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心の内はー国王視点ー

 あーもう! かわいい! どうしてこんなにかわいい人が存在するんだろう……


「国王様……その、大丈夫ですか? 悪寒がしたり、めまいがしたりしませんか?」


 だって! アリーシャが僕のことを心配してくれてる……


「え……僕? 僕は大丈夫だよ」


 ちょっとうれしすぎてにやけてしまった。大丈夫、アリーシャには普通に笑いかけたから! 変態扱いはされないよ!


「そうですか……。なら、よかったです。国王様が心配だったので……」


 安心したように微笑んだアリーシャは天使みたいで、すごくかわいい。天使でもこんな風に笑えないだろうきれいな笑み。


「はぅっ!」


 一瞬、息が止まるかと思った。


 あれだよね。一目惚れだと、大抵容姿が好きになるから、どんな顔をしていてもかわいい。もっともっと好きになる。


 もちろんアリーシャは優しい子だし、すごく好みだけど、まだよく知らないからね。


「かわいい……。その顔は反則……!」


 なにが言いたいのかと言うと……とりあえずアリーシャはかわいい!



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