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僕と俺のレベルアップ  作者: THERDRIE
第一章
9/57

第八話 レベルアップ

 理由はすぐに分かった。そう、僕は壁に叩きつけられたのだ。あいつの大きな尻尾によって。

 ゆっくりと体を起こし、拮抗した戦いを繰り広げているユイガの助けをするべく走り、攻撃をブロックする。

 しかし流石はダンジョンのボスといったところだろうか。ブロックされたのにも関わらず、間髪入れずに次の攻撃を繰り出してくる。

 僕とユイガはその攻撃に対応できず、ユイガはダメージを負う。が、僕はその攻撃をなんとか回避した。何度もやつは攻撃をしてくるが、紙一重で回避する。そうか。わかってきたぞ。


「こいつの動きが。」


やつは、連撃をしたあとにちょっとした隙が出来る。そこを突く。それこそが、この戦いを勝つ突破口の鍵だ。

 そうして、僕が向かおうとした時だった。やつの攻撃が目の前にまで迫っていた。避けられない。そして、僕はまたもや壁と激突した。

 クソぉ。勝てない。『時』スキルじゃ役に立たない。もっと、欲しい。力が欲しい!


『レベルアップ。スキルのレベルとステータスが上がりました。』

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

個体名 エディタ・アドレ

種族  人間

スキル 『時』『?』『?』

レベル 2 自身に対して発動可能。(最大2箇所まで)

攻撃力 40 925

防御  40 950

速度  40 910

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 突如、脳内に映像のようなものが映し出され、スキルやステータスの情報が体中に伝播する。

 なるほど。ユイガが行っていたことは本当だったのか。

 これで勝てると確信を得た僕は、決意を交えた目でやつを睨む。さあ、来い。

 瞬間、奴の鋭利な爪が僕に迫る。が、僕はそれを難なく回避して流れるようにして奴に攻撃を浴びせる。

 確実に弱っている。奴は、攻撃を受けるたびにうめき声をあげていたが、それはもう消え失せていた。だからこそ、僕はトドメの一撃を放つべく剣を振るう。


「は?」


しかし、奴へと振るった剣はやつの皮膚部分で留まっていた。剣を抜くべく思いっきり力を込める。が、抜けない。そうこうしている間に、僕の眼前にまでやつの攻撃は迫っていた。

 ヤバイ!死ぬ!そう思ったが、もう間に合わない。もう、やるしかないのか?クソぉ、結局自分の力で倒せなかった。

 そう思うが、僕の手はゆっくりと頭に近づく。やがて手は頭に触れ、直後に『時』スキルが発動するのだった。



 さて、せっかくレベル2になったんだ。久しぶりに、本気で行くとしよう。

 やつの攻撃をまるで予測していたかのごとく、最小限の動きで攻撃を回避し、そのまま蹴りを一発入れる。その間に、俺は『時』スキルで、もう一つあるものを戻していた。そう、それが。

 直後、俺の蹴りは奴を真っ二つにしたのだった。

 もし、この物語が面白い。と思いましたら、どんなご感想でも結構ですので、評価やブックマークをしてくれるととても励みになります。何卒よろしくお願いします。

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