66/128
心の内はー国王視点ー
あーもう! かわいい! どうしてこんなにかわいい人が存在するんだろう……
「国王様……その、大丈夫ですか? 悪寒がしたり、めまいがしたりしませんか?」
だって! アリーシャが僕のことを心配してくれてる……
「え……僕? 僕は大丈夫だよ」
ちょっとうれしすぎてにやけてしまった。大丈夫、アリーシャには普通に笑いかけたから! 変態扱いはされないよ!
「そうですか……。なら、よかったです。国王様が心配だったので……」
安心したように微笑んだアリーシャは天使みたいで、すごくかわいい。天使でもこんな風に笑えないだろうきれいな笑み。
「はぅっ!」
一瞬、息が止まるかと思った。
あれだよね。一目惚れだと、大抵容姿が好きになるから、どんな顔をしていてもかわいい。もっともっと好きになる。
もちろんアリーシャは優しい子だし、すごく好みだけど、まだよく知らないからね。
「かわいい……。その顔は反則……!」
なにが言いたいのかと言うと……とりあえずアリーシャはかわいい!




