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第04話 人間との交流 そして蜘蛛襲撃

人間との交流書いてみました。

ここは森林だ。普通は静かだと思う。でも、剣を使ってる音がする。そう、いわゆる剣特有の音だ。俺は今そこに向かって歩いている。

でもその音に近づくにつれて剣の音が大きくなってくる。

これはただ事ではなさそうだ。だって、皆さんもなんかの音がでかくなってきたらヤバいって思うでしょ?



しかもドカーンとか明らかにヤバそうな音も聞こえてくるし。漫画じゃないんだからって思うけど、俺はそこへ行って何なのか確かめたい。

一応スキルの哲人の感知と先ほど手に入れた龍眼を使い解析的なことをしてみる。俺は何もしてないんだけどね……




龍眼で相手のスキル、レベル、そして一応だけど考えてることを判明させる。そして感知でモンスターの数などを確認し、その具体的なモンスターなどの個体名を教えてもらう。

10秒もたたないうちに解析が終了した。前世でも欲しかったなー、龍眼と感知のスキル。そしたら定期テストとか簡単だったかもね。




今は懐かしい思い出というかとてつもない妄想に浸っている場合ではない。ごめんなさい哲人さん。結果教えて。




『はい。生物の数は約10体。そのうち5体は魔物のスチールスパイダー系だと判明。残りは人間で平均レベルは25だと判明しました。』




またスチールスパイダーですか⁉ もうこの世界に来てから飽きるほど見てますけど……、さっきまでは相当苦戦していた相手だったんだけど。それは昔の話なので一旦置いとく。

でさらにそのスチールスパイダー系の魔物を感知。そしてレベルを龍眼で判明させる。




『はい。魔物を感知中……、感知に成功。5体のうち4体の平均レベルは50。残りの1体はレベル240だと判明。』



やべーな。そんなのと人間は戦ってるの? 間違いなく負けるじゃん! でも、俺が助けに行けば……よし!俺も加勢いたしますか!

早速剣を構えて、レッツゴー! でも部分擬態化は行わない。だって希少種だって知れたら捕獲されちゃうかもしれないし。



人間が戦っている地点まで来た。俺は茂みに隠れている。なぜなら急に現れたところで誰? ってなるでしょ。だからもう負けそう! ってところで俺が助ければいい。

本当にそんな出番来るのか? バハムートが目を覚ましたのか突っ込む。うっ! まあそう信じようじゃないか。きっとその瞬間は来るはず!



――2時間後――



なんか、映画のバトルシーンを見ているみたいだ……、もう既に2時間が経過した。正直飽きてきてます。人間たちは疲れてきている。

ちなみに人間たちは皆無事でいる。モンスターは5体中2体が死んだ。で、俺がびっくりしているのは、レベル240の奴があまり大きな個体ではなく小柄だということ。

それに苦戦している。さっきのドカーンという音は別の方から聞こえたのかな? それもそれで問題なんだけど。だってこんな小柄な奴がそんな音出せるようには思えないし。




人間たちは4人は男であり装備らしきものはつけていない。1人は鎧を着た女性だ。意外と可愛い。ピンク色の髪をしていてポニーテール。異世界ってこんな髪の色の人いるんだ。

俺は前世で思ってたことがある。それはアニメとかでカラフルな髪の色の子が登場して学校に普通に通ってるということだ。




俺が中学生時代の頃はお馬鹿さんだったので高校に行けばこんな可愛い子に会えるかも! なんて期待していた。もちろんそんな子はいなかったよ……

俺はなぜこんな所で俺の黒歴史を話してるんだ!皆さん今のこと忘れて!てか俺誰に話しかけてんの? バハムート?、哲人?よくわかんねーや。




なんやかんやで俺が前世の記憶を思い出しているうちに戦い終わっちゃったよ。何のためにここへ来たのやら。面白いからあの人間たちについていこう……

うん?なんか焦げ臭いような……?




『警告。とてつもない量の毒ガスが発生。注意してください。』




あの人間たち大丈夫かよ! ヤバいやばい。知らせたいけど俺初対面だから信用できない、ってなるに違いない。これも転生あるあるかな?

ていうか辺り見渡したら毒ガスに囲まれてんじゃん!紫色のガスだからそうだよね。しかも人間たちどんどん倒れていくし。あれ?あの女の人倒れてない。



龍眼で耐性を見てみる。すると毒耐性っていうのがあった。でも本人には倒れていく仲間のことを心配している。また、ドシーン、ドシーンと足音を立ててこちらに向かってるでかい影を発見した。

何だろう?明らかにでかい。龍眼でそのバカでかい物を解析する。



『あれはスチールスパイダーの最終進化系のデビルダイヤモンドスパイダーです。』



またクモですか……。まだあったことのない上位モンスターなのかと期待した俺がバカだった。というかレベルはどのくらいなのだろう。



『あれはレベル約10000くらいです。あの女性だけでは到底歯が立ちません。』



1万くらいだと⁉ 仮にあの女性のレベルが25だとしても普通に400倍あるよ? 俺が助けなきゃダメじゃん。というかあの女性のお仲間さん倒れたけど毒ガスのせいだよね。

今辺りは紫色の毒ガスが発生していて視界が悪い。龍眼で人間たちがどこにいるのかを把握して、助けに行かなければ! というか哲人さん、あの毒ガスの威力は?



『はい、あの毒ガスの威力は毒ガスの中でも一番最悪のガスの一つです。吸ったものは毒耐性などを持っていないと瞬時に意識が無くなり、30分と経たないうちに死に至ります。』



最悪のガスだね。というか俺も平気で吸ってるけどなんかそういう系の耐性獲得してたっけ?



『はい。全状態異常耐性 L というものを獲得しております。それで毒が無効化されているのです。』



ああ、そういえばそんな耐性を獲得してたな。というか、自分の耐性をよく把握してなかった。後で、確認しとこう。

でも、そんな凶悪なガスを吸って助かる方法はないの?



『はい。それは、あなたのスキル再生を使い、助けることができます。あのガスは肌から侵入していくのです。』



なるほど。てか、怖くね? 肌から侵入とかやば。さすが最終進化系ってところだな。でも、再生を使っただけでは一瞬だけしか毒を治せないのでは?



『それは対象を選択し、再生の常時発動時間を決められます。』



そんなことできるのか。便利だな。ま、俺最強だから? ってちょっと調子に乗ってみたり。

そんなのんきに話している場合ではない。早速助けないといけないな、なるべく早い時間で終わらせないと。

でも、仲間(スチールタラテクト)を呼んでこないかが心配だ。以外と小さいモンスターを倒すのって大型モンスターを倒すときに面倒なんだよね。



前世で『モ〇スターハ〇ター』とかやってるときには苦戦したもんだ。という前世のゲームの思い出を生かす。



『もちろんあれはスパイダー系モンスターのボスですので仲間を呼んできます。ボスの命令で駆けつけるのはスチールスパーダー位ですが』



一応は呼んでくるのか。というわけで早速人間たちの元へ急ぐ。真っ先に俺は女性に話しかける。

転生して初めての人間との交流なので少し恥ずかしいかも…


「すみません。大丈夫ですか?僕が何とかするんで。」

「なんとかってどうやってだよ!お前も人間でしょ? 何ができるのよ! 確かにこの毒の中気絶してないのはすごいけどさ。」



ちょ、マジで死んでいいですか? って死なないけど! 精神やられそうだわ。だって優しく声かけたのに、このありさま。

ま、高まる気持ちは抑えて、冷静に冷静に。二回目になるけどマジで精神やられそう。




『ユウト殿からの要請だと推測。精神安定 L を獲得しました。』




ってこんな時にいらんわ! どうした急に? 一応もらっておくけど……

後で確認しとこう。今は人間を助けなきゃ。倒れた四人のもとへ駆けつける。そして女性に



「再生もってるんで大丈夫ですよ。そんな怒らないでください。焦る気持ちはわかりますけど。えーっと、まず、対象を四人に設定して常時発動時間を1時間に設定。よし完了!」



今は倒れた四人は気絶してるけど再生が発動してるから体調はすぐによくなるだろう。

俺は人と話すのに緊張とかはしない。前世と同じように接すればいいだけ。よかった。高校の話し方クラスみたいなの受講してて。

でなければ俺は他人と話すのはやばかったかも。さてさてあの女性はどんな反応を……



「グスッ、グスッ。……う……っ」



え? ちょ……泣いてる? なんで。今こっちが泣きそうなんだけど。俺、泣いてる女子の接し方とかわからん。俺は生まれてから一度も彼女ができたことなんてない!

もちろん今もな! とりあえず、フォローしないとまずいかな。でもさっきまで強気だった女性がなんで。



「ちょ、なんで泣いてるんですか? 俺何にも悪いことしてないよな気がするんですけど……」

「感動して泣いてるんだよ。こんな偶然ないなって思って。しかも助けてくれたし。ありがとう。一緒にあのでかい蜘蛛(クモ)を倒そう。」



いろいろと起こりすぎて気付かなかったけどデビルダイヤモンドスパイダーはすぐ近くまで来てた。

でも、あの女性のレベルから考えて、すぐにやられてしまう。そうならないようにすぐに倒そう。




「あ、そうだ! 君の名前聞いてなかったね。私はヴァーナ。よろしく。水のスキルとか使える。君の名前は?」

「僕はユウトです。よろしくお願いします。」




そして俺らはデビルダイヤモンドスパイダーに向かって剣を向けた。ちなみに俺は他人としゃべる時は僕って使ってる。

ヴァーナが天高くジャンプし、剣を力強く振る。案の定、剣は真っ二つに折れる。そりゃそうだ。普通のスチールスパイダーでも剣が折れるのに……最終進化なんて論外だ。



ヴァーナはその反動か何かで飛ばされる。結構高いところから落ちているので俺は前世から自慢の瞬発力を使ってヴァーナを受け止める。

鎧を装着してるので結構重く感じた。というか重い。だが歯を食いしばって耐えた。腕がもげそうだ。



「そこで、待っててください。俺がすぐ倒しますんで。」



俺は久しぶりの女性との会話なのでかっこいいところを見せたい。俺は普通の剣では倒せないと判断したのであることを思いつく。

バハムートの牙って覚えてる? あのコウモリなどを一掃したスキル。あれを使って倒すのだ。

やり方は簡単。かは謎だが、まず剣の周りにバハムートの牙を発動。しかしあのバカでっかい牙を出現させるためではない。



バハムートの牙とはさっき知ったことなのだが捕食属性を付与するスキルなのだ。発動するときの、あの黒いモヤの状態でも十分効果がある。

それを剣の周りに発動させることで剣に捕食属性が付与され、剣で体などを切る瞬間に捕食し、剣が壊れるのを防ぐことができる。

結構俺頭いいなー。この世界では。というか今言ったこと実行できるの? 哲人。



『もちろんできます。出はバハムートの牙を発動。そして対象を剣の周りに設定。……発動に成功。完了しました。』



お、さすが哲人さん。仕事が速い。剣を見てみると黒いモヤが周りにある。

後はやることは、そうだ! バハムートの牙をもう一回発動して手の周りにも発動することできる?



「できます。早速発動します。……完了しました。」



俺が手の周りにもう一回発動した理由、それは俺って炎のスキル使えるだろ? それで炎を噴射するときに捕食属性がついてたら強いなって思ったからだ。

準備は万端! 早速切りかかっていきますか。



まずは足を斬っていく。俺はヴァーナみたいに大ジャンプはしない。というかできない。相手はでかいということを利用する。

まず俺が小さいということは小回りが利く。でも相手には無理だ。それで相手の死角に回り込んで右足を思いっきり全て斬る。



「スラッシュ!」



以外と手ごたえがあるがバハムートの牙のおかげで簡単に斬れる。もちろん四本の足を失ってるのでデビルダイヤモンドスパイダーは体勢を崩す。

すぐにとどめを刺したいのだが、そこで、おなじみのスチールスパイダーが十数体飛びかかってくる。

俺は剣でやるのは面倒だったのでスキル黒炎を発動させる。そう、さっき言った捕食属性が付与された炎だ。それを一気に噴射する。もちろん温度加減とかはしている。草木などに燃え移ると大変だもんね。



「バハムートブレス!」



もちろんスチールスパイダーは跡形も残らない。灰すらも。ていうかどう? 俺の新しい技名。なかなかセンスあるよね。そんなことは後でいいか。

後はボスを倒すだけだ。とてつもなくでかく処理が大変だと判断したのでここで本家のバハムートの牙に登場してもらいましょう。

対象をデビルダイヤモンドスパイダーに設定高さはそんなに高くしなくていい。



『かしこまりました。……発動完了しました。』



魔法陣が出現して一瞬で牙の形になりデビルダイヤモンドスパイダーを飲み込む。一秒もたたないうちにその光景は消えた。

あっという間だった。意外と楽勝だったな。レベル1万だけど。



『一定の条件を達成。称号、蜘蛛の王を獲得。』



なんだ?蜘蛛の王って?

もしかして、蜘蛛(クモ)を自由自在に操れたりとか?



『はい。そうです。』



マジか! 適当に言ったのにあたってるとは……、ということはこれでスチールスパイダーに襲われないのか。寂しいような寂しくないような。

で人助けもしたし、蜘蛛(クモ)も倒したから、また冒険に出かけますか。するとヴァーナが声をかけてくる。



「お願い。待って! さっきは無礼なことを言っちゃた。ごめん。今私たち困ってるの。 君の力があれば助かる命がたくさんあると思う。私たちの村へ来てほしい。」



少し待ち望んでいた展開かも! ここは素直に行こう。

俺も今やることなくて困ってたところだし。


「わかった。」



これで当分暇になることはなさそうだ。バハムートも大喜びだと思う。さっき確認したらまた寝てたけど。

さあ、本格的な転生ライフ楽しみますか! 




人助けは大切だよ。




 











これで当分スチールスパイダーは出てこないと思う。というかあとがきで蜘蛛のことしか書いてないような気がする。次回は村へい行って、本格的な転生ライフが始まるってことを書きたいって思ってます。

次回にご期待ください!

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