表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
約束  作者: ryu-K08


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

1/1

序章

 僕は今、生きている

 どこにいるのかも、生きているかもわからない真っ暗闇の中。僕は思っている。僕は今、生きていると。しかし、なぜそうなったかがわからない。いつの間にか僕、未来みくる高校の一年生、水無みずなし和也かずやは暗闇の底に落ちていった。

「ザッ」「ザッ」「ザッ」

 どこからか、たくさんの足音が鳴った。

なんだろう

 体を起こし周りを確認する。目の前には青い空。たくさんの木々。色とりどりの花畑。初めて見る景色。ここはどこだろうと思い、起き上がった。見渡すと、少し向こうにたくさん人がいた。着物やスーツなど、様々な服を着ている。ずっと見ていると引き込まれそうで、少し恐怖を覚えた。

 その人たちの中に一人だけ見覚えのある人がいた。僕の幼馴染だ。即座におかしいと気づいてしまった。

 だって、幼馴染は、幼馴染は、、、


 五年前に死んだのだから


 幼馴染は、橋本みのりという名前の女の子だ。僕とみのりとは保育園から一緒だった。保育園が通う予定の小学校からかなり遠いこともあって、小学校にはみのり以外知っている人がいなかった。だからなのか、小1の時はみのりとしか話さなかった記憶がある。

 みのりが亡くなったのは僕が小学5年生のころだ。2人で遊んだ帰りに事故で亡くなった。あんなに早く死ぬと思っていなかった。もっとずっと一緒に遊べると思っていた。一緒に帰っていたら死ななかったかもしれないのにと、あれから長い間ずっと後悔してた。

その後悔がやっと、、やっと薄まってきたところなのに、

「`なんでっ、。なんで思い出させるんだよ!」

 自分でも気づかぬうちに大きな声が、大粒の涙が出ていた。 一気に後悔が押し寄せてくる。次の瞬間、みのりも人も何もかも消え、また暗闇のどん底へ落ちていった。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ