7話
もともとこの補給基地(今では関ノ村)にはだいだい百人の予備兵が居たそうな
でもこの一年で魔物に殺されたり、夜逃げをしたりで今残って居るのが
男54人 女0人
今までどうやって暮らして来たのか聞いてみると
山に入りイノシシやキノコに薬草を近くの町の商人に塩・衣類と交換し生活をしていたそうだ
とりあえず俺達は予備兵の皆を町の広場に集めこれからの事を話し始めた
「コレからこの補給基地は村になる、名を関ノ村とし予備兵の皆は村人とする、また故郷に帰りたいものは好きにするがよい その分の食糧・奉公料を
出すぞ」
「オラ達は皆三男・四男なんで家に帰っても肩身の狭い思いをするだけだよ
それにココに居れば狭いながらも家も有るしな」
予備兵の皆が一斉にうなずく「だな」とか「そやそや」とか声
「では皆を関ノ村の村人とする」
村の説明会も終わり村長を決め日も沈みとりあえず解散となった
翌朝村長に取引のあった商人を紹介して貰うことになった
その商人は新しく出来た港町(名を鹿島)に拠点を置き貿易もしているそうだ
「早速会いに行こう、案内いたせ」
「へい」
鹿島は港町としては出来たばっかりで
商業都市としてはまだまだ小さい方だった
商人の名前は井上 元衛門といい商館の名は井ノ国屋
俺たちは店に入り名を名乗ると屋敷の奥から一人の商人風の男が出て来た
「これは・これはようこそさぁさぁ奥えどうぞ」
奥の部屋に入り今後の事を話し出す
「井上殿には私の領地の御用商人に成って貰いたいのだが、どうだろう」
「御用商人ですか・・・一つ条件がございます」
「なんでしょう」
「異国のシスター達80人を貴方の村に住まわして欲しいのです」
「なんですと」