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心配事です

 やっと温かさが戻ってきました……。マリアさんに少し謎を抱いています、アリーシャです。


 マリアさんがいなくなってしまって驚きましたが、今はそれどころではありませんよね。国王様が待っているんですもの。タオルもまだ余っていますし、着替えの服もお持ちですし大丈夫ですよね。


 では、早く部屋から出ましょうか。


 ……あ、そうでした。国王様が立っているので扉、開きませんよね。


「国王様! 着替え終わりましたので、少し離れてくださいませんか?」

「うん、わかった」


 ガチャッ


「お待たせして申し訳ありませんでした。さあ、早く着替えてください!」

「アリーシャは心配性だなぁ。ちょっと待っていてね」

 

 扉を出た時に頭を下げたので、国王様の顔色はわかりませんでした。でも、一瞬見えたお顔が蒼白で、とてもつらそうでした……。


 国王様、大丈夫でしょうか……?


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