表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
54/128

嵐の中の影さんですー影視点ー

 お城から抜け出し、ラングー公爵家を目指す影さんは────



「あーあ。こんな雨の中じゃ移動が厳しいんだよね……」


 でもまあ、隠れなくてもいいから動きやすいけどね。……あ、見えてきた。お城の三分の二くらいかなぁ。大きいんだよね。


 扉叩くのも面倒くさいや。どうやら……サロンにいるみたいだし、屋根から突入して驚かしちゃおーっと! くふふ……



         ~数分後~



 ラングー公爵家家族の頭上にて。なんだか真っ暗な部屋だなぁ。家族全員で一カ所を真剣に見つめて何してるんだろうね。

 さて、そろそろいいかな?


「やっほー、ごっきげんよう! ……ってあれ?」


 反応なし、というか聞こえてない? 

 天井からぶら下がっているから世界は逆。視線の先には美貌の家族。でも向こうの視線は……もっと先。


「おーい」


 うーん、またも反応なしかぁ。何見てるんだろ?


「おーい」

「うっさいわね! 静かにしなさい!」


 びっくぅ!


 迫力美人、えっと誰だっけ……そう、確かルリリアだ。

 言いたいことだけ言って、まるで興味を失せたようにまた同じところに視線を戻す。そして一言。


「あんのクソ国王!」


 あれ、意外と口悪いんだね。で、だから何見てんの────


「うっそ! アルベルトとアリーシャ?!」


 ラングー公爵家の視線の先は、お城にいるはずのアルベルトとアリーシャ。絵なんかじゃない、動いてる! 会話まで聞こえるよ! ……ってことはもしかして、今日アリーシャが泊まっていくことも知ってるのかなぁ。


「あのー、ちょっといい? アリーシャのことなんだけど……」

「リーちゃん(アリーシャ)が何?!」


 ……この家族なんだか面倒くさい。説明ちゃんと聞いてくれるかな……






評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ