表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
37/128

おかしなこと、

 はい、人形化しているアリーシャです。国王様が次なる作戦に出ましたよ?


 国王様が、今までは私のことをひたすらに婚約者だとおっしゃっていたのを変えてしまいました……。


 それは、とあるご令嬢──名前は忘れてしまいました──との会話の話し……


「国王様、そちらの美しいビスクドールは……?」

「彼女は僕の婚約……者をモデル(・・・)に作らせたビスクドールなんですよ」

「まあ、婚約者様がいらっしゃいましたの……」


 国王様ったら、賢いですね。私を本当のビスクドールにしてしまうなんて!

 ちらりとこちらを見た国王様のお顔、ニヤリと……失礼、にこりとしておられました。



 ……こうして国王様の『人形好き疑惑』はなくなり、代わりに婚約者をとても愛している、という結果になったそうですが……。

 女王の地位を狙って国王様とお見合い(?)をしているはずなのに、婚約者がいるから諦めるなんて淑女である皆様は素敵ですね。

 でも……このビスクドール()の顔を見ても、誰も私と気づかないのは何故でしょう?

 お見合い(?)に来たご令嬢の中には、パーティー会場で見かけた方もいらっしゃったのですがねぇ……。


「ふふふアリーシャ。君は分かっていないだろうけど、あれほどのご令嬢たちに君の顔を見せたんだ。……もう君は僕の婚約者だと周囲に認知されたんだよ!」


 ……いえ……。それはないと思いますよ? だって、誰も本当に私だとわかっていなかったんですもの。こんな気持ちの悪いグラデーションの髪、一度見たら忘れるのに苦労しますよ?

 遠目からもわかるでしょうし……。


 おかしいですねぇ……。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ