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補欠勇者  作者: 吉良 善
5 みんなのところへ
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あの場所へ

ゾルカは、オルタ川を渡り旧アスティア領に入った。


最近は機会がなかったそうだが、


以前ロト・ロウがアスティアに行く時に使っていたという


小舟を借りてだ。


現在、オルタ川にかかる橋はほとんどが


ジェストール軍とファンフラン軍によって落とされている。


アスティア側へ渡る手段は限られていた。


小舟で横切るには広く流れの速いオルタ川を越え


魔物が跋扈する地に来たのは、『秘密基地』へ行くためだった。


魔窟と化しているであろうアルトリアの街に入るのは危険すぎるが、


『基地』のある林なら何とかなるのではないかと考えた。


もちろん単身乗り込むのは無茶であることに変わりはないが、


どうしても確かめたかった。


『基地』に何らかの変化はないか。


キリクとラァズが来た形跡はないか。


彼らが生きていて、自分と同じように互いを探していたとすれば、


『基地』を訪れたかもしれない。


そう思ったのだ。


「悪いな、フォズリル。


 寄り道して」


辺りを警戒しつつ、ゾルカは後ろをついて来る幽霊の少女に言った。


彼女は答えるでもうなずくでもないが、


ゾルカには彼女の気持ちがわかる…ような気がしていた。


「けど…俺は、どうしても行きたいんだ。


 ロトさんの家がアルトリアの近くだって聞いた時から、


 そう決めてた」


今のゾルカは、以前の彼とは違う。


数匹の魔物なら撃退する自信があるし、


群れに遭遇したとしても逃げきる自信もある。


「何しろ、実戦は嫌というほどやらされたからな…」


言いながら修行の日々を思い出して、ゾルカは身を震わせた。


魔物とは朝昼晩と戦わされたし、夜中や明け方に叩き起こされて


戦いに行くこともあった。


期間がおよそ三ヶ月という制約がなければ、


ロトのやり方も違ったのかもしれないが。


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