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第三十六話 グループサバイバル3

「あ、自己紹介……いる? 一応だけど、俺は吉坂陽。普通に『ひなた』って呼んでもらえればいい。今回は、な?」


 陽はそう自己紹介した。最初の話し合いでは時間が無くて自己紹介ははぶいていた。


「俺は河越夏渚飛。『ななと』って呼んでほしい。戦いの時は省略して『なな』って呼ぶ奴もいる。まあ、どっちでもいいよ」


 夏渚飛はそう言った。


「私は日和まろん。日和でも、まろんでも、どっちでも、呼びやすい方で」


「俺は柴崎飛翔です。自由に呼んでもらっていいです」


 まろんと飛翔も自己紹介をしたが、やはり身分の差を感じていた。


 ◇◇◇


「なんでお前と……」


 Dグループは炎の宝石のところに向かっていた。そして継は風音と一緒になっていることにちょっとムカついていた。


「知らないし。僕が決めたわけじゃないし、文句言われても……」

「わかってる。そんなこと」


「仲いいんだか悪いんだか……どっちなんだよ、お前ら」


 と亜里が言った。これは亜里だから言えることだが、みんな思っていたこと。


 仲が良いにしろ、悪いにしろ、属性合宿でこれだけの関係を築いたのは結構気が合う証拠かもしれない。


 ◇◇◇


 なんだこの崖……


 その崖を見たときに最初はそう思った。


 そして登ってみると、『なんでこんな崖を選んだんだ』とこのサバイバルを計画した人たちに文句を漏らすようになった。


 でもその文句に同意する人はいない。今崖を上っているのは俺一人だからだ。


 この崖には登れるような整備がされているが、耐えられる体重が約2人分らしく、今上に1人いて、あと一人しか登れなかった。しかも剣の分、体重が相当軽くないとダメだった。


 降りてきた奴がグループメンバーに話していた情報によると、上にダンジョンがあるらしく、剣を置いていくことはできなかった。ちなみにこの情報は盗み聞きした情報だった。


 俺たちは俺が一番細いという理由で俺が登ることになり、その間に2人は『炎の宝石』のところに行くことになった。合流場所は最終決戦の場所。なんとなく場所はわかっている。何か遭っても見つけてもらえないだろう。


 あと降りるときの心配はいらないらしい。ダンジョンの出口が下の方にあるらしい。


 計画を思い出してる間に崖の上までたどり着いた。


『ふぅ……キツかった……』


 剣が大変な重みだった。一応急遽、剣を後ろに背負う形になるように装備を変えたが、重いものは重い。



 崖は約20メートルくらいの高さがあった。なかなかの高さだ。



 そして崖の上には小さな建物があった。見た目は神殿のようだった。


 そしてその神殿の前の石碑には『ゴブリンの石、この先にあり』と書かれていた。


『なんとご丁寧な……』


 そう思いながら、俺はその神殿の中に入っていった。



 中は思ったより広かった。そして真ん中に穴が開いていて、そこから下に階段が伸びていた。


『あ、そうだ』


 俺は剣をいつもの場所に戻した。やっぱり腰の位置にあるのがしっくりくる。


 そして俺はその階段を下って行った。



 そして階段が終わったところはガチのダンジョンだった。


『うわぁ……』


 これは一人二人じゃ無理だろうな……と思った。


 多分このミッションの真ルートは上で合流するんだろうけど、今のところそれには気づいていないみたいだった。中に入って気付くことだし、連絡手段もない。ここで死者でも出たらどうするつもりなのだろうか。


 俺が気にすることでもないが。



「そこのお前」


 誰かに声をかけられた。


「俺はここの案内人。お前を目的の所まで案内するのが仕事だ」


 多分このサバイバルのために用意された人だろう。


『はぁ、』

「お前もゴブリンの石が目的か」

『はい』

「ついてこい」


 何もわからないから、とりあえず着いて行くことにした。


 多分、危なくなったら助けてくれるんだろう。学校側も、死なれたら困るわけだし。



 そして俺はとある空間まで案内された。

 道中、本来なら戦わないといけないところがあったが、俺はそこを無視しまくってこの空間にたどり着いた。これには案内人も驚いていた。



 そしてゴブリンの群れがこちらをじーっと見つめている。そしてその群れのおさと思われるゴブリンが前に出てきた。サイズが全然違っていた。それに見た目が全然違っていた。人間にも近い見た目をしていた。


「××××××××××」


 だが、なんて言ってるかはわからない。だから確実にゴブリンなんだろうけど。


 そしてそのゴブリンの長は剣を持っていた。もしかして……?


『俺はゴブリンの石ってやつを探してる』

「××××××××××」


 なんて言ったかはわかんないけど、剣を持ってアピールしていた。


『戦ったらくれる?』


 俺がそう聞くと、ゴブリンの長はうなずいた。


『じゃあ……』


 俺は剣を抜いた。ゴブリンの長も剣をかまえた。


 そしてゴブリンは俺に向かってきた。俺は精一杯その剣を弾き続け、体力が尽きるのを待った。


 でも体力が尽きることはなかった。というか、尽きる気配がなかった。


 俺は『耐える』から、『隙を突く』に方向を変えた。


 そして同じように弾き、隙を見つけた。3撃に一回少しのがある。ゴブリン族特有の間なんだろうけど、そこをうまく突けるかも知れない。そう思った。

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