条件
なんかこのままだと物凄い時間が必要な気がしてきたんでもう少しペースを上げたいなぁなんて思っている今日この頃です。まぁ頑張りますので是非これからもこの作品をよろしくお願いします。
「……………様……様蒼…様蒼月様」
「う、うう...」
「⁉蒼月様‼お目覚めになられましたか。」
「芽維、か...」
「今、舞華様方をお呼びいたします。」
「あぁ、宜しく。」
「蒼月、大丈夫?」
「なぁに、力を使い切ってぶっ倒れただけだよ。」
「そうなんだー。」
「お兄様、もう舞華姉様を泣かさないで下さい。」
「ごめんごめん。神夜。舞華。」
神夜と舞華の頭を撫でてやる。
「はうぅぅーー。」
「ごめん。大丈夫か?」
「は、はい。大丈夫です。」
「お兄ちゃん、これから兄貴って呼んで良い?」
「何でだよ?」
「あの戦いぶり見てたら、そんな感じがしたからさ、ね?兄貴?」
「分かったよ。」
「蒼月、起きたようじゃな。」
「祖母上。開口一番こんなこと言って良いですか?」
「何じゃ?」
「武者修行の旅に出たいです。」
「ほう。どうじゃいう意図でそう思ったのかのぅ?」
「今回、絶闇との戦いにおいて力不足を感じました。」
「ほう。それで?」
「一人であれを撃退できなくては闇影の当主など務まらないと思いますし、この人界を救えません。」
「ほう。人界を救うとは?」
「先祖であるハデスとムサシに会ったんです。」
「なんと。そこで頼まれたのかのぅ?」
「はい。全ての世の調和を保ち、この世界の調停者になって見る気はないかとも。」
そう。実は蒼月、ハデスたちと雑談しているときにさらっとこの世界の調停者になる気は無いかと問われ、自分なんかでよければと答えていたのだ。
「なんと。ふふふふふ。見事じゃ。見事じゃ。蒼月よ。じゃが、そうなると力が足りんのう。しかし…うーむ。どうするべきかのぅ。」
「ひとつ提案があります。」
「なんじゃ。」
「冒険者となり、全ての国と大陸を回り、色々な政策を見て、より強くなれるように修行も行ってくる。これはどうでしょうか。」
「良かろう。だが、三つ条件がある。」
「何でしょう。」
「一つ。いつ戻るのかを答えよ。二つ。旅に出るのはEランク以上になってから。三つ。当主に成れ。」
「この三つが条件じゃ。全てを満たしたら行ってもよい。じゃが、あと1日はそこで休め。」
「はい。」
どうするべきだ。最後のは簡単だ。だが一つ懸念がある。当主になるのは構わないが、家長となる祖母上に政治などは任せっきりになる。祖母上はそれで良いのだろうか。正直言って二つ目も簡単だ。まぁ、スタートのGランクから3ランク上げなければならないが。問題は―――
ドン‼
扉が急に開く。
「話は聞かせてもらった。私たちもついていくよ‼」
「そうだぜ兄貴。」
「お兄様だけ強くなろうとするのはずるいです。」
「蒼月様。お許しを。」
「はぁ。俺はいいけど...」
「して。決まったのか?蒼月よ。」
「はい。まず1つ目は、Sランク冒険者になったら帰って来ます。」
「そんなこと普通な事聞いてんじゃないよ。私が聞いてるのはね、その期限だよ。期限。」
「期限デスカ。」
「あんたが決めないなら、私が決めるよ。5年だね。」
「じゅ、5年…分かりました。」
「安静中はこの本でも読んどきな。」
渡された本の表紙には、中央に狼、その周りに龍がいて、中心に剣が書かれている。言わずもがな、この国の紋章であり、この宵闇家の家紋である。そんな本なのだから、なにか大切なものなのだろう。
「ありがとうございます。」
「あぁ、それとお主らも行きたいならEランク以上になることは絶対だね。あと...」
「親に説明して許可を取る。でしょ。」
「そうじゃな。」
「それぐらいなら、かんたんよ!!」
そうして、許可取りは成功したのだった。
読んで頂きありがとうございます。
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