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天然お姫様(※自覚なし)は恋愛に疎いです!  作者: ももせ
4章 アリーシャの帰宅
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なくしもの


 思い出せない、ということは、思い出さなくてもいいものだったのでしょうか……。


「ねえリーちゃん、なくしものは後で一緒に探してあげるわ。だから、お城であったことを教えてちょうだい」

「はい、お姉様。ええっとですね……」


 国王様とおじさまのお召し物がとても格好良かったこと、国王様の婚約者として人形になっていたこと、リリーちゃんやナシュラ様に出会ったこと、ナシュラ様の婚約者として王妃様に紹介されたこと、国王様の影さんに出会ったこと……。

 今思い出すとなかなかに大変な夜でした。国王様といるとろくなことがありません! もう!


 そして私がお話している間の皆様はとーっても! 怖かったです。だんだん笑顔が引きつって、最後には見るのも嫌になるほど怒った表情でしたよ! なぜでしょう?


「そう……リーちゃんが国王とナシュラの婚約者……王妃様にも紹介された、ねぇ」

「想像以上にひどいわね」

「ああ」

「国王様方には幻滅です!」


 あら……皆様、すごくお怒りです。使用人の皆様も幻滅だっておっしゃっていますし……。別に紹介されたからって結婚するわけではないのですがね。


 私は、私の好きな人と結婚したいんです。国王様でも断りますよ? ……ううん、何か引っかかります。


 私の好きな人、結婚、断る……? うーん、何か忘れてます。またなくしもの、でしょうか。



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