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外話4話

この戦負けるか・・・・


武田四天王が集まり今回の戦の軍議をしていた

「そもそも勝頼殿では三万の軍勢の指揮は無理なのだ」

「だがしかしあの場で戦は中止には出来ん」

しばしみな沈黙、そして四天王筆頭の馬場信春による織田殲滅戦の作戦が議題に上がる

「織田の陣は山の麓に敷いて有る、ここは何時もの如く山県昌景殿の率いる赤備えで敵を蹴散らし、後はワシらで一気に殲滅でいいかな」

「だがなぜ織田はワシらに有利な平原を戦場に選んだのか分からん、ここは忍びを使い情報を集めてみてはどうだ」

「ワシもそう思うのだが・・・勝頼様がな明日決戦と決められての」

「たかが影武者の分際で・・・」

「しかし担ぎ上げたのはワシらじゃぞ」

「あそこで晴信様がお亡くなりになるとは・・・」

「ここは一つワシらが死した時の事を考えようではないか」


こうして軍議は夜遅くまで続けられた


翌朝


武田軍は鶴翼の陣を敷き

先頭に山県昌景率いる赤備えの騎馬隊五千

その後ろに馬場信春、内藤昌豊、高坂昌信にそれぞれ五千の兵を率いていた

武田勝頼は父信玄の影武者として後方で八千の兵で周りを固めていた(後の二千は予備兵としてさらに後方にて待機」


対する織田軍は天然の山を城とし麓の平野に鉄製の柵で山の周りを囲んで立て籠もっていた


戦が始まったのは早朝、法ら外が戦場に鳴り響き、山県昌景率いる赤備えが

織田軍に突撃を開始し始めた




結果を述べると武田家の惨敗であった

四天王率いる二万が中央に差し掛かった時突如雨が降ってきた

しかしその雨は油であった

武田兵全体がその油を浴びた時

織田軍の兵は鉄柵の向こうから炎と風の魔術を使い武田軍の兵を焼打ちにしたのだった

あまりに一瞬の事で残りの武田軍は浮足立ち混乱が起こり

勝手に逃げる者が続出していた

「なな 何が起こったのじゃ」

旗本衆達も何が起こったのか分からず混乱し始める

その時一人の武士が近寄る

「晴信様、急ぎ甲斐え逃げてください」

「何者じゃ」

「私は真田幸隆といいます、馬場様から後を託された者でございます」

「馬場からじゃと」

「万一ワシら四将に何かあれば某がお館様を無事甲斐まで届けよとご下知をいただいてございます」

「本当か、ならば貴様に殿を頼む」

「はは、お任せください」




こうして武田家の崩壊が始まったのでした

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