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天然お姫様(※自覚なし)は恋愛に疎いです!  作者: ももせ
2章 ガーデンパーティー
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お迎え

 ああ、でもおじさまと呼んでいけないなら、どうお呼びすればいいのでしょうか。ご隠居さん? 前陛下? うーん、いいのがありませんねぇ。


「アリーシャ、いいよ。僕のこと、おじさまって呼んでね」

「よろしいのですか?」


 私が尋ねると、おじさまは笑って頷きました。よかった、おじさまって呼んでもいいんですね。


 こんなことを思ってはいけないのかもしれませんが、やっぱりお父様に似てます。

 いつもニコニコしてて、優しそうで、さっきのような天真爛漫さが特に。おじさまといるとお父様といるみたいで安心します。


「えっと…おじさま。さすがに国王様のパートナーという大役、私にはとても。まだ社交界に出たこともない私がパートナーなど、あまりに失礼かと…」


 どうでしょう、失礼にあたりませんか? だって、これが私の本心です。社交界デビューと同時に多くの方(主に女性)に鋭い視線を送られるのは私でも避けたい自体です。


 いくら外に出たことがない私でもそれくらいわかります。権力、名声、富、そしてこの美貌、これだけ揃えている男性なんです、大抵の女性は憧れますよね。ちなみに私は例外です、お兄様方も似たようなものなので特に憧れとかはないですよ。

 重ねて国王様は結婚適齢期…隣に見覚えのない女性がいたら…敵視しますよねぇ。


 あれ、そういえば私、パートナーに誘われました? おじさまと国王様が話していただけで、正式には誘われていないような気が…

 これってもしかして、相当な失礼にあたるのではないでしょうか…


「アリーシャ、僕に君のエスコートを任せてくれませんか。夜会のエスコートはヒューリストだよね? ヒューリストには悪いけど、今回だけでいいから」

「僕からもお願いするよ。アルベルトはまだパートナーを見つけていないからね」


 …国王様とおじさまにお願いされたのでは仕方ありません。正式に誘われたのであれば、それなりの理由がなければ断ることは出来ませんからね。私の気持ちだとか、ヒューお兄様の先約がなどは問題にも入らないのです。いえ、別に嫌ではないのですがね。


「わかりました、喜んでお受けさせていただきます。どうぞよろしくお願い致しますね」


 私がそう言うと、おじさまと国王様はぱっと笑顔になりました。よかった、受けて正解ですね。このことを知らせたら、きっとヒューお兄様も許してくれるはずです。お兄様だって私と同じ立場なのですから。


 コンコン


 あら、誰かいらっしゃいましたね。この部屋の主は国王様ですので、私は返事をすることもできません。

 おじさまと国王様はお互いに顔を見合わせ、何か呟きました。来たな、とかそんな言葉に聞こえましたが一体何が…?


「どうぞ」

「失礼します。デュークラントです。こちらに私の妹が連れ去られてはいませんか? …リーシャ!」

「デュークお兄様!」


 なんと、訪問者はデュークお兄様でした。きっと心配で探してくれていたのですね。やはりデュークお兄様は優しいです。だって、私の名を呼ぶとき、とろけるような笑顔で微笑んでくれましたから。


 そんなデュークお兄様を見て、おじさまと国王様がピシリと固まってしまいましたが、どうしたのでしょうか? 信じられないものを見たような反応です。


「では国王様、妹は返していただきますね。さあ、急いで帰ろうね、リーシャ」

「はい! では失礼いたします、おじさま、国王様」


 私がスカートを持ち上げ腰を落とすと、デュークお兄様は私の手を掴んでさっさと歩き出してしまいました。



 おじさまと国王様はこの時、私に優しく声をかけるデュークお兄様に驚いていたそうですよ?


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