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初めてのカノジョ

遅くなってしまい申し訳ありません。


出来るだけ頑張らさせて頂きます。

未だ信じられないが俺に彼女が出来た。

それもだ学校一の美少女である。罰ゲームと言ってくれる方が現実味がある。



しかし、これは夢ではない。

俺は、彼女を幸せにすることは出来るのだろうか?

俺で本当に良かったのか?

今でも不思議でたまらない。


だが、俺は彼女のあの太陽のように全てを照らす天使の笑顔を守れるだろうか?


今はわからない。

そしてこの先も、どうなるか何て分からない。


だが、一つだけ言えることがある。



それは、俺が彼女に心を奪われたことだ。



今まで、女子から嫌悪に満ちた瞳で見られたことはあるが、好意を持たれたことはない。

陰口、悪口などを言われたことはあるが、称賛されたことはない。

失笑、苦笑いは向けられたことはあるが、笑顔を向けられたことはない。


たった一回の笑顔で好きになってしまうなど、何てちょろい男だ。

今まで、一度も好意を向けられたことがない。免疫がない。

そう言ってしまったら終わりだ。


だが、そんな単純なものではないと思う。

人が恋に落ちる瞬間、頭が真っ白になる。

そして、その人以外考えられなくなる。


まるで麻薬のような物だ。

欲しくてたまらない、そんな気持ちは自制心で止めることは出来ない。

すき、好き、可愛い、など心から溢れ出そうになる。

そして、それが口から漏れ出さないようにするだけで精一杯だ。


果たしてそのような物を抑えることは出来るのだろうかを


決壊したダムのように溢れ出す思い。

一度溢れ出したら、もう止めることは出来ないのだ。


俺はこんな経験を初めてした。自分の理性との瀬戸際での戦い。

なんとか、勝つことができたのだと思う。

初めて恋の恐ろしさを知った。だが、それ以上に幸福感に満たされた。




俺は彼女を幸せに出来ないかもしれない。傷つけるかもしれない。


そんなことは、はなから分かっていたのだ。




でも、少し傲慢になってみようと思う。



* * *



「おにぃ 起きて………朝だよ」


我が妹こと斎藤鈴夏(さいとうりんか)が、割烹着を着て起こしに来てくれた。

今年で確か14才だったと思う。

俺の妹は俺に似ておらず、端正な顔立ちをしている。

それに、秋月さんほどではないが充分、美少女である。

そして、家事も完璧と言うまさに、理想の嫁さんだ。

「おはよう。」

「おはよう、おにぃ 朝ご飯 出来たから、顔を洗ってから来てよ。」


「ああ、わかった。顔を洗ってから行くわ。」


そう言うと鈴夏はドアを開け、部屋を出ていった。

今日の朝ご飯を考えていると、洗面所についた。

蛇口をひねり、水を出す。冷たい水が寝起きの体に刺激を与える。

意識が覚醒する。


はっきりとした足どりでリビングに向かう。

わずかに、香る香ばしい匂い。この匂いは、ベーコンか。

となると、目玉焼きとベーコンか。


そう考えながらドアノブを回し、ドアを開ける。

そうすると、先ほどよりも香ばしい匂いが、俺の食欲をそそる。

俺の考えは、当たりのようだ。


キッチンでは鈴夏が今日の弁当を作っている。俺の家では、両親が共働きのため

鈴夏と二人で家事を行ってきた。昔はほとんど、俺がしていたが今では鈴夏が料理を

行っている。俺はと言うと洗濯などをしている。


そうこうしている内に、登校する時間がやってきた。

俺より、早くに鈴夏は家を出た。


ワイシャツを着て、ネクタイを絞め、準備を進める。

そして、ドアを開けて家から出る。


昨日の告白せいか、少し気が重い。


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