第二十話
「君の答えは『受ける』だね。」
私は力強く頷く。たとえ失敗しても……その時は、、、
「………おめでとう!!さっすが親子だね。全員『受ける』を選んだよ!」
ここは大丈夫だとわかってはいた。それでもホッとせずにはいられない。
もし、ここで一人でも『受けない』を選んでしまえばミッションすら受けられない。
「うーん…ここからは君たちみんなに説明した方が早いかな。ちょっと待ってねー」
そう言ってルビちゃんが目を閉じて、掌を上に挙げた。
光が現れみるみる大きくなっていく。
そして、光が私の両隣に分かれ、収束し人の形を作っていく。すると、両隣に唯と奈月が立っていた。
「あ…あれ?お母さんと奈月?」
「お母さん!唯!」
2人がそれぞれの反応をしたところで、ルビちゃんが話し出す。
「ここからは君たち3人がいた方が都合が良いからね!呼び出したんだ!ルビちゃん、すごいでしょー。」
「ほんとに凄い!ね?お母さん、唯。」
私と唯もこくこくと頷く。
「さてと、見事に君たちはみんな『受ける』を選択したわけだけど、次はミッションを選んでもらうよ!ルビちゃんにご注目〜!」
ルビちゃんが今度は人差し指を上に向けると何も無かった空間から突如たくさんのカードが現れる。
そして、ルビちゃんの周りを円を描きながら回り始めた。
そのカードの背面には大きく番号が書いてある。
「えいっ!」とルビちゃんが人差し指を振った。
すると、今まで回っていたカードが私たちの前に規則正しく並べられてゆく。
私たちの目の前には【1〜99】まで書かれたカード。
唯がルビちゃんに訊ねる。
「この中から好きな番号を選ぶってこと?」
ルビちゃんは大きく頷き、
「その通りだよ!…それにしても3人の答えがよく揃ったものだね。」
奈月は当然とばかりに
「当たり前じゃん。でも、私が一番早く『受ける』って決めたでしょ?」
ルビちゃんは首を振り、
「ううん、一番早かったのは…彼女だね。」と唯を指差す。
「あまりに早すぎてルビちゃんもビックリだったよ!まぁ、彼女は……」
そこまで言ったルビちゃんは急に言い淀んだ。これ以上言う気は無さそうだ。
話を振られた唯は真剣な表情でカードを見ていて話を聞いていないようだ。
「お母さん、奈月。どの番号が良いと思う?この場合、1と99は避けた方が…いや、あえて……」
その後、私たち3人はどのカードにするか話し合った。
途中でルビちゃんの表情から何かヒントが無いかと思ったのだが、「どの番号にどのミッションがあるのかルビちゃんにもわからないよ!完全ランダムだから。」と言われてしまった。
そして、私たちは結局【77】のカードを選んだ。
「そのカードで良いの?」
私たち3人は揃って頷く。
そして、3人で揃ってカードを勢いよく裏返す。
そのカードには……
【制限時間:24時間
新しい夫(父)と7回以上性交し、その精を体内に受ける。
※一人一回以上必須】
とんでもないカードを引いてしまった!!
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