表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
52/128

良案

 ううーん……。いい案が浮かびません。

 国王様が濡れなくて、かつ国王様が納得してくださる良案。

 ……私がこうして悩んでいる間に、雨がひどくなり始めてました。おんぶ姿勢のままの国王様が更に濡れています! 早く考えてないといけませんね。


 例えば……そうですね。国王様が服を被る、は納得してくださらなかったですね。後は、私がお城に戻って傘を取ってくるとか……も無理ですね。道がわからないですもの。あ、いい案を思いつきましたよ!

 国王様が戻って、私は雨が止むまでここで待機ってどうですか? いいですよね。


「私はここで雨が止むまで待っていますから、国王様はお城に戻ってください」

「嫌だよ」


 そ、そんな……。せっかくの良案でしたのに。どうすればいいのですか?


「アリーシャ、今度お礼をしてくれたらいいから、ね。それなら納得してくれるかな?」


 お礼……ですか。私が案より、国王様の案の方がいい気がします。

 このままここに居れば、国王様が本当にお風邪を引いてしまいますし。


「わかりました。ごめんなさい、国王様。失礼します」


 私は国王様の背中に体を預けて────


「じゃあ、早く戻ろうね」


 国王様って本当に背が高いんですね。私の倍はありそうです。こんな高い所から下を見下ろすと何でも小さく見えてしまいそうですよ。




評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ