表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
僕と俺のレベルアップ  作者: THERDRIE
第一章
8/57

第七話 ダンジョンのボス、降臨

 どうやら、本当にヤバイ人に出会ってしまったのかもしれない。あれから随分と時間が経っているのにも関わらず、僕達に説教を垂れている。

 説教からわかったことがある。それは、このおっさんはせっかくファウンド王国から、ここに来たというのに、僕達によってその苦労が水の泡になったからだ。ということである。

 正直同情しかけてしまう。だが、流石にそこまで怒る必要はないだろう。


「わかったか?この先にいるモンスターは、全部俺のもんだからな。手を出すなよ。」


そう言って、自己満足したおっさんはその場からさり、ダンジョンの最深部へと進んでいくのだった。

 はぁ。と、おっさんが消えるなり僕はため息を付いた。ようやく終わったか。


「ムカつくな。あいつ。今度会ったら、俺がボッコボコにしてやるぜ!」

「ああ、私も一発でいいから殴りたい気分だ。」


どうやら、ユイガとエナは安心感ではなく、嫌悪感と殺意を抱いているようだ。

 全く、ふたりとも怒りすぎだろ。


「まあまあ、落ち着いて。とりあえず僕達も行こう。宝を、あいつよりも先に取っておきたいからね。」


そう言って、僕はあるき出すのだった。

 にしても、なぜだろう。あの怒る方は不自然すぎる。とはいえ、なんの情報もないから、推察できないか。

 






 直後、耳をつんざくような叫び声が、あたりのこだまする。

 声の主は、あのおっさんだった。その叫び声を聞きつけた僕は、疾駆する。が、その場には、驚くような光景が映し出されていた。そう、ムカデのような、超巨大モンスターが、あのおっさんを踏みつけていたからだ。





 化け物は、こちらを威嚇するかのように、手の一部を上に上げた。直後、何かしらで発生した突風が僕らを襲う。さらに、周りには、さっき倒したモンスターたちが僕らを囲っていた。


「雑魚共は私が片付けておく。お前らはあいつをやるんだ!」


そう言って、その群れに突っ込んでいく。

 なら、僕達のやることは決まっているな?と、ユイガにアイコンタクトを取る。ユイガはコクリと頷き、了承の意を見せた。

 そいつの鳴き声がその場全体に行き渡り、不意に耳を塞ぐ。が、罠だったのかユイガの方へとやつの鋭利な手が迫る。勿論、ユイガは予め『倍』スキルを使い、なんとか耐えてみせた。

 そして、その拳でやつを殴りつける。その間に、僕はやつの懐に入り、その剣を振り下ろす。


『ガキッ!』


そんな音が鳴る。僕の目の前にある剣は、やつの殻を破っていた。今だ!そう思った時だった。グニョグニョという気色の悪い音を鳴らし始めた。そして、その音が止んだときには、その傷はなくなっていた。

 マジか、、、。どうするかな。そう思ったときには、僕は、何故か後方にふっ飛ばされていた。

 もし、この物語が面白い。と思いましたら、どんなご感想でも結構ですので、評価やブックマークをしてくれるととても励みになります。何卒よろしくお願いします。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ