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うれしい出会いの後の・・・ -秋月煉様へのプレゼントー

 ニマニマ


 おっと、いけない。


 私は口元に手を当てて周りを窺った。誰も私に注目をしていない。

 確認して、ホッと息を吐き出したのよ。


 ウフフッ


 今日はとってもいい日だったの。

 お姉様にやっと会えたのだから。


 お姉様といっても本当のお姉様ではないの。たまたま偶然知り合って、仲良くさせていただいた方なの。


 でも、現実で会うことはないと思っていたのよ。それが、私が住んでいる近くに来る用があるからと、会う約束をして・・・。


 会えた時間は短かったけど、お姉様からお土産をいただけたのよ。


 いただいたのはお姉様が書いてくださった私の絵と、お姉様手作りのストラップ。あと、お姉様の地元のお菓子も頂いたの。前にメッセージで教えていただいた美味しそうなお菓子。


 ああ~。なんど思い返しても、本当にさっきまでお姉様と会っていたなんて信じられない。


 車内のアナウンスが私が降りる駅の名前をいっている。

 私はハッと現実に立ち戻って、バックを握り直した。


 電車が止まって私は立ちあがると電車を降りた。階段のそばの車両に乗ったので、すぐに階段を降り始めた。


 だけど3段降りたところで、肩を誰かに掴まれた。


「おい、聞こえないのか」


 振り向くと知らない男の人が立っていた。そして手に持っていたものを差し出した。


「これ、あんたのだろう。落ちてたぜ」


 見ると、お姉様から頂いたストラップだった。早速バックにつけたのだけど、つけ方が悪くて落としたみたい。


「そうです、私のです。すみません。拾って頂いてありがとうございました」


 手を出して受け取ろうとしたら、何故かストラップを上にあげられた。男の人の顔を見ると、目を輝かせて私の事を見ていた。


「お礼の言葉だけなんだ」


 男の人は楽しそうにそう言った。


「はあ~?」

「俺さあ、降りる駅ってここじゃないんだよね」


 そう言われて、ストラップを渡すために追いかけてきてくれたのだと知り、私は申し訳なく思った。


「ここまで声を掛けたのに気がついてくれなかったし」


 横を向いてため息交じりに言われてしまい、尚更申し訳なくなった。


「本当にすみませんでした」


 再度頭を下げたら男の人の言葉が降ってきた。


「別にいいんだけどさ」

「あの、本当にすみませんでした。何かお礼をしたいのですけど」


 そういったら、男の人の瞳がキランと輝いた気がした。


「じゃあさ、次の電車が来るまで一緒にいてくれないかな。一人で待っていてもつまらないし」

「ええ~と」


 としばらく考えた。次の電車が来るのは約30分後。いや、ここで立ち話をしていたから25分後位か。それなら、家に帰るのも1本後だったと思えば。それに、遠方から来てくれたお姉様が帰るために早めに別れたから、まだ時間は早いもの。


「わかりました。次の電車が来るまでご一緒します」


 そう答えたら男の人は破顔した。


 それから次の電車が来るまでの間に、名前から年齢、はては連絡先の交換と、怒涛の勢いで攻められて、気がつくとおつき合いをすることをOKさせられていたのでした。


 その後、にこやかに笑った彼に家まで送られて、両親にまでばっちり見られた私は、四苦八苦しながら事の経緯を話すことになったのよ。


 ・・・って、ええっ!


 何で、私。初彼をゲットしているんだろう?


秋月煉 という名前は、私には特別です。

私がまだ読み専だった頃、よく読んでいたキーワードの中で、すごく気に入っていた作品を書いていたから。

でもなろうに登録して、しばらくは執筆をすることが楽しくて、煉のことは忘れていたの。

そんな時に『登場人物の名前を考えるのが大変なので、名前を募集します』と書いたら、メッセージをくれたのよ。

そこで、煉の名前に見覚えがある気がして、マイページにお邪魔して・・・


ああ~!!!

返信で「ファンです」と(笑)


そこからのおつき合いです。

かなりな頻度でメッセージのやり取りをしたよな~。...( = =) トオイメ


だから、思い入れが強すぎたからか、逆にバースデーSSが書けなかった。

二転三転どころか七転ぐらいしました。

あまりに書けないからしばらく放っておいて、忙しい4日間が過ぎて向き合ったら、話が降りてきました。

遅くなってごめんね。

喜んでもらえて良かったです。


ありがとうございました。

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