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補欠勇者  作者: 吉良 善
6 白の都で
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神に仕える者たち

夜のエウリス神殿が、にわかに騒がしくなった。


普段、太陽が沈んだ後の神殿は静かで、


昼間に輪をかけて厳かな空気に満ちている。


しかし今は、神に祈り、神に接する場所の趣は失せ、


ものものしい喧騒が静寂をはるか遠いものへと追いやっていた。


「メアローゼ様」


最高司祭が屋外へと姿を現すと、


ムトーはすぐさま近づいて声をかけた。


銀色の武具で身を固めたメアローゼは、


まるで神話に登場する戦の女神のようである。


「白騎士殿から、警戒せよとの通達がありましたので。


 あなたにもお手伝いいただければと思っているのですが」


「はい、それは無論…


 侵入者はそれほどの規模の集団なのですか」


「そのようですね。


 白のカーテンが出ているほどですから」


ここからでも、夜空に揺れる光を目にすることができる。


それは美しい光景であったが、この街にとっては


あれを見る機会がない方がいい。


「この周辺にも現れているのですね」


「ええ。


 兵士殿たちの他に、街に滞在していた方の中にも


 義勇の心で戦ってくれている戦士がいるとのことです。


 私たちも手をこまねいているわけにはいきません。


 我々はここを守ればいいというものではなく、


 むしろたとえ神殿が崩れようと人々を守るのが務め。


 ただちに出ていただきます」


その言葉どおり、神官戦士たちが列を成して門を出て行く。


神殿より人々を。


確かにそうだ。


建物は建て直せばよい。


「神殿は、人々のためにある。


 そういうことですね」


「そうです。


 エウリス神もそう教えています。


 平時にはよりどころとなり心を支え、


 有事には砦となり命を守る。


 それがエウリスの神殿。


 とはいえ、がら空きにするわけにはいきませんけれどね。


 いざとなれば避難所にもなりますし、


 数多くの重要な宝物もありますから」


その中には大きな力を持つ物もあり、


敵の手に渡れば脅威になりうる。


ムトーも、神殿の守りにつく。


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