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危険な(?)魔物

「だから気を付けろって言っただろう」

 アロウは呆れてため息をつきながら見降ろした。

 シンはべしょべしょになった顔で悄然としている。

「ごめんなさあい……」

 涙ではなく、魔獣のよだれでべとべとになっているのだ。

 シンを抱え込むようにして毛足が長くて手足の短い魔獣がべろべろとシンの毛(?)づくろいをしている。

 額に角こそ生えているが、丸い体躯とふさふさの尻尾、つぶらな瞳で可愛いと言えなくもない。

 しかし、この魔獣の厄介さはそこではない。

「こいつらは攻撃性は低いが、自分の子供と同じくらいのサイズの他の動物を連れてきて育てる習性があるんだ」

「わかったから助けてよお」

 攻撃はしてこないものの、この魔物は腹に袋があり普段は"子供"を格納して移動する。

 今はちょうど毛づくろいのために外に出されているが、その間も粘着質な糸で"親"にしっかり繋がれていて逃げ出せないのだった。

「ちなみに育てられてるうちに魔獣化するぞ」

「いやあああ!!」

 シンが真っ青になって震えあがった。

 実は人間は抵抗力が強いので赤ん坊でもない限り大した影響はないのだが、お説教の代わりに黙っておいたアロウなのだった。


 それからしばらくシンは夜うなされるようになり、飛び起きるたびに「尻尾生えてない?角生えてない?」とアロウに確認した。

 ……ちょっとおどかしすぎたかもしれない。

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