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吸血鬼になった私の話  作者: へたっぴのゆゆ
第1章 転生編
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第1話 プロローグ 

完結まで頑張りたいですが、失踪する可能性が高いです。

その点を踏まえて、どうぞご覧ください。

日本生まれの日本育ち、高校生で普通に友達もいて

勉強は嫌だけど、楽しい生活を送っていた私こと、沙桜 優月(さざくら ゆづき)


今日も学校へ行って、授業を受けた後の昼休み。

人が少なくなった教室で片付けをしていると、

名前は知らないけど、うちのクラス内で有名な女の子が私に近づいてきた。


その子は霊感が強いと自称している、クラスの中で有名な変人だった。

授業が終わったらすぐに席を立ち、クラスの端っこに向かって話しかけていたり、

とある生徒が廊下を歩いていた所、突然その人の背中に話しかけていたり…


そんな事をしているから、皆から避けられているが、その子自身も人付き合いが嫌いなのか、

人に話しかける事はなかった。なのに何故私に…?


変な子と付き合ってると友達から引かれるからあまり喋りたくないんだけど…



「貴女、今日死ぬよ」


「…え?」


至極真面目そうな顔で、彼女は私にそう告げる。


「よく聞いて、これは冗談なんかじゃない。

 今日の下校中、貴女はトラックに轢かれて死ぬ。」


「…いきなり喋りかけて来て一体なんなの?」


「私は単純に貴女を心配してるだけよ。

 じゃなきゃ人なんかに話しかけないわ。」



「…はっ、アンタの虚言なんて誰が信じるの?」


「あっそ。じゃあ私だって知らないわ。

 今日の下校中に貴女はトラックに轢かれて死ぬ。

 でもそれは自業自得よ、私の忠告を聞かなかっ」「もういいわッ!」




「……後悔するわよ」



会話をぶった切って教室を出る。

アイツなんなの?急に話しかけて来て私が死ぬとかどーたら…

バカみたい。そんなの現実で起きる訳ないじゃない。

あー気分悪い…



……行き場所もなく、けれどアイツがいる教室に帰りたくもなく、

その辺をうろちょろしていると友達の結奈(ゆな)が話しかけてきた。


「優月?何してんの?」


「あ、結奈…いや、なんでもない。

 ちょっと教室入りたくないなーって。」


「何言ってんの?授業始まるよー」


笑顔の結奈に手を握られて引っ張られるまま、教室へ入っていく。

そのまま、授業が始まった。




ー・・・



下校時間。

結奈と一緒に門を出て、帰り道を歩く。

帰り道の途中までは一緒だから、毎日こうして一緒に帰っている。


結奈が別れる時、「また明日!」と言った。


私は、「またね」と返した。



横断歩道を通って、家はすぐ目の前だった。


(はぁ…疲れた)そんな事を思い、目を瞑ってため息をする。

次、目を開けると、どこにも無かったはずのトラックがあった。

トラックは私に気づかずそのまま進み、


私はトラックに轢かれて死んだ。




…はずだった。



閲覧ありがとうございます。

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