君と出会った最初の日
私花蓮は今でも思うことがある。
あの日君に伝えていたら、少しでも素直になれていたら何か変わったのだろうか
今でも、少し思ってしまう。
君と出会ったのは、熱くなりそうだと感じていた二年前の6月だったかな。
(部活のマネージャーなんてなんで始めたんだろう)
なんて後悔しながら、ほかの二人が部員と話しているのを横目に見ながら、水を入れてた。
新入部員の顔を頑張って覚えながら、走り込みをしている部員を見ていた。
私は、部員が基本的に好きでない。何かあったわけではなく、なんとなく好きではないのだ。男子高校生だからか、部活終わるとすぐにかわいい子の話や性的な話などをし始める。それが多分嫌いだったのだ。けど、そんな話をあまりしない人がいた。似たような子がいたため、すぐに名前を覚えれた。
大誠君は何か困っていると黙って助けてくれたりしていた。
その頃からなんとなくいいなと思っていたのかもしれない。
ある日私が部室でユニフォームをたたんでいると、その人からメッセージが来た。
大誠「先輩部室のカギどこにありますか?職員室になかったんですけど...」
花蓮「ごめん。ユニフォームたたむのに部室開けてるから、そのまま来て大丈夫だよ!!」
大誠「わかりました。ありがとうございます。」
数分後、大誠君が来た。
大誠「すみません。忘れ物取りにきました。」
花蓮「あ、そうなんだ!」
大誠「ありました‼邪魔しちゃってごめんなさい。すぐ帰りますね。」
花蓮「全然大丈夫だよ!」
彼は忘れ物をすぐ見つけると帰っていった。