1/1
ただのアイスクリーム店だと思った?残念!魔術師限定です。
魔術が蔓延る日本の現代社会…なんてものはなく、安全神話が確たるものになりつつある現代日本。
そんな社会で魔術師らは衰退に衰退を重ねみる影もなくなった。しかし、そんな魔術師らの末裔もひっそりと生活している。
安全の裏にはいつも必ず危険が存在あり、その危険の排除こそが魔術師の仕事。
高校1年生の山河千尋は、代々魔術師の家系であるが魔術師としての力が開花される事なく平凡な人生を送っていた。しかしそれは中学3年生までの話。引退試合の部活動の際に自分の中の魔術師の力を自覚し、持て余す力に不安と恐怖を抱き、以降出来るだけ人間関係を避けて暮らしていた。
そんなある日、同級生の女の子からこう告げられる。
「あなた魔術師でしょ?」
彼女は言った。さして興味もなさそうに、されど確かな確信を持って。
こうして物語はここから始まる。いや、もう既にもう始まってはいたのだが、山河千尋の魔術師としての物語が。