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光と愛を知らない世界で  作者: 猫又 マロ


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3/24

光のない世界

突然の病に倒れ、ふしぎなくすりで目を覚ますフィオーレの瞳が暗闇に閉ざされてしまう。


✧• ─────────── •✧


「こんな、むごいことがあるのでしょうか?可哀想なフィオーレ。ああ――神様」


女王様は絶望のあまり、その場で気を失って倒れてしまった。雷鳴が鳴り響く嵐の夜、フィオーレの叔父ハルウドが早馬を走らせ城へと向かっていた。フィオーレの寝室の扉を、開け放つハルウドに王様が何事だと詰め寄った。


「王様、この薬が、フィオーレ様のお命を救うかも知れません――」


差し出したのは青く光る小さな小瓶。だが、何の薬か分からないものを、フィオーレに飲ませれないと背を向けた王様に、ハルウドが予備の薬を取り出すと小瓶の蓋を開け、それを飲み干した。


「毒ならば、我が命滅びるでしょう」


苦しむフィオーレの呼吸音に、ハルウドは視線を下げて王様に頭を下げたまま、時間だけがすぎたがハルウドの様子が変わらないことを、王様が見て侍医に薬を渡した。


「もし、何かあれば分かっているな」


「はい、王様覚悟の上です」


「侍医すぐこの薬をフィオーレに」


「御意にて」


侍医が、フィオーレの体をソッと持ち上げると、青く光る薬を飲ませた。暫くすると、高熱が引いて苦しんでいた呼吸が規則正しい寝息に変わり、安堵した王様がハルウドに礼を伝えた。それから数日後、フィオーレの意識が戻り、目をゆっくりと開けた。


「お母様?今は、夜なのかしら?」


「フィオーレ?陽の光が差し込んでいますわ」


「お母様?私には、真っ暗に見えますわ」


「私の顔は、分かるか?」


声の方へフィオーレは、ゆっくりと首を傾けたが、小さく首を横に振った。


「お父様?どちらに?」


「すぐ侍医を!」


目の診察をすると、侍医の顔色が変わったのが見えた。フィオーレの綺麗なアクアマリン色の瞳色が消え、光が全く差し込んでいないフィオーレの瞳を見て、王様は侍医の答えを聞かずとも分かっていた。


「王様、残念でございますが、フィオーレ様の、お瞳から光が、お消えになりました⋯」


「そんな、フィオーレ!」


そんな暗闇の中、唯一フィオーレの光となっていた叔父のハルウドが、部屋に来ないことを侍女たちに、聞いたが、公務が忙しいと聞かされ、フィオーレはつまらなそうにベッドに横になっていた。そんなある日お昼寝から目覚めると人の気配がなく、フィオーレは手探りでベッドから降りて、壁を探しながら伝い歩きをしていた。寝室の扉を見つけると、扉の外から侍女たちの話声が聞こえてくるのだった。

第3話、更新しました!遅くなり申し訳ありません。

体調不良が続いて、編集などが間に合わず気がつけば

秋の足音が。


この物語の続きが読みたいなと思っていただけたらブックマーク登録よろしくお願いします(*^^*)


誤字脱字、当初の編集前の名前のままの投稿になっていました。アシュリーではなくフィオーレです。訂正し再度アップし直しましたm(*_ _)m

嬉しいです!高評価、リアクション、ブックマーク登録

よろしくお願いします(*.ˬ.)"

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