表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
吸血鬼になった私の話  作者: へたっぴのゆゆ
第1章 転生編
4/29

第4話 ステータス 【前編】

前回のあらすじ

街を見つけて、服を盗んで逃げた。

洞窟は思ったよりも早く見つかった。


崖下にできた場所で、少し抉れていて、そこが影となっている。

遠くにだが川もあるし、街からはそこそこ遠い。


ま、今の私にしてみてはどちらとも近いんだけど。

一番地面が綺麗なとこを選んで、少し手で土や小石を払いのける。



そこに服をおいて、隣に布を置く。こう…座布団みたいな感じ?

その上に座り、ひとまずの休息だ。


(魔法とかあったら便利なんだけどなー。

 地下に掘り進めれれば拠点にしても良いし。)


洞窟とは言ったものの、本当に日光が遮れるスペースしかない。

横からは丸見えだし、かなり地面もデコボコでとてもじゃないが横にはなれない。



(眠くはない、お腹も…まだ空いてない。)



吸血鬼の食事方法は、名前の通りだ。

人間の生き血…じゃないと、ダメなのかな


動物で代用…とか。どちらにせよ、私にはきついけど



次、夜になったら何をするかを決めとこうか。

街に行って情報を得たいけど…

文字が読めないんじゃ、どうしようもないだろう。


ワンチャンあの小屋の本が特殊で、

他の本は日本語かも知れないし、探せば日本語の本もあるかもしれないが、

無かった場合ただの無駄足だしなぁ…


他に街でやる事は…なさそうかな?

いずれ、日光が平気になったら人間として行ってみたいな。

いずれがいつかはわからないし、

この羽がある以上''人間として''は不可能だろうが。



街以外だったら周辺を探索、かな?

拠点に良さそうな洞窟とか、野生動物が居るかどうかも確認したい。

危険かもだけど、知らないままの方が怖いから。



もし動物がいたら…対抗手段も用意しておきたい。

一応飛べば逃げられると思うけど、

危機的状況でどれだけ俊敏に動けるかもわかんないし、

方法は沢山あるだけ良いだろうし。


それに相手も飛べたら?それだけで一つしかないアドバンテージが消えてしまう。

魔法…もしくは近しいものがあったら…

スキル…とか?うーん…。


あ、ステータスとかあるんじゃないか?

こんな魔力とかある世界なんだし。



「ステータスオープン」


手を伸ばし、かっこ良いポーズをしてみる。

しかし、思っていた様にはならなかった。


「な、なにこれ?」



ステータスは、手の先には出ず、目の前に出てきた。

正確には、右目に浮かび上がった。



「動いても文字は動かない…目に張り付いてる?

 てか見にくい…」


ステータスの文字が中々読めない。

元々の視界に+して文字が浮んでて、

文字が白色だから朝日が眩しい今はとてつもなく見にくい…

見せようという気がないな…


とりあいず右目を手で覆ってみて、改めて文字を確認する。



〈ーーーーーーステータスーーーーーー〉

名前:    (沙桜 優月)

性別:女

年齢:17

レベル:1

種族:吸血鬼(ヴァンパイア)


ースキルー

『鋭い爪』『 ※ 権限 Ⅱ × 』『 ※ ステータス偽装 × 』

『火属性魔法..1』『水属性魔法..1』『風属性魔法..1』

『土属性魔法..1』『闇属性魔法..1』


ー称号ー

『異世界から来た者 × 』

〈ーーーーーーーーーーーーーーーーー〉



名前…ない?()で本名が書かれてるけど、前世での、って事かな。

今世の名前もあった方が便利かもしれないな。

今のところ人と交流したくてもこの羽でできないんですけどね!


年齢は前世と一緒、誕生日も一緒かな?

この世界に日付とかあるかわからないけど…


種族は…まぁ、そうだよね…

次にスキル、ステータス偽装、鋭い爪?それに権限…2?どういうこと…って



目に映る文字が消され、再び再構築される。



〈ーーーーーーーーーーーーーーーー〉

ースキル『 ※ 権限 Ⅱ × 』


スキル保持者に権限を持たせる。スキル名を念じるか発言する事で発動する。

(Ⅰ.Ⅱ等はスキル名に含まれない)


Ⅰ では視認中の物を権限の許す範囲で詳細が見れる。

Ⅱ ではその範囲が増える。

Ⅲ                                   。



一部他のスキルと合わせて使うことが出来る


( ※ 使用に制限がかかり、Ⅱの機能が使えない。

 尚、制限をかけられる前に使用された効果は続行する。)


( × 『ステータス偽装』 + 『権限 Ⅱ 』により、他者がステータス見る際に

 『権限』スキルを持ち、尚且つ Ⅱ 以上でなければこのスキルを表示しない)


〈ーーーーーーーーーーーーーーーー〉



かなりの長文だな…まぁ大雑把に、ややこしい鑑定かな?

そして丁寧な事に米印とバツの説明まで書いてる。ありがたい

Ⅲ のとこは空欄だけど、丸の位置を見るに結構長文ぽい。どんな効果だったんだろうか。


どうやら米印の効果で、このスキルは実質 Ⅰ みたい。

それでも便利そうね。しかし、誰がこんな事をしたんだろう?


ご丁寧にステータス偽装も使ってるみたいだし…

多分権限とステータス偽装をくれた人がやったんだろうな。

さっき見た異世界から来た者も×書いてあったし



おそらくだが、私を異世界に転生させた人なんだろう。

人…じゃないかもしれないが。


…ステータス見たいんだけどどうやって戻るんだろう?

戻れ!ゴマ!


あ、戻った。



まぁそれは良いとして、

全てのスキル・称号を権限で調べてみるか。


閲覧ありがとうございます。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ