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吸血鬼になった私の話  作者: へたっぴのゆゆ
第1章 転生編
9/29

第9話 治癒能力

前回のあらすじ

ボブゴブリンとの戦闘中。



死にたくない。この状況をどうにかしなければ。


もう一度飛ぶ?無理、羽根を動かしてる間に殺される。


逃げる?こんな足でどうやって。



戦うしかない。殺される前に、殺すしかない。


「ああああああぁあ!!」


激痛が走る足に力を入れ、立ち上がる。


(鋭い爪)


折れてない片腕を必死に動かし、

ボブゴブリンの胸部を突き刺す。


「グァ…ギャ……ぁ」



傷口からぼとぼとと血が溢れる。

勿体無いなと思いつつも、食事中に攻撃されたらまずいので、

そのまま放置しておく。


「「ガギャァアアッ!」」


他のゴブリンが一斉にこちらを襲ってくる。

しかし、動きが凄く遅い。吸血鬼の動体視力のお陰かもね。

相手の攻撃を回避しながら爪で攻撃して数を減らす。


「ギギャッ!」


再びメイジが火の玉を撃って来るが、爪で防ぐ。

(うっとうしいな)


メイジに近付き、爪で頭を刺す。

軽く振り払った後、生き残っていたゴブリンも殲滅した。



「ぐ…ぁ」


足が痛い。腕も痛い。

吸血鬼の再生能力ってどれぐらいなんだろうか

折れた骨も治るんだろうか。


痛い痛い痛い…。


そうだ、魔力を込めれば、再生も早まるかな。

そう思い、腕や足に魔力を込めてみる。


徐々に痛みは良くなり、しっかりと動かせる様になった。


「そうだっ!食事!」


ボブゴブリンを見てみると、傷を再生しているようで、

立ち上がり始めていた。


背中から馬乗りになり、手足を抑えて首筋に噛み付く。


(硬ぇ…)


少し硬かったもののすぐに牙は通り、

血液を吸い始める。


なんとなくだが、魔力も回復している気がする。

なんとなくだけど。


抵抗が弱くなって来たところでさっさと歯を抜いた。

手を離しても動かないから、もう死んだのだろう。


折れた足を確認すると、痛みはもう無くなっていて、

触ると少し痛いが、歩ける程度には治癒されていた。

やはり魔力を込めると再生が早くなるらしい。


腕も同様で、もう問題はなさそうだ。


しかし…疲れた。今日はもう拠点に戻ろう…




ー・・・



拠点に戻ってきた所でステータスを確認する。


〈ーーーーーーステータスーーーーーー〉

名前:    (沙桜 優月)

性別:女

年齢:17

レベル:14

種族:吸血鬼(ヴァンパイア)


ースキルー

『鋭い爪』『 ※ 権限 Ⅱ × 』『 ※ ステータス偽装 × 』

『火属性魔法..1』『水属性魔法..1』『風属性魔法..1』

『土属性魔法..3』『闇属性魔法..1』『無属性魔法..1』

『麻痺牙..1』


ー称号ー

『異世界から来た者 × 』『奇襲者..1』

『魔法使い..1』『魔術使い..1』

〈ーーーーーーーーーーーーーーーーー〉



色々増えたな…まぁあれだけ頑張ったし、当然と言えば当然。

欲を言えばもっとレベル上げろ!ってとこかな。


〈ーーーーーーーーーーーーーーーー〉

ースキル『無属性魔法』レベル:1


ミニスキルを纏めたスキルであり、レベルが上がり、

規定の数値に達した際に能力が追加される。


『空間生成・小』


〈ーーーーーーーーーーーーーーーー〉


〈ーーーーーーーーーーーーーーーー〉

ースキル『麻痺牙』レベル:1


牙に麻痺毒を仕込む。

レベルが上がる程毒も強くなる。


〈ーーーーーーーーーーーーーーーー〉


〈ーーーーーーーーーーーーーーーー〉

ー称号『魔法使い』レベル:1


スキルの全属性魔法の効果を高める。

闇や光、無属性も対象内である。


〈ーーーーーーーーーーーーーーーー〉


〈ーーーーーーーーーーーーーーーー〉

ー称号『魔術使い』レベル:1


魔術の効果を高める。


〈ーーーーーーーーーーーーーーーー〉


無属性魔法…!すごく異世界転生っぽい!

後で実験してみよう。


麻痺牙は凄く便利そうだ。

今まで吸ってる時は自前で拘束しなきゃだったし、

その前に敵を弱らせないといけなかった。

それが無くなるのは滅茶苦茶助かる!


どれだけ強い毒かはわかんないけど…

まあ弱くてもレベルを上げていけば良いよね。

レベル上げ頑張ろう!


称号も2個増えて、魔法を強化する物みたい。

しかし、魔法と魔術?魔法はスキル名についてるからわかるけど、

魔術は一体なんなんだろう…?


うーん、まぁいいか。

情報が無さ過ぎてわかんないし。


それよりも、早く無属性魔法を試してみよう!


「小空間生成!」


すると手の先に透明な何かが形成された。

大きさは手のひらサイズで、見た目は水と鏡の真ん中のような…?


王道で行くと異空間に物収納して置けたりするんだけど、

そういや入れる物ないな…

と言うか今の私の所持品は服ぐらいしかない。


なんてこったい…入れる物…入れる物…


服を入れちゃっても良いけど、万が一取り出せないと

貴重な着替えが無くなってしまう。



あっそうだ!

私は地面に手を向けると、石生成と念じた。

すぐにレンガの形をした石が生成された。


石、とは言うものの割と軽いそれを持ち上げ、

空間の中に置いてみる。


ふむ…やっぱり空間収納的な感じかな?

その後石を取り出せるか試して見てると、簡単に取り出せた。

その後また空間に入れておく。


次は異空間が見えなくなっても内容物が消えないかどうかを確かめないと。

あとはこれを消すだけ…だけどどうやって消そう?

ずっとこのままは嫌なんだけど…



「うーん…消滅、とか?」


そう言うと、空間はすぐに消失した。

この魔法が消えたってことは、他の魔法も同じ様にできるかも!

後で実験してみよう。


再び小空間生成と念じると、同じように空間が現れ、

中に石があるのも確認できた。

普通に使えそうだと分かったので、石を出して予備の服を入れる。


しかし、二枚しか入らなかった。

小と付いてるだけあって小さいんだなぁ…


さてと、食事もしたし、スキルの実験もしたから

次はスキルのレベル上げをしよう!


閲覧ありがとうございます。

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