表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
吸血鬼になった私の話  作者: へたっぴのゆゆ
第1章 転生編
10/29

第10話 進化という現象

前回のあらすじ

死にそうだったが、なんとか生き延びた。

昼間にスキルのレベル上げ、

夜は食事や訓練をして日々を過ごしていた。


しかし、スキルのレベルは中々上がらない。

というか全体的にこの世界のレベルは上がりにくい気がする。


まあそれは置いといて、この前のボブゴブリンの件があってから、

魔力操作を狂わせないよう特訓したり、

瞬時に飛べるように訓練を行う様になった。


まだあんまり上手くなってはいないけど、確実な成長を感じる。

他にも、魔術使いと土属性のレベルをあげて、石採掘を習得したり。

覚えた石採掘のスキルで拠点の整備をしていると次第に夜になり、

今日も今日とて食事に出かけた。


それが日常になって、およそ一週間。

私が思っていた以上に、慣れというものは早かったらしい。

最初は色々と怖かったが、慣れてしまえばどうという事はない。


いつも通り森に入り、ゴブリンの足音を聞きつけ近付こうとするが、

他の音が聞こえて近付くのをやめた。



「ガルゥ…ッ!!」


「グギャッアギャ!」


見ると、そのゴブリンは狼と戦っていた。

狼が傷を負ってる所をみると、ゴブリンが優勢な様だ。

これは好都合だ。どっちかが勝った後に漁夫の利をしよう。

(権限)


〈ーーーーーーステータスーーーーーー〉

種族:ゴブリン

レベル:14

ースキルー

『危機感知』『速度上昇』

ー称号ー

(ウルフ)狩り

〈ーーーーーーーーーーーーーーーーー〉


ゴブリンにしては中々レベルが高いな。

しかし今の私は日々の食事を経てレベル17になったのだ!

スキルも少ないし、普通に勝てるだろう。


狼狩りは多分狼に対してダメージが多いとかそんなんだろうし、

何も問題はないだろう。



そうしているうちに少しずつ距離を詰めて行き、

その間狼はどんどん追い詰められていった。

もう戦いの結果は見えてるが、一応狼も見とくか…


〈ーーーーーーステータスーーーーーー〉

種族:(ウルフ)

レベル:4

ースキルー

『気配感知』

〈ーーーーーーーーーーーーーーーーー〉


まあゴブリンに圧倒されてるんだから弱いよね。


私はそう思い戦っている狼を見ると、

狼はこちらを向き、目があった。


(ッ…?)

気付かれた?今まで気付かれていなかったのに?

何故…権限でステータスを見たからか?


ゴブリンは目を逸らしたその一瞬の隙を見逃さず、

狼に自身の爪を深く突き刺した。


その時。ゴブリンの体が急に光り始めた。


(突然何…!?)


光はすぐに収まり、ゴブリンを見てみてると、

先程よりも少し大きくなっていた。


まさか…そう思い、権限で調べてみる。


〈ーーーーーーステータスーーーーーー〉

種族:ボブゴブリン

レベル:15

ースキルー

『危機感知』『速度上昇』『闇属性魔法』

ー称号ー

(ウルフ)狩り

〈ーーーーーーーーーーーーーーーーー〉


やっぱり…!つまりさっきの光は、''進化''の光ってこと…!?

前のボブゴブリンと同じスキルは闇属性魔法だけ、

それも進化前は無かったのも確認済みだし

レベルが上がっていることをみると、進化の条件はおそらくレベル。


まぁ、異世界ファンタジーではお馴染みではあるよね。

吸血鬼にも進化先はあるかな?

うーん…真っ先に思いつくのは真祖とかかな?


でもそれはいろんな過程すっ飛ばしてる気がするしな…

進化したら爵位を徐々に手に入れていく…とか?


まあここで考えていてもしょうがないし、まずは食事しますか。


仕掛ける前にスキル準備…(鋭い爪と麻痺牙)



足音を立てずに背後に回り込み、ゴブリンに向かって走り出す。

(隙あり…!)


しかし…


『ガキンッ』そんな音が聞こえ、目の前を見てみると

ゴブリンがこちらを見ていた。


ゴブリンは唐突に振り返り、こちらの爪を自身の爪で防いでいた。


(ッ、防がれた…!)


瞬時に距離を取り、空に逃げる。

訓練の成果もあり、3秒と経たずに飛ぶ事ができた。


ゴブリンは私を見失ったようで、

辺りをキョロキョロと見渡している。


私はゴブリンの背後に向かって急落下し始めた。

私に気付いたゴブリンがこちらに振り返ろうとするが、

その前に肩を掴み押し倒す。


なんとか抜け出そうと暴れるゴブリンを抑え付け、

首元に噛み付き、血を吸い上げる。


麻痺が効いたのか次第に抵抗は弱まり、ゴブリンは小刻みに震えるだけだった。

血の出が悪くなって来た頃、歯を抜き頭に爪を突き刺す。


拘束を解き、様子を見てみるがゴブリンは完全に動かなかった。

さて、ステータスはどうかな?


〈ーーーーーーステータスーーーーーー〉

名前:    (沙桜 優月)

性別:女

年齢:17

レベル:18

種族:吸血鬼(ヴァンパイア)


ースキルー

『鋭い爪』『 ※ 権限 Ⅱ × 』『 ※ ステータス偽装 × 』

『火属性魔法..1』『水属性魔法..1』『風属性魔法..1』

『土属性魔法..4』『闇属性魔法..1』『無属性魔法..1』

『麻痺牙..2』


ー称号ー

『異世界から来た者 × 』『奇襲者..1』

『魔法使い..1』『魔術使い..2』

〈ーーーーーーーーーーーーーーーーー〉


やっぱりあんまり上がってないか…

まぁ麻痺牙が上がってるし、まっいっかな。


しかし…何故狼は私に気づいたんだろう。


…そういや、ボブゴブリンの時もステータスを見て気付かれてたっけ?

でも、その後にメイジのも見てたしな…

もしかしたら、ステータスを見ると何か不信感を与えるのかもしれない。


もしくは、気配感知の能力?いや、その両方の可能性もあるか。

どちらにせよ断定は出来ないな…


とりあいずそうゆうスキルを見たら気をつけよ。

そう思い、私は家に帰ろうとしたが…



「「いやゃぁあぁぁぁああぁああああッ!!」」


女性の悲鳴!?声の方向は…あっち!


私は急いで飛び、声の方向に向かった。

閲覧ありがとうございます。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ