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順風満帆
少年は、自分を苦しめる。
「ありがとう?」 「死んで?」
二つの狭間に取り残された自分
周りの大人たちは言った。
「早すぎる歳だね」 「でもよかった」
少年は思う…「お前ら何もしていない。葬式に来ただけの奴だ。」
名前も知らない親戚が、『いいお顔でしたね、』と言って去っていく。
殺したいぐらいの気持ちになった
「自分が学べばいい」
高校卒業後、専門学校を経て介護福祉士となり働く。
そして一人の女性と出会う。
一緒に働く看護師だった彼女。とてもやさしく患者や仲間たちにも好かれていた。
その彼女と結婚、長女も産まれた。