16話
大分間が空いてしまいましたがよろしくお願いします。
翌朝、和葉と待ち合わせて登校する。
和葉からの視線がとても痛い。やはりと言うべきか、結局あの後も言えずに別れて今に至る。「まだ言えてないの?あんた」と視線が刺を持って語りかけてくる様だ…。
そんな視線に耐え、なんとか学校へと着くと昇降口で累と鉢合わせた。
「あら、原田君おはよう」
「あぁ、おはよう。八巻、笹倉」
「おはよう、るいちゃん」
了がいないか視線を周囲に彷徨わせていると、その視線に気が付いた累が口を開いた。
「了は一緒じゃないよ。どうかしたの?」
「へっ?!べ、別にそう言うわけじゃないよ?!」
思わず声が裏返ったうえにどもってしまった。全く説得力がないね…。
そしてすかさず和葉が呆れた様に口を開いた。
「この子、長内君に買い物付き合わせた一昨日の事についてまだお礼を言っていなくてグダグダしてるだけだから気にしなくて大丈夫よ。いい加減鬱陶しいからお礼参りでもなんでも済ませちゃいなさいよ」
いや、だってタイミングが…無いわけではなかったけれど、中々難しいんだもん…とか心の中で言い訳を呟きながら和葉をみていると、「お礼参りはちょっと違くない?」と苦笑しつつ続ける累。
「でも、笹倉らしくないね。いつもはもっとこう、思ったら直ぐに言葉にしているように感じてたけど」
「…それって私がいつも何も考えずに言葉を発してるって言いたいのかな?」
笑顔で聞いたはずなのに、はっとして「いや、あの、言葉のアヤでっ…」と何やら焦って言葉をなんとか絞り出す累。ダイショウブ、オコッテナイヨー。
「寧ろ今までまともに何か考えて発言している事があった?」
なんて事を和葉が言い出した。失礼な!
「いやいやいや、めちゃくちゃ考えて発言してるつもりだよ?!」
「その割に思ったそのままをぽろっと口から出しているところしか見ていない気がするのだけど」
「私だってちゃんと考えて発言してますぅー!ただちょっと和葉と居る時にぽろっとしちゃうタイミングが多めに重なっちゃってるだけですぅー!」
「あら、それはそれはとても良くタイミングが合うのね。それとも、私といる時にはよく考えて発言をしていないということかしら?」
「そ、そんなことないですぅー…」
和葉からの射竦められるような視線と言葉を受け、考えて発言していないという訳ではないのに何故か視線をそらしてしまう。やましい事をしている訳じゃないのに…!
そんな言葉と視線を受けながら歩いていると、いつの間にやら教室へと辿り着いていた。
リアルが忙しくてどうも話をまとめるのが大変でした。流石師走、という事にして頂きたい…。




