姿隠しの魔法を掛けて、儂の魔法で飛んで、傭兵が窓の鍵を開けて」
「●次元ポケットから湖の水プラス固まったマグマに、途中の邪魔な倒木土砂山賊海賊と隠ぺいした貴族を、全力全開で窓から流し込んだから何が起きたかわかってないんじゃね」
「湯気が立っとるの」
「豪炎のなんたらさんの洞窟を水攻めにした頃から熱くなってきたんだよね」
「生きてたんかな?」
「ついでに水量も増えた感じがする」
「大きめの生ものは入らんはずじゃがのう」
「お、トカゲ顔の人型が浮かんできたぞ」
「あれ四天王の一人溶岩のなんたらですよ。あっちの魚顔の人型は水龍のなんたらです」
「死んでも勇者を倒そうと熱出して水だしてたんじゃろ」
「やるな四天王のなんたらだったものよっ! 有刺鉄に高熱水マシマシ土石流直撃は魔王にも効果は絶大だ!」
「浮かばれねえな四天王」
「そういえば最後の四天王はいましたっけ?」
「かなりショートカットしたから途中にいたんじゃろ」
「生かして王国との泥沼戦の責任者にするって言ってたから丁度いいんじゃね」
「あー、そうだったな。じゃあ義理は果たしたし」
「魔王城のお宝を確保して逃亡旅ですね」
「儂の取り分は魔法関係じゃぞい」
◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆
「おう」
「えぇ」
「ふむ」
「ここにきてお約束の魔王は実は幼女だったかー」
「ふるふるふる」
「ち、違いますっ!」
「お世話係さんが必死に庇ってもさ。さっきの玉座の間で不純物しかない洗濯機魔法で倒した本格的魔王(笑)よりこの子が圧倒的に強いって全員わかっているよ」
「勇者より強い魔力じゃのう」
「人生最大の鳥肌だぜ」
「私は冷や汗で肌が透けそうです」
「じゃあ、まずは話を聞こうか」
「「「え?」」」
「……何? 俺が敵即●次元ポケットすると思ったの?」
「ふるふるふるるるるる」
「ああっ! 魔王様の震えが速すぎてスローに!」
◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆
「なるほど戦争反対派の先代魔王を四天王が話し合いという食事会で毒殺したと」
「あるある。傭兵の間では慕われていない上はよく宴会で殺されてたわ」
「田舎の村ほど笑顔で迎えて毒殺してくるのはよあったのう」
「殺伐すぎる異世界っ! ほ~ら魔王ちゃんシバリングをするほど寒くないから落ち着こうね」
「……勇者たちは恐怖与えてから殺すつもりで」
「いえいえ人間の国ではよくある日常風景ですよ」
「僧侶メッ! 違いますからねお世話さん。一部の話ですよ国の上層部とか」
「国……魔王国も!?」
「ふるるるるるるっ!」
「魔王の配下が魔王を不安にさせるなっ! 震えすぎて輪郭がぼやけてきているからっ!」
◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆
「それで先代魔王の娘も殺そうとしたら覚醒して手を出せず。母親を人質にして監禁、その力を脅して使わせていたのか」
「魔物の力を距離を無視して増幅、従わせるとは。勇者も規格外じゃが、今の魔王はもっと規格外じゃのう」
「お、俺の本気見せちゃう? 防御不可能ハーフ●次元ポケットをお見舞いするぞ」
「災害の規模は圧倒的に勇者じゃ」
◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆
「ん~、ならさ。魔王っ子のママンを助けてくるから、ここに住まわせてくれない」
「?」
「おい勇者」
「一応人類の敵ですよ魔王は」
「ZZZZ……」
「いいじゃんよ。すぐに逃亡の旅なんてキングオブ深夜バス連チャン並みにきついしさ。ほら爺も寄る年波に勝てずに寝る時間が早くなってるし」
「???」
「何が目的ですか勇者」
「あー、そんなに警戒しなくてもいいから。衣食住を用意してくれるなら、もうすぐ人類の敵認定の勇者一行が魔王の配下になってやるってこと」
「……ママを助けてくれるの?」
「おうおう助ける助ける。でも勇者は少し大雑把だから、あっちの三人に手伝ってもらわないと無理かなー?」
「助けて……」
「はあ、しばらく旅の記録も整理してないですし。貸しですよ勇者」
「嬢ちゃんのママはおっきいか? それでおっちゃんのやる気が上がるだが」
「ZZZZ……コクンコクン」
「よっしゃ! じゃあついでに魔王っ子に反発する魔族もボコってこようぜっ!」
◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆
後に長年、魔王国の国土を脅かされたと歴代最強の魔王と真四天王が大軍を率いて王国に逆侵攻した。
王国が召喚した勇者とその一行は、前魔王と前四天王と相打ちとなり。勇者が王国の為にと残された聖女は心の拠り所に、剣の乙女は軍の指揮を執ったが奮戦むなしく王国は滅亡した。
大魔女は魔王国侵攻の前に魔王に両親共々に暗殺されたとされるが、魔王を勇者以外で倒せる魔法を創り出したせいだという噂が流れたとか。
「メッ! その魔法を使うと王都が一瞬で廃都になるからメッ!」
「ぶぅ」
二国間の騒乱に近隣国がちょっかいを出したが、国内で大量の魔物が暴れ出し始めたり、国内の重要な湖水が一晩にして消えたりと謎の現象が起きてそれどころではなくなった。
そして長命な美しき魔王の治世は長く続き、いつの間にか力はあるが恐怖の象徴のような印象は無くなった大国として続くことになる。
◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆
「あーめんど」
「魔王国は国内が歴代の四天王のせいで荒れて国外に目を向ける余裕はありませんでしたからね。そろそろ国交を開始してもいいかもしれません」
「じゃ、僧侶に任せた」
「は?」
「任せた」
「宰相がいいのう」
「宰相」
「やっちまったなあ」
「……」
四天王一人、僧侶は周辺国と厳しくもお互いそれなりに利のある条約などを結ぶ名宰相と呼ばれることになる。
「まだ神に仕えてますよ」
妻は魔王の元お世話係さんである。
◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆
「おーい勇者」
「え、最近姿を見なかったプータローの元傭兵さんじゃないですか。分配したお金を使い果たして路地裏死んでたのを見たのに、化けて出て来たの?」
「野垂れ死にしてのは別人だろ。ちゃんと僧侶に言われて魔王軍の訓練をしてたわ。金は使い果たしたがな」
「それで俺の所に来たのは追加のお金欲しさ? 国の運営に使うからあまりやるなと言われてんだけど」
「そっちはバレないぐらいでいいや。そうじゃなくてお前に最初に言っておこうと思ってな」
「爺死亡?」
「いや死ぬ死ぬ詐欺中。じゃなくて俺結婚するわ」
「……魚類の四天王はトカゲの四天王と死んでも分かたれてないよ?」
「なんで茹で魚類だよ。ママンとだよ」
「……巨乳人妻に手を出すとは魔王国では一部の斬首と決まってるよ?」
「それ今考えただろ。ちゃんと口説いたし元人妻な。じゃあ僧侶と爺さんには伝えておいてくれ。これから本命魔王ちゃんに報告して来るからよ」
「……イケオジは死刑と上奏しよう」
魔王軍は騎士道とは遠くかけ離れたものだった。正面切っての戦はせず、奇襲、輸送隊を襲い、少数で侵入して軍の上層部を暗殺など率先してやっていた。
「おう宰相何の用? これからカミさんと舞台を見に行くから早くしてくれ」
「すぐにすみます。今日から貴方は大将軍です。軍のトップですおめでとうございます」
「……はぁ?」
魔王国に各国から暗殺者が放たれた。しかし、それら全ては何の成果も出さずに行方不明者となる。
「おーい、また●次元ポケットに入れてくれ」
「またー。国元に送り返した方がよくない?」
「なんでどうなったか何もわからない方が人は怖いんだよ。カミさんと娘に手を出そうとする連中には容赦はしねえ」
魔王国には最強の矛にもう一つ、何ものものも通さない盾があるらしい。誰もその存在に気づくことは無い。知ったときには●次元ポケット行きが決定しているからだ。
◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆
「ゴホゴホ、儂はもうダメじゃ……」
「空咳なんてらしくないじゃん爺」
「勇者のせいで●次元ポケットが世に定着したのが致命的じゃったのう」
「いやいや、俺たちしか言ってないよ。爺も●次元ポケット呼びしてんじゃん。言った後にしまったぁっ! て顔しているけど」
「まあいろいろやってきて流石に老体が限界じゃ」
「そんなこと言うなよ。爺の火がないと美味い焼肉が食べれないだろ。爺の美味しい水がなかったら、俺の●次元ポケットの温泉水が城のメイン水になるだぞ。もっと生きろよ」
「毎日火と水魔法を使わせたのが寿命を縮めたとは思わんのかい。火ぐらい自分でつけさせろ、水は元の水源の使え。面白かったが四天王はもう無理じゃ」
「爺……」
「儂はゆっくり休む。後任はもう選んでおいた」
「ん?」
「僧侶と傭兵も同意してくれた逸材じゃ。これで儂も安心して引退できるわい」
「んん? 誰?」
「おうい入っておいで」
「……お久しぶりです」
「んんんっんふっ!? 大魔女っ子ちゃん!?」
「この子の転移魔法でお前が文通しとったじゃろ。追加で魔法言語で暗号書いたら暗号で返してきおって面白そうな子じゃと、儂も文通仲間になった」
「師匠凄いんです!」
「あ、目が前の世界で友達が彼女出来たって言ったから見に行くと宗教の話を始めた女の子にそっくり」
「なんか儂との文通でさらに新発見したらしくて上から睨まれてな」
「まあ才能の世界だから劣っていたら妬むよな」
「命の危機を感じたらしいから儂に相談してきてな」
「俺の方が文通先だったのにな~」
「だったらこっち来ればいいじゃろ、と言ったら親子で転移魔法でやって来たんじゃ」
「手紙一つでやっとの転移魔法が親子三人まで拡大したのを驚くべきか、ドアの外に気まずそうにいる大魔女っ子ちゃんの両親を気にかけるべきか」
「少し鍛えたのじゃが、衰えている儂よりも優秀での丁度いいし四天王の職業斡旋をしたんじゃ」
「すんなよ! 四天王は重要なポジショ……。四天王て何するんだっけ?」
「わ、わかりません。師匠は適当にやっていれば他の人が何となくやってくれるからと」
「爺ーっ! あっ! なに皮の帽子に鞭持って窓開けてんだっ!」
「ファッファッファッ、儂は仕事より夢を追う男っ! 魔王国の遺跡が呼んでいるんじゃっ!」
「知識欲に負けて逃げるつもりかっ!」
「さらば仕事っ! ようこそ冒険っ! 土産は古代の何かを持ち帰ってくるぞ弟子よっ!」
「逃すかっ! 喰らえ●次元ポケット四分の一五体っ!」
「甘いわっ!」
「●次元ポケットを●次元ポケットで打ち消しただとっ!?」
「サイズを小さくした●次元ポケットなぞで儂に勝てるわけがないじゃろ。資金が無くなったら帰還するから、それまで残した資料で学ぶのじゃぞ弟子」
「はいっ!」
「こうなったら最終手段フィンガー●次元ポケットボムズッ!」
「のわっ!? 鞭があぁぁぁぁああ……」
「師匠―っ!」
「大丈夫。あのくらいで死ぬ爺じゃないから。ところで王国裏切っていいの?」
「あ、はい。魔法は好きですけど死にたくはないですから。よろしくお願いします」
「こちらこそ。よくわからないうちに四天王就任おめでとうございます」
真四天王には一席だけ途中で新しい人物が就任した。
最強の根こそぎ壊滅と双璧をなすと言われる妖艶な魔女だ。百の古代魔法に千の現代魔法、そして万の未知の魔法を操るとされる彼女は自らの事をずっと二人の弟子であると公言していたという。
◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆
王国を滅ぼして少し経ったある日の真四天王。
「なあ勇者よう」
「なんだい大将軍」
「そろそろいいんじゃね」
「何が?」
「のお勇者よう」
「なんだい〇〇〇・〇〇〇ズ」
「そろそろいいと思うぞ」
「何が?」
「あ、勇者。私のところは生まれたばかりなので手を出したら呪殺しますよ」
「宰相兼僧侶コエー」
「はぐらかそうとしてるがウチの魔王っ子ちゃんのことよ」
「儂の孫の大魔女っ子のことよ」
「孫になってんぞCGのせいか古代遺跡のせいか若干若返っているぞ〇〇〇・〇〇〇ズ」
「親ごと儂の家名を与えたから儂の孫じゃ」
「結婚だよ結婚っ!」
「儂のところもじゃの」
「いや、付き合ってもないし、二人? 前の世界じゃ重婚だぞ」
「魔王っ子が国のトップだから二人まで許可したぞ」
「何それ権力こわっ」
「二人とも全力で語り合ったから不満はないそうじゃ」
「王国方面からもの凄い音がしたのそれか……。だが断るっ!」
「勇者に拒否権はねえの」
「はあっ!? お前ら小っちゃい頃から見ていた娘みたいな子に欲情出来るかぁっ!」
「そこはいろんな薬を用意しているらしいですよ」
「素材を探すのに苦労したんじゃぞ主に儂が」
「逃げたら世界征服に乗り出すそうです。世界征服されるか魔王国が亡ぶか、今のところの予想では若干亡びが高いです。愛されてますね」
「グギギギ……オボエテイロヨオマエラ。イツカドウレベルデヤリカエシテヤル」
「よしっ! これでカミさんが喜ぶぞっ!」
「私のところもですね。夕食が好きな物なって嬉しいです」
「これを渡しておく。三日三晩は励めるはずじゃ」
「ああああぁぁぁぁああああっ! 今から●次元ポケット全開放してやろうかっ!」
勇者…転移前はあるブラック会社に勤めていた。同僚が酒でトイレで泥酔死(筆者の作品ハイブルク家三男は小悪魔ショタです参照)したあとからちょっと脳みそパーン!した。
知能は残っているので仲間チェンジ。その間に騎士団長にしごかれながら身体能力と●次元ポケットだけ鍛えまくり、殺す方法の方が少ない化け物と化した。しかも成長途中。
子供には優しいので懐かれて喰われた。結構ショックを受けた。ちょい若返っている。
傭兵…優秀な傭兵団の古参だったが、団長が代替わりして付いていけなくなりかけたところに勇者オファーが来た。旅のことでは超一流の人。裏方ばかりしていたので暗殺系も一流。最後は魔王のママンがどストライクで口説いて結婚、魔族との結婚で老いるのが遅くなった。
僧侶…優秀だけど教会の腐敗に挫けかけていた。チェンジの時にその場にいて勇者を庇ったので加わる羽目に。パーティーで振り回されているうちにオカン属性が付いた。まとめ役緩衝役のこの人がいなければ、勇者は暴走してる。
苦労話をお互いしているうちに気が合い結婚。童貞ではなくなった。寿命も延びた。
魔法使い…古代遺跡を巡るために便利な魔法を覚えた異色の爺。たぶん初期の勇者なら殺せた爺。すでに古代遺跡の呪いで爺のまま不老。
聖女な王女…いや、どう見ても旅なんて出来ない。鍛えることもなくちやほやされて最後は王様と一緒に責任を取らされた。
剣の乙女…戦争が始まって自分の強さがかなりのものとわかり、仲間に迷惑をかけながらも奮戦していたが、勇者の連続●次元ポケットストライクに巻き込まれて、おそらく一部は●次元ポケットの中。
大魔女っ子…両親しか純粋に喜んでくれなかった魔法の才能を褒めてくれた勇者に淡い恋心を抱いた。転送魔法での文通は大魔女っ子が勇気を出して始まった。殺されかけて、導いてくれる師匠の勧めと恋心で親子で魔王国に。成長したら魔王っ子と一緒に喰った。師匠を見て呪いを解析して不老になっている。
魔王っ子…先代魔王の父を殺された日に魔王に覚醒。魔物を強くして操る力を四天王に使われた。助けてくれた勇者に惚の字。成長したら大魔女っ子と一緒に喰った。不老。
お世話係さん…真四天王になった僧侶の嫁にった。
魔王っ子ママン…プロポーションが抜群で、こう一部が凄いの。傭兵メロメロ。
四天王…えーと最初は豪なんたらさんね。1番手だから力持ちなだけの四天王最弱。有刺鉄線でズタボロ。
二番手は火山の洞窟に拠点を置くトカゲの魔族だけど、勇者が湖を●次元ポケットに入れたときに三番手の魚系魔族もようこそ●次元へされていた。実はお互い好意を抱いていたが、世界征服するまではと気の遠い事を考えていたら最強魔法の一部にされてしまった。
最後の四天王…いつか己が魔王にっ!とか玉座前で格好つけて勇者を待っていたら、増量熱湯有刺鉄線付きの凶悪洗濯機で洗濯された。最後に見たのはトカゲと魚が抱きしめあったシーン(死んでいる)。●次元ポケットには入っていない。
勇者の力は世界を滅ぼしかねない魔王が現れると増す。魔王っ子が歴代最強だったが故に勇者がすぐに強くなって王都でやらかした。能力を身体能力と●次元ポケットに絞ったのも強さが跳ね上がった原因。
勇者に魔王のカウンターバフを付けた神様は、まあ魔王っ子世界征服しなくなったし結婚ぐらいいいんじゃね?とか思っている。
ちなみに歴代書いた主人公狂気度
ショタ=S(通常時)<魔王様<<<<勇者<<<<<<<S(恋人のMが関わった時)
気になる方は他作品を読んでみてください。
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