光のない世界
突然の病に倒れ、ふしぎなくすりで目を覚ますフィオーレの瞳が暗闇に閉ざされてしまう。
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「こんな、むごいことがあるのでしょうか?可哀想なフィオーレ。ああ――神様」
女王様は絶望のあまり、その場で気を失って倒れてしまった。雷鳴が鳴り響く嵐の夜、フィオーレの叔父ハルウドが早馬を走らせ城へと向かっていた。フィオーレの寝室の扉を、開け放つハルウドに王様が何事だと詰め寄った。
「王様、この薬が、フィオーレ様のお命を救うかも知れません――」
差し出したのは青く光る小さな小瓶。だが、何の薬か分からないものを、フィオーレに飲ませれないと背を向けた王様に、ハルウドが予備の薬を取り出すと小瓶の蓋を開け、それを飲み干した。
「毒ならば、我が命滅びるでしょう」
苦しむフィオーレの呼吸音に、ハルウドは視線を下げて王様に頭を下げたまま、時間だけがすぎたがハルウドの様子が変わらないことを、王様が見て侍医に薬を渡した。
「もし、何かあれば分かっているな」
「はい、王様覚悟の上です」
「侍医すぐこの薬をフィオーレに」
「御意にて」
侍医が、フィオーレの体をソッと持ち上げると、青く光る薬を飲ませた。暫くすると、高熱が引いて苦しんでいた呼吸が規則正しい寝息に変わり、安堵した王様がハルウドに礼を伝えた。それから数日後、フィオーレの意識が戻り、目をゆっくりと開けた。
「お母様?今は、夜なのかしら?」
「フィオーレ?陽の光が差し込んでいますわ」
「お母様?私には、真っ暗に見えますわ」
「私の顔は、分かるか?」
声の方へフィオーレは、ゆっくりと首を傾けたが、小さく首を横に振った。
「お父様?どちらに?」
「すぐ侍医を!」
目の診察をすると、侍医の顔色が変わったのが見えた。フィオーレの綺麗なアクアマリン色の瞳色が消え、光が全く差し込んでいないフィオーレの瞳を見て、王様は侍医の答えを聞かずとも分かっていた。
「王様、残念でございますが、フィオーレ様の、お瞳から光が、お消えになりました⋯」
「そんな、フィオーレ!」
そんな暗闇の中、唯一フィオーレの光となっていた叔父のハルウドが、部屋に来ないことを侍女たちに、聞いたが、公務が忙しいと聞かされ、フィオーレはつまらなそうにベッドに横になっていた。そんなある日お昼寝から目覚めると人の気配がなく、フィオーレは手探りでベッドから降りて、壁を探しながら伝い歩きをしていた。寝室の扉を見つけると、扉の外から侍女たちの話声が聞こえてくるのだった。
第3話、更新しました!遅くなり申し訳ありません。
体調不良が続いて、編集などが間に合わず気がつけば
秋の足音が。
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誤字脱字、当初の編集前の名前のままの投稿になっていました。アシュリーではなくフィオーレです。訂正し再度アップし直しましたm(*_ _)m
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