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思い
のうのうと生きている。
なんの苦労もせずに
娘に、私への怒りをぶつける人がいた。
彼女も、苦しかったのだろう。
本当に好きであったかはわからない。
結婚という契りを、安易に破った少年。裏切られた女性。
壊れて当然だった。
そうさせたのは私…
俺のせいで、親が子を殺す事に なっていた。
悪いのは誰?「母親?」
違う。そうさせた少年が悪い。「悪い」
「いけない」
彼女は何も悪くない。少年がそうさせたのだ。
離婚後、少年は旅に出る。
誰も「私を知らない世界で」