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第21話 ミレイアVSジェニファー①

 スコラ・シャルロ魔法競技会、決勝戦が始まった。


 私──ミレイアとジェニファーの戦いだ。


「さぁて、どうしようかしら」

 

 ジェニファーは舞台をゆっくり、右に移動する。


「あなたのかわいいレイラちゃんと、同じ目にあわせてやろうかしらね──アイスバーン!」


 ジェニファーはいきなり、ゴルバルの杖を振った。


 ビキイイイイッ


 すさまじい音がした。


 地面が(こお)りつき、私に向かって凍気(とうき)がせまってくる!


 危険!


 私はジェニファーの氷結魔法を、左に大きく飛んで()けた。


「エクスプロジ……」


 続けて、ジェニファーが爆発魔法を唱えようとした時だ。私はスキを見つけた。


 タッ


「あっ」


 ジェニファーが目を丸くしている。私は一瞬にして、ジェニファーの目の前に移動した。高速移動の術だ。


 聖女の杖を突きつけ──。


「ヴィント・シュトース!」


 ジェニファーの腹目がけて、魔法を放った。


「うっ、が」


 ジェニファーは吹っ飛ぶ。


 5……いや、6メートルは吹っ飛んだだろうか。


 スタッ


 ジェニファーは空中で一回転し、そのまま地面に降り立った。


 まさか? 私は驚いた。


 ジェニファーに、あんな身体能力があったとは?


(ジェニファーは、運動の(たぐい)はあまり得意ではなかったはず。何か秘密がある……?)


 しかしジェニファーは、真っ青な顔をして、腹をおさえている。


 まともに私の突風魔法をくらったのだ。舞台上に寝転びたい気持ちでいっぱいだろう。


 一方、観客も騒いでいる。


「おい、ミレイアのやつ、一瞬でジェニファーの(ふところ)に飛び込んだぞ」

「み、見えなかった」

「でも、ジェニファーもすごい身体能力だぞ」


 ジェニファーは冷や汗をかきながら、笑っていた。


「ミレイアさあ……あんたの魔法なんか、たいしたことないじゃん」


 今度はジェニファーが、ゴルバルの杖を私に突きつける。


「くらえ!」


 ズドドドドドッ


 小さい火の球が、連続して杖から放たれる! 連発魔法だ。


 その数、8……いや、15? 多いっ!


「タアアアアアッ」


 私は気合一閃(きあいいっせん)──声を上げた。


「グラヴィティ・タウゼンタ!」


 ピタアアアアアッ


 15個の火の球は、私の目の前は、私の目の前で止まった。そしてすべて落ちて、消滅してしまった。

 これが私の、周辺の重力を操る、重力魔法だ!


「なっ……それがあったか!」


 狼狽(ろうばい)するジェニファーは、一歩後退した。

 

 ここだ!


「アストラペ・ライトニア!」


 私は雷の魔法を放つ。すさまじい勢いで、雷が天からジェニファーを襲った。


 ジェニファーは、ゴルバルの杖でそれを受け、魔法を消滅させた。


 ま、それくらいやるだろうとは思っていたけど。


「調子にのらないでよね、ミレイア」


 ジェニファーの声には、余裕がある。何だ──?


 ……上か!


 私の頭上には、ジェニファーが放った火の球が一つ、浮かんでいた!


 でかい! あんな工夫を?


 すさまじい勢いで、私に向かって降下する!


「くらって大火傷しなさい! あとで、もっと恐ろしい目に合わせてあげるけどね! アハハハハ!」


 ジェニファーは高笑いした。


 スッ

 

 上から振ってきた火の球は、私を通り抜けた。


「え? 何?」


 ジェニファーは目を丸くして、その光景を見ていたが、私は言った。


「あなたのほうが、もっと恐ろしいことになっているわよ、ジェニファー」

「え? 何よ……ううっ?」


 ジェニファーは驚きの声を上げた。


 私は7人のミレイアに分身し、ジェニファーを囲んでいたのだ。


「なにこれ?」


 ジェニファーの顔は真っ青だ。


「あたしの得意技、『分身の術』さ! ミレイアに伝授したんだ」


 ゾーヤが最前列の観客席で、声を上げる。


「しかし恐ろしいね、ミレイアは。私は3体の分身が限界なのに、7体も出すなんて……」

 

 7体の私は、静かに杖を振りかざした。


「ルーチェン・アットラペ!」


 7体の私は、光の縄を、杖から撃ちだした。

 

 ジェニファーを、光の縄の魔法で、捕縛(ほばく)するのだ!


 ギチイイイッ


 そんな音とともに、ジェニファーを完全に7本の光の縄で捕まえた。


「あ……あ、ぐ……」


 ジェニファーはうめいた。彼女の体は、光の縄でぐるぐる巻きにされている。かろうじて顔だけ出ている……。


「たす……けて……。たすけて」


 ジェニファーは小さく言った。


 しかし、私は予感がしていた。


 ジェニファーに近づいてはいけない……と!

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