4話
俺って文才無いわー
永雅6年 今現在俺が居る場所は信濃 この世界では武田信玄が第4次川中島の決戦に勝利し甲斐・信濃・駿河・上野・飛騨・遠江
それに加えて越後・越中・野登を治めているようだ
誰に聞いたかってそれは鈴ちゃん歳は12歳だって
可愛い子だ(俺はローリーでは無いよ)
お世話になって要るのは真田家が家臣の鈴木重則さんのお屋敷
助けた熟お姉さんは重則さんの奥方で名を富江さんだそうだ
あの日富江さんは真田の湯(天然温泉)に武田家の重臣の奥方達とのお湯会(お集まり・お付き合い)の帰り道で大ヒヒの群れと遭遇、護衛のお侍さん達は、富江さんを逃がすのがやっとだったとか
そして今日、鈴木家当主の鈴木重則様に酒宴に御呼ばれになりました
鈴木「先ずは妻を救ってくれて感謝いたす、ささ飲んでくだされ」
隣で鈴ちゃんがお酌をしてくれてます
田村「いただきます」
鈴木「妻に聞いたのですが、凄腕の剣とか」
田村「ええ 加減が出来ませんのでまだまだ半人前です」
鈴木「鈴にも聞きましたが算術・語学も堪能だとか」
田村「ええどちらも嗜む程度ですが」
鈴木「ほほう、さぞや御苦労なさったんでしょうなあ」
といって鈴木さんは一気に酒を飲むとその殺気を放ちながら俺を睨む
俺はその変化に戸惑い同様しそうになる
鈴木「こちらには如何な御ようで」
田村「むっ武者修業で」(冷静に・冷静に)
鈴木「ほう ではどちらから来られたので」
田村「武蔵の片田舎です」
そこで両者にらみ合いが始まる
どれ位にらみ合っただろうか
ふいに鈴木さんがニコッと笑いそして豪快に笑い出した
鈴木「いゃあ失敬 今のは貴方を試したのですよ、ラッパ(忍び)の類か
どうかとね」
俺は内心腰を抜かし掛けたけど笑いそして言った
田村「それで合格ですか」
鈴木「まあ合格にしといてやるか」またもや豪快に笑う
そんなこんなで酒宴は進み夜も更けていく
鈴木「それでお主はコレから如何する積りだ」
田村「まだ決めてません・・・旅にでも出ようかと」
鈴木「旅か・・・・じつはお主に頼みたい仕事が有るのだがどうだ」
田村「仕事ですか」
鈴木「ああ実はだな今度の評定で真田殿が新しい港町の建設を任せられるとしいのだ」
田村「港町をですか」
鈴木「ああそうじゃ場所はまだ言えぬが、その港町とこの信濃の町の間に
砦と宿場町の建設せねばならぬ」
田村「大変ですね」
鈴木「どうだワシと一緒にやってみないか」
田村「俺ですか」
鈴木「ああこれが成功したらお主をお館様に口添えしてもよいぞ」
田村「ええ」(困惑)
鈴木「ええいー継いでに鈴を嫁にくれてやるぞ」
田村「乗った」
鈴「お父様」(顔真っ赤)
鈴木「よし今日はとことん飲むぞー」
そして男達は朝まで続いた。
これからも頑張っていきます