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強引です

 やっとお部屋が見えてきました……。よかった。安心しているアリーシャです。


 私が下手なことを言ってから、国王様はお顔を真っ赤にさせてこちらを向いてくれません……。きっと、すごくお嫌だったんですね。


 思わずため息をつくと、国王様は困ったように笑いました。いつものキラキラとした笑みではなかったので、ちょっと驚きです。いえ、別に変ではないのですが……心がずきっとしました。困らせてしまうのはいけないことですよね……。


「アリーシャ、ついたよ。えっと……どうぞ」


 国王様は、私のために扉をあけてくださいました! 国王様に気を使わせてしまうなんて!


「いえ! 国王様からお入りください」

「……ごめんねアリーシャ。この部屋、一部屋しかないから、一人ずつしか着替えられないんだ。だからお願い、アリーシャから!」


 そ、そんな。私よりも国王様のほうが寒そうなのに……。ここは私が譲るべきですよね!


「私は後でも大丈夫ですので……」

「って言うと思ったよ。だから強引だけど……ほら、入って!」


 そう言うと、国王様は私を抱き上げて部屋に入れ、自分だけ出て行ってしまいました。一瞬のことでしたので、上手く対処できませんでした……。


 でも、この部屋から今すぐ出て行けばいいんですよね!


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