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国王様の憂鬱ー国王様視点ー

 アリーシャは、やはりかわいかった!


 髪と同じドレスは華やかながらも清楚だし、単にウェーブしただけの髪は幼さを残していてかわいらしかった。


 それに、ルリリアの作ったうさぎのぬいぐるみ。淡いピンクの、耳がやけに長くて垂れてる形なのだが、実は秘密を抱えている。

 なんでも、うさぎの見た景色がラングー家にリアルタイムで見れるとかどうとか。

 アリーシャに不埒なことをしようとすると、ラングー家から罰を受ける。……一族すべて。

 昔ルリリアに手を出そうとして、ラングー家から抹殺された貴族がいた。それなりに名のある貴族だったが、ラングー家にかかればそんなものないに等しかった。


 そんな荒技を繰り広げたラングー家は他の貴族から人目おかれた存在となったのだが……殆どの貴族は知っている。その事件の鍵は、このうさぎなのだと……。


 だからはっきり言って、アリーシャがこのうさぎを持っていることに安心した。このうさぎがいれば、大抵の人は近づかない。……はずだったのに!

 アリーシャが城に着いたとき、扉係の使用人が顔を赤らめていたし、父上だってあんなに頬を緩めていた! さらには会場にいる、アリーシャの顔が見えた奴らはフラフラ近寄ってくるし! 僕が睨んでいたのに気づかないのもいたよ!

 

 ああ、でも一番ムカついたのはあの女性達だ。アリーシャの愛らしさを知らずに貶めるとは!

 アリーシャに比べればその辺の石ころだよ!

 誰の家の者だっただろうか……。確か、つい最近貴族になった家の娘達だったはず。敵だな。確定だ。


 でも、アリーシャが女性達の所に行きたいと言ったのには驚いた。自分の悪口を言っている奴らだよ?

 一つ心配なのは、どうもアリーシャが勘違いしてる……ような気がする。

 あの女性達は、今日が社交界デビューだ。(……まあ、年はアリーシャより三歳ほど上だろうけど)だけど年が適年齢じゃないから、女性達は今日が社交界デビューと分かっていないようだ。


 大丈夫かなぁ……?


 

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