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吸血鬼になった私の話  作者: へたっぴのゆゆ
第1章 転生編
24/29

第21話 魔法

前回のあらすじ

覚悟を決めた。

さて…、と。

早く帰ってきて暇までにはちょっと時間あるし、

ステータスでも見てみよっかな。


〈ーーーーーーステータスーーーーーー〉

名前:ルナ(沙桜 優月)

性別:女

年齢:17

レベル:26

種族:吸血鬼(ヴァンパイア)

〈ーーーーーーーーーーーーーーーーー〉


レベルが1上がっただけ…

最近は風魔法を使ってるんだけど変化なし。

今日は一回しか使ってないけど火も変化なし。


ステータスの上昇渋すぎ…!!


シュウの話では身体能力が高いからとか

上昇率が高いとか色々言われたけど実感まっったくない!



そもそも身体能力が高くても私が上手く使えてなかったら意味ないのでは…?

10ちょいのウルフにザクザク斬られるぐらいだしな…


もしかして、私弱い…?

吸血鬼の能力で活かせてるのって上空からの奇襲と一応爪?とかだしなぁ

視力とか聴覚も一応そうか、でも弱くね…?


そもそもウルフ相手に苦戦するのは

相手も同じぐらいの射程があるからなんだよなぁ…



うーん…武器を使う?とか?

あそこの部屋にあった武器…シュウの持ってるやつはまだしも、全部汚かったな…

そもそもなんで知ってるのと言われたら困るしなぁ…。


どっちみち剣やら槍やら握れたり振れる気はしない。

前世では一般人の学生だったし…

まぁそれに関わらず日本で握った事のある人は少数だろうが。


もっと戦術を練るべき?もしくは技術?


あのウルフ、スキル使うの上手かったし。

折角色々属性あるんだから発火以外にも戦闘中使えたらいいんだけど。



でも風は今のところ無理そうだし、闇はわからんし…

水は攻撃力低いそうだし、土…はどうだろ?

基本地面からしか出したことなかったけど、火とかみたいに空中にもできるのかな?


(いつもの発火の要領で…『土生成』!)


土の玉が指先に生成されると、すぐに壁に向かって発射された。

壁は石なので土はベチャッ、と壁に張り付いたものの、

出来るということがわかった。


(『石生成』!)


同じく石の玉が生成され、壁に発射された。

鈍い音が鳴った後、石は床にコロコロと転がり始めた。


(『石採掘』)


ゴロ…と音が鳴り、石が消える。

よしよし、石もできた。



火は形と言う形がなかったから適当でよかったけど、

石は鋭い形にしたらかなりいい攻撃方法になるんじゃなかろうか。


鋭い形…針みたいな?


「でも針レベルの鋭さは難しいかな…

 とりあいず鋭く…『石生成』」


少し尖った石は指先から発射され、いつもとは違う風を切る様な音の後、

壁とぶつかり砕けてしまった。


はっ、これじゃ成功してたのか失敗してたのかわからない!

まずは発射せずに形だけ見るべきだったか…


「『石生成』」


今度は発射せずに手の平に生成する。


魔法の出現場所は割と弄れる。

ただ技術が必要であり、それは体から離れるほど難しくなっていくようだ。

一番簡単なのが人差し指の近くで、その次は他の指や手。


とはいっても他の所は試したことが無いからあまりよくわからないけど。

火属性はできるだけ離す必要があるものの、

気を散らしてると失敗するから最初の頃は良く火傷をしたものだ。


まぁ痛いだけですぐ回復はするのだけど…

と、この話は置いといて…


「うーん…何処からどう見ても丸い三角。」


少し長細くはあるものの、危なくないように尖りをなくている三角レベルの尖り具合。

肌に刺すと少し痛いけど、このままでは有効打にはなりそうにないな。


まぁ最初は上手くはいかないものよね。

次の魔法練習はこれにしよう。


…そういや今何時だ?いやこの世界何時っていう概念があるかわからないけど。

洞窟暮らしなお陰で外が全く見えないから時間がわからないのよね…


まぁ時間になったら呼びに来るでしょ。

呼ばれるまで練習でもしとくか…


ー・・・


そこから1時間程経ち、シュウが呼びにきた。

先程大量の足音が出て行くのが聞こえたので、

おそらくボブゴブリンを狩りに行かせてから来たのだろう。


一応は私の部屋という事で配慮しているのか、シュウが部屋に入ってくる事は少ない。

扉が無いので呼びに来る時に見られる事は多々あるが、

それでも比較的見ない様にはしているようだ。


大広場まで行き、前に適当に作った椅子に座る。

そして、偵察隊についてわかっている事を話した。



『片手剣使いのヒルタ、大剣使いのハガル。

 斧使いのリーリェ、魔法か魔術使いのナキ、そして神官のハルン…か。』


「えぇ。ただハルンって奴は帰り際に討伐隊について断っていたから、そっちにはいないと思うわ。

 他の面々は基本的に好戦的なようだったから可能性は高い。特にヒルタって言う奴は確実にいる。

 珍しい魔物である吸血鬼に会いたい…というか、戦いたいんですって」


まぁ戦いたいというより勝ちたい、もしくは殺したいの方が正確だろうが。


『ふむ…やっぱり、そろそろかな』


「まぁ偵察隊送った後に移動されちゃたまったもんじゃないし、

 もう討伐隊の準備は出来ていてもおかしくないわよね。」


シュウはすぐに返事はせず、少し思案してから口を開いた。



『それじゃあ、こちらも準備万端にしなければね。』


「準備万端って…何をするのよ?」


『そりゃあもちろん、作戦会議だよ』


閲覧ありがとうございます。

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