表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
80/128

国王様の勘違い

 こんにちは、国王様に抱きしめられたらままのアリーシャです。


 やっぱり、普段から慣れていないからでしょうか。だって、お兄様やお姉様から抱きしめられてもなんとも思いませんもの。うれしいですよ? でも、慣れると反応するのも疲れちゃいます。

 だからきっと、慣れていないからですね! 暖かさも匂いも、抱きしめ方も……全部違うんです。家族ではない男性でも、こんなに優しく抱きしめてくださるんですね。


「……よかった。アリーシャがナシュラに連れて行かれた時、ちょっと焦ったんだ。ナシュラってすぐ母親に報告するからさ」


 第二妃様は親バカで、ナシュラの望む子を見つけたら絶対花嫁にするって言ってたからね。と国王様はきらめくような笑顔で言いました。あら……? 私、マリー様に紹介されましたよね?


「あ、あの、国王様……」

「アリーシャ、どうかしたの? 顔色悪いけど……もしかして、体調崩した?! 大変だ! すぐに部屋を用意するから!」

「え? 違うんです、その……」


 た、大変です。国王様に誤解されてしまいました!

 国王様は私を抱え直すと、物凄い勢いで走り出しました。周りの景色がびゅんびゅん流れて行ってどこだかわかりません……。でも、ナシュラ様のお姫様だっことは違って、まるで赤ちゃんのげっぷをする時のような格好です……。


「アリーシャの部屋を用意しておいて!」

「……へいへーい」


 あ、影さんです! 帰ってきていたんですね。あの雨の中、無事に帰ってこれたようでよかったです。それに、国王様気づいていたんですね。影さんが帰ってきているって。


 ……そういえば、お姉様がくださったうさぎのぬいぐるみ、どこにあるんでしょう?



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ