最終章 突撃!創立記念日
いよいよ最終章です!
上手く伏線回収できるかなー
「皆様、クリームのご応募ありがとうございました。ご当選の方は数日後配送されますのでお楽しみに!」
「お顔立ちのキツいご令嬢には、マイルドを纏えると好評の様です」
「はい。御要望多数により、次回はモブ用画力アップファンデーションを発売予定でございます」
「地味なアナタもヒロインに、というコンセプト。楽しみですねっ!」
(あらー、今日は人気女子アナがスタジオに居るの?)
「あ!ライフ先生ー、御機嫌よう〜♡ぽっちゃりアナのミートで〜す」
(作者にカミソリ来そうな名前ね)
「本日は、スペシャル企画!突撃ライフ先生!です。
本日はライフ先生や私達の母校の創立200年祝賀行事が行われております王立学園に、ライフ先生がご出席されています。学園で様々な方と触れ合うライフ先生を魔鏡が追いかけます」
「スペシャルと言うことで、ひときわ大きな魔鏡とスタジオのわたくし達でお送りします……大きいですね〜この魔鏡!画質もクリアですぅ」
「奮発して大きさもさることながら、映り込む皆様の個人情報対応もバッチリ!その方の感情を魔力でお察ししてモザイクも即かかります。勿論、お目立ちなさりたい方は全国放送でナマが写りますよ〜」
(……成程アンカーが真面目な人だから、男ウケするあざといアナ添えたのねー。まあ、学園突撃だから、軽い方が合うって魂胆ね!ミートちゃん頑張りなさいよ!)
「はぁい!楽しく受けマース」
「先生、其方は如何ですか?」
(いいお天気よ!母校っていいわね。今わたくしは校門の傍におります。今日は祝賀パーティも予定されております。200年という節目で、王族の方々をはじめ、様々な要人、ご留学されていた諸国の卒業生、同窓生、色んな方々がいらっしゃってるわー)
ちょっと、インタビュー宜しいかしらあ?
なあに?
女の子にモテたい?
あんたさー、自分の長所5個言ってご覧よ!3、2、1、はいっ!
思いつかない?ダメねえー。
おのれを知らない奴が人に認めて貰えるわけないじゃない!やり直し!
あらあ、いつも観てますって?ありがと〜、なかなか攻めてる女子達ね!今日は卒業生も来てるから、イケメンに釣り上げて貰いたいって?
流行りのドレスじゃーん。
メイクすんごい頑張ったわね!
ベース、これ、作ってんの?すげえ自然よおー。
良いじゃなーい。攻めるオンナ好きよ!
おい!モテない男たち!自分を知ってて攻めるって、こういう娘たちの事よ!頑張ってね!
(うふふふ!いい人出来なかったらライフー貰ってよお!)
お断りよおー。勘弁してよおー。
次行きますねー。
あらー丁度いい所に!わたくしの同級生よ!ひっさしぶり〜
(おっ!誰かと思ったら、ライフじゃーん。懐かしいわね)
みなさーん、この人ねえ、女騎士として宮廷にお勤めなのよー。見栄えいいでしょ?かっこいいでしょ?
学生時代から逞しかったの!
騎士服萌えるわあー。お勤め中?
(式典にお偉方がご出席だからねー。公務中。あー、カメラこっち?おーい息子ー見てる?
父上も中で護衛だよー)
相変わらず明るいわね!
この人ねー、わたくしが周りにあれこれ言われると、飛んできて助けてくれてたのー。中身と性別があべこべだって、よく言われたわー!
(ライフいじけてたもんね!
今と全然違う暗い子で、オカマってイジメられたりねー。でも、私は好きだったわ!物知りだし器用だし、女らしい格好を教えてくれたし?髪もあれこれ結ってくれたしね!
騎士団の旦那に拾ってもらえなかったら、あんたを嫁に貰ってたわー)
黒歴史ね〜
ブレない女ね!
旦那と共稼ぎなのねー。
頑張って不審者やっつけてよ!
(今度、おうちに行くわ!じゃねー)
「貴重なお話でしたね!先生いじめられっ子だったんですね」
そうよ〜
自分が痛い思いしてなきゃ、人の痛みなんか分かるもんですか。
でもね、学園は好きだったわ〜。勉学も、あーゆう女男もいたしね。
(あ、ライフ先生!……いったーい!)
なんかピンク頭が突っ込んできて転んでるわ……あんた、大丈夫?
(は、はいっ!慌てちゃって、てへっ!……あ、でも、ひょっとして、誰かがわざと)
ないない!
石っころ1つないところで、何、人のせいにしようとしてんのよ、恐ろしい子ね!
……あれ?
あんた、もしかして
(わあ!分かりますぅ?うさぎちゃんでーす♡)
「わっ!ライフ先生、突然うさぎのぬいぐるみが魔鏡に!」
身バレが嫌って事ね?
ごめんなさい〜ピンク頭って言っちゃったわ〜
(大丈夫でーす。一応って事で!
先生ー、私あれから頑張ったんですう〜。何か?イタイ女って噂流れちゃったらしくて)
そりゃ、わざと敬称使って、王家のオンナ!なんて公開マウントとったんだものー。普通、影の者が動いちゃう案件よ?歳が幼いからギリ、セーフだったんじゃない?
ご実家が心配だったけど。
(あ、大丈夫でーす。
んで!私もちょっと考えちゃってー、そしたらー、子爵の息子だって子があー、
もっと自分をだいじにしろって!
お勉強凄く出来る子なんです。しょうらい文官?目指してるんですって!ふつーの顔だしー、冴えないしー、どーかなーって思ったけど、その一言に、びびびって!)
ほおー。
いい事言うわねー。
何何?それにコロッと参っちゃった?
(はい!そんなふうに叱ってくれたの、先生とカレだけです!だから、私ー、男の子たちから離れて、今はその子とお勉強頑張ってまーす)
あらあらー。
いい風ふいたわねー。
先生嬉しいわ!
(……えへ。でもね、ホント言うと、すんごいライバルが転校してきちゃったから、王…っと、男の子たちのルート無いなーって!
ほら、私まだ10歳でしょ?その子15歳なんですよー。もう、胸だって膨らんでるし、叶わないなーって思って)
え?うさぎちゃんみたいな転校生が来たの?やっぱりピンク頭?
(そー。なんかね、男爵の隠し子だってー。私と同じ平民育ちらしいの。凄ーく田舎育ちなんだって!
で、殿下…っと!男の子たちと歳が変わらないし、私に色気プラスしてるんだから最強でしょ?
あっという間に生徒会入りしたそうで、マスコットガールの私はいんたーいって事で)
15歳。田舎育ち。男爵。
うーん、気になるわねー。
会ってみたいわねー。
でも、まあ、うさぎちゃん、いいチョイスしたわ。そいつを大事にするのよ?
(はぁい!これから一緒に模擬店まわるんです!あ、祝典序曲の合唱には私歌うんで、聴いて下さいねー
じゃ!)
もう転んで被害者ごっこするんじゃないわよー!
「……先生。うさぎちゃん幸せそうですね!わたくし感無量です」
「例のリモートの時の子ですねっ。特定の彼氏出来て何よりですぅ」
そうね。
大きくなったらミートちゃんみたいな娘になるのかしら……。ほっほっほ、ジョークよ!
さて、わたくし式典に参加してきます!その後のパーティで再び突撃しますからね!
「視聴者の皆様には、式典の実況をお伝えした後、祝賀パーティの実況をライフ先生とお伝えします」
この章続きます。
ライフ先生やっぱり男でした。