禁断の
報われる恋なんてない。
「じゃあ」
彼は私の髪をなでた。「うん」
うなずく私、気持ちを切り替えなければ。
金曜日の解放感、月曜日の圧迫感、そして、淫らな情
それが今の私を形成する全てだった。
「馬鹿ね。楽しいことなんていっぱいあるのよ」
「例えば」
「そうね」そういって言葉に詰まる。
楽しいと言う定義、それは誰にもわからないのかもしれない。
「例えばカラオケとか?」
「くだらない」恋愛、そして日常(お金を稼ぎ生計を立てる)以外暇つぶしなぜそれに気づけない。
「じゃあおいしいものを食べるとか?」それも必要、後は睡眠。それは欲求。楽しいから外れると思うのよ。
黙っている私に、「うーん、悩んでるのね。じゃあ今日は奢っちゃう!」
「あ……」
「え?」
「なんかわかったかも?」
「え?」
「ああ、そういう事ね」
わかった事が1つだけあった。人に気を使ってもらえるとうれしいのだ。
うれしい≠楽しい
じゃないのかもしれない。でも答えらしいものに触れた気がし、私は口角を上げた。




