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プチお茶会終了


 リリーちゃんとヘンリに準備を手伝ってもらい、お母様特製のタルトは美味しく頂きました! ……おじさまですか? 見てるだけでしたよ?


「ごちそうさま、アリーシャ。とても美味しかったわ! ぜひまた作ってほしいと公爵夫人に頼んでおいてくれる?」

「はい、もちろんです! お母様も喜びます」


 私もお母様のタルト大好きですからね~リリーちゃんも好きになってくださってうれしいです! 今度お城に来るときは、タルトだけでなく他のお菓子もたくさん持ってきたいですね。


「アリーシャ、今日はありがとう。とても楽しかったわ。本当ならもっとお話したいのだけど……このあとダンスの先生がいらっしゃるの。だからもうおいとまするわね」


 少し悲しそうに見えるリリーちゃん。こんなに幼くても、リリーちゃんは王族ですものね。こうして私とお話してくださっている間にもやらなくちゃいけないことがたくさんあったはずです。


「リリーちゃん、私の方こそありがとうございました! 次会うときにはたくさんお菓子を持ってきますね」

「まあ、それは楽しみね! あ、そうそう。お兄様のお仕事、そろそろ終わる頃だと思うわ。じゃあ、アリーシャまた今度ね!」


 小さく手を振ったリリーちゃんは、にこりと笑うと扉の向こうへと消えてしまいました。

 え? おじさまですか? リリーちゃんと一緒にお帰りになりましたよ? あ、いえいえ。食べるだけ食べて何も言わずお帰りになったなぁなんて思ってないですよ。ええ、もちろんです。


「国王様、思ったよりも早くお仕事が終わったんですね」

「デュークが国王陛下に伝えたんでしょう。急いで残っていた仕事を終わらせたのでは? アリーシャの食べ終わる頃に合わせたようですし」


 国王様のお仕事ってそんなに簡単に終わるものなのでしょうか……? お城を案内してくださった方は、終わりはありません、のようなことをおっしゃっていたような気がするのですが……でもまあ、国王様ですものね。


 では、私はどうすればいいんでしょう? 国王様を探しに行くべきか……それともここで待っているべきでしょうか。うーんでも国王様に私の場所がわかるとは思えませんよね。でも私に国王様の場所がわかるわけもありません……。


 リリーちゃんに聞けばよかったですねぇ。お城って広いですから、私とヘンリだけではどうしようもありせん。ここからじゃ元の場所にも戻れませんしねぇ。


「ヘンリ、困ったわ。国王様がどこに……」

「あー! アリーシャみーっけ!」


 そんな声と共に目の前に現れたのは、そう、みなさんもうお分かりですね? お馴染み影さんです! 

 影さんが登場する時って、いつも姿が見えなくて先に声だけ聞こえるんですよね。知ってますよ、こういうのってデジャヴって言うんですよね? あれ、違いました?


「よかった、探してたんだよ? アルベルトが呼んできてってうるさいからさぁ。あ、君はアリーシャの執事? じゃあ君も一緒の方がいいのかな」

「ええ、あなたは国王陛下の影ですね?」

「そうだよ! よし、じゃあ二人ともついておいで~」


 なんとも良いタイミングで現れた影さん。影さんについていけば国王様に会えますね!


 そうそう、影さんは今回木の影から現れました! 隠し通路みたいなものがあるんでしょうか?



そろそろ恋愛に突入しなくては…次話から国王様登場です


次回更新は…日曜日(早かったら今日!)


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