表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
34/117

第三十四話 グループサバイバル1

「今日は、グループサバイバルを行う」


 井花先生がそう言った。


「グループ……サバイバル……? それってなんですか」


 そう聞いたのは亜里だった。多分みんなが思っていたことだとは思うが。


「文字通り、グループでサバイバルする」


 ほんとにまんまじゃん……


「具体的に言うと、いくつかのミッションがあって、それをグループで乗り越えて、ゴールを目指そうってやつ」


 井花先生がそう説明すると、それぞれのグループで何か話し始めた。勝算があるかどうか、という話だとは思うが。



「ああ、それと、グループはいつものグループじゃないよ」

「え」


 話が一斉に止んだ。いつものグループじゃない、とはどういうことだ……?


「個人成績ごとに分けてやる。模擬戦の結果とかも含めて、もうグループは分けてある」


 なんだと……



 そして発表されたグループはこのようなものだった。


 A 吉坂陽 日和まろん 河越夏渚飛 柴崎飛翔

 B 海津衛仁 藤井柊璃 岡崎裕太 上田永亜

 C 藤田希來 津田亜羅斗 下浦玲誠 一枝聖彩

 D 時山亜里 竹国空樹 倉本継 小林龍生 神代風音

 E 久遠竜喜 宮瀬龍杜 水風文人



 みんな色々言いたいことはある。でもまず指摘したのは、一級貴族がまとめられていることだった。みんなは、その実力差を指摘した。


「だから3人なんだよ」

「いや、3人でも実力は俺たち4人・5人以上は持っています!」


「いいかい? ミッションは実力だけじゃない。4人以上じゃないと厳しいところ、逆に3人じゃないと厳しいところ、色々ある。人数と実力、経験でこのグループにさせてもらった」


 井花先生に誰も言い返すことはできなかった。


「ちなみにこの学校の全ての先生に許可はもらっている。課外授業だからな」


 井花先生は追い打ちをかけるようにそう言った。


「異論はないね?」


 ……


 誰も何も言わない。


「じゃあ、移動しよっか」


 井花先生はそう言うと、何か石を掲げ、「転移」と言った。


 すると、教室の中が光に包まれた。


「うわぁぁぁ!!」


 みんながその様な叫び声を上げる。それもそうだろう。俺もこんなのは見たことがない。竜喜や龍杜も驚いているようだった。


 恐らく魔法の一種だろうけど、こんなに大規模なのは見たことが無いし、そんな魔法があることも知らなかった。でも、あっておかしいことではない。むしろあって当然のような魔法だとは思う。



 そして光が消え、周りの景色がはっきり見えるようになった。そこに広がっていた景色は、一言で言えば『森』だった。


「なんだここ……」

「森……か……?」


 みんな引き続き驚いているようだった。


「ここは国のトレーニング施設。普段は剣士団のトレーニングに使われている」


 井花先生はそう言った。


 こんな森が、トレーニング施設……? 噓ではないみたいだが、こんな見るからに広そうな敷地を持っていたことに少し驚いたが、まあ納得といったところだった。



「じゃあ、さっき言ったグループに分かれてみて」


 井花先生がそう言った。


 グループってどんなんだったっけ……俺たちが3人なことに注目しすぎて他全然知らないや……


 他も同じみたいで、みんなじーっと井花先生を見つめていた。


「はぁ……文句言う前に自分の確認しとけって……」


 井花先生は渋々もう一度グループを発表した。


 A 吉坂陽 日和まろん 河越夏渚飛 柴崎飛翔

 B 海津衛仁 藤井柊璃 岡崎裕太 上田永亜

 C 藤田希來 津田亜羅斗 下浦玲誠 一枝聖彩

 D 時山亜里 竹国空樹 倉本継 小林龍生 神代風音

 E 久遠竜喜 宮瀬龍杜 水風文人


 そして「グループで最初に名前がある人がリーダーだ」とも言った。


 俺のグループは竜喜がリーダーみたいだった。なんとなく、一番優秀な人がリーダーという感じみたいだった。まあ、当たり前のことだが。


 運がいいのか悪いのか、陽とまろんの6・7位コンビ、風音と継の同流派コンビが同じグループとなっていた。そしてまろんと飛翔が同じグループ、風音は5人のグループに入っていた。


「じゃあ今からミッションを配る」


 井花先生がそう言い、リーダーに何かの紙を配った。


 竜喜は俺たちにそれを見せてきた。そこには4つのミッションが書かれていた。


 ・水性ドラゴンの羽

 ・ゴブリンの石

 ・炎の宝石

 ・最終決戦


 この4つが書かれていた。


 3つ目まではなんとなくわかる。でも4つ目の最終決戦ってなんだ……?


「最終決戦……聞いても答えてくれないよな……」

『多分……』


 龍杜は何も言わない。まだ喧嘩してるみたいだった。


『まだ喧嘩してんの?』

「喧嘩じゃない」

『はぁ……まあ、今回は協力するやつだし……さ、』

「……」


 龍杜は何も答えない。それもそうか、竜喜と喧嘩したのは俺のせいだもんな……


「まあ、戦うときちゃんとやってくれればいい」


 竜喜はそう言った。竜喜自体は、そんなに龍杜のことを悪く思ってはいないみたいだった。


 そして紙の後ろにはここの地図が書かれていた。地図があるだけまだいいか……自分たちで探せとか言われたら1週間くらいかかると思った。



「どこから行こうか」

『この順番でいいんじゃない? どんなのかわからないし』

「まあ、とりあえずそういうことで。その都度かえよう」


 竜喜とそんな話をした。他のグループも同じような話をしているようだった。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ