12:【受賞傾向分析】アイデジIR大賞の結果を分析&考察してみた!
2026年1月27日。
アイデジ!異世界ロマンス大賞(アイデジIR大賞)の結果発表がありました。
というわけで、今回も気になった部分を簡単にデータ分析&考察してみました。
今回も数字がたくさん出てくるし、けっこう長くて大変なので、すぐに結論が知りたいという方は『まとめ』というところまで飛ばして見てくださいね。
ものすごく悲しい気持ちになるお話なので、心の準備をお願いします。
* * *
①受賞作品について。
(結果発表後の2026年1月27日時点の数値をもとに計算しています)
※比較しやすいように、2024年11月29日~2025年2月28日に開催されていた「ルフナ大賞」のデータも書いておきます。
大賞:1作品
準大賞:1作品
新人賞:1作品
【ルフナ 大賞:1作品 金賞:1作品 銀賞:1作品 Webtoon賞:1作品】
・応募総数すべて(2878作品【ルフナ:1331作品】)に対しての受賞率:0.1%【ルフナ:0.3%】
・総合ポイントの平均:22835pt【ルフナ:13367pt】
(最高31668pt【ルフナ:25208pt】 最低15946pt【ルフナ:3154pt】)
・平均評価点の平均:8.9【ルフナ:9.1】
(最高:9.3【ルフナ:最高9.4】 最低:8.4【ルフナ:最低8.6】)
・流行ワードが入っている確率:33.3%【ルフナ:50.0%】
・完結率:100.0%【ルフナ:100.0%】
・連載時期の範囲:2020年12月17日~2025年10月29日【ルフナ:2022.9.18~2024.4.28】
・文字数の平均:117693字【ルフナ:122617字】
(最高:153077字【ルフナ:153703字】 最低:85214字【ルフナ:101268字】)
・総合ポイントによる受賞作品数の違い
10000pt以上:3作品(100.0%)【ルフナ:2作品(50.0%)】
10000pt未満:0作品(0.0%)【ルフナ:2作品(50.0%)】
②最終通過作品について
16作品【ルフナ:37作品】
・総合ポイントの平均:22783pt(最高40664pt 最低1456pt)
【ルフナ:5673pt(最高21584pt 最低356pt)】
・平均評価点の平均:8.7(最高9.4 最低7.9)
【ルフナ:8.9(最高9.5 最低7.9)】
・流行ワードが入っている確率:50.0%【ルフナ:40.5%】
・完結率:100.0%【ルフナ:94.6%】
③最終通過・受賞した作品について
・総合ポイント別の作品数
最終通過・受賞した19作品【ルフナ:41作品】を、総合ポイント別に分けてみます。
0~99pt:0作品【ルフナ:0作品】
100~999pt:0作品【ルフナ:8作品】
1000~2999pt:1作品【ルフナ:11作品】
3000~9999pt:1作品【ルフナ:14作品】
10000pt~:17作品【ルフナ:8作品】
・総合ポイント別での通過率の違い
0~9999pt:0.01%(2741作品中2作品)【ルフナ:2.6%(1243作品中33作品)】
10000pt~:5.1%(137作品中17作品)【ルフナ:9.1%(88作品中8作品)】
・文字数での通過率の違い
最終通過・受賞した19作品を文字数によって分けてみます。
0~3万字:2作品
3万~8万字:9作品
8万~15万字:3作品
15万~20万字:2作品
20万字以上:3作品
【ルフナ:8~10万字:7作品
10~15万字:20作品
15~20万字:6作品
20~30万字:2作品
30万字~:6作品】
・最終通過・受賞した作品につけている、うさぎ妖精の評価点の平均
(アイデジIR:1作品 ルフナ:18作品)
①読みやすさ:3.0【ルフナ:2.8】
②キャラ:3.0【ルフナ:2.9】
③起承転結:2.0【ルフナ:2.2】
④満足度:2.0【ルフナ:2.3】
合計評価点:10.0【ルフナ:10.1】
きゅんきゅん度:50.0%【ルフナ:49.4%】
・一次通過したジャンルの割合
異世界恋愛:94.7%
(異世界転生5.6% 異世界転移0.0% 転生・転移なし94.4%)
ハイファンタジー:5.3%
【ルフナ:
異世界恋愛:95.1%
(異世界転生20.5% 異世界転移7.7% 転生・転移なし71.8%)
ハイファンタジー:4.9%
現実恋愛:0.0%
ローファンタジー:0.0%】
④アイデジIR大賞の結果分析&考察に関するQ&A。
Q.応募作品全体のポイント帯ってどんな感じだったの?
A.
0~99pt:57.9%【ルフナ:35.6%】
100~999pt:23.1%【ルフナ:31.3%】
1000~2999pt:7.2%【ルフナ:14.7%】
3000~9999pt:6.6%【ルフナ:11.3%】
10000pt~:4.8%【ルフナ:6.6%】
(締め切り直後の数字をもとに計算しています。pt非公開などは計算できてません)
応募作品の95.2%は10000pt未満の作品でした。ルフナとほぼ同程度の割合です。
さて、この情報をもとに10000ptより上か下かで作品を2つに分けて、簡単にですが通過・受賞率を計算してみます。
10000pt未満の作品・2741作品のうち、通過・受賞したのは2作品。通過率は0.01%。ルフナは1243作品中33作品で2.6%でした。
一方、10000pt以上の作品・137作品のうち、通過・受賞したのは17作品。通過率は5.1%。ルフナは88作品中8作品で9.1%。
アイデジIRの10000pt以上の作品と10000pt未満の作品の通過率の差を計算してみると、『510倍』になります。何度計算しても510倍。なんだこれ、ひどい。
ルフナは『3.5倍』でした。ポイント重視の選考ばかりしているアイリスでも『183倍』。
アイデジIRは、かなりひどいポイント重視の選考を行ったようです。
Q.ポイントで足切りしてそう?
A.1000ptで足切りかな。でも、実質的には10000ptで足切りをしていそう。
10000pt未満の作品はすべてを読んだわけではないと思います。内容で選んだなら、もっと多くの10000pt未満の作品が通過・受賞しているはずなので。
ちなみに、ルフナは100ptで足切りだと推測されています。ルフナは神。
Q.内容が面白いものが受賞してる?
A.受賞作品の平均評価点を見てみると、平均評価点8.5以上の作品は3作品中2作品(66.7%)でした。ちなみにルフナは8.5以上の作品が4作品中4作品(100%)。
アイデジIRは、内容よりもポイントが大事だったみたいです。
Q.受賞するにはポイントがどれくらい必要なの?
A.最低でも10000pt以上。もしかしたら15000pt以上かもしれません。ひどい。
ルフナは3000pt以上でした。ルフナは神。
Q.新しい作品の方がいいの?
A.約5年前に連載開始していた作品が受賞しているので、新しさにはそんなにこだわらなくても大丈夫みたいです。ちなみに、ルフナも新しさは必要なかったです。
Q.文字数はどのくらいがおすすめ?
A.8万字~16万字くらいがおすすめです。文庫本1冊くらいの文字数。
ルフナは10万字~15万字くらいがおすすめでした。
アイデジIRやルフナに限らず、他の女性向けのコンテストでも、文庫本1冊くらいの文字数の作品が好まれているようです。
Q.ジャンルのおすすめは?
A.異世界恋愛。しかも、転生転移要素がないもの。それ以外のジャンルで受賞するのはおそらく無理。
ルフナと同じですね。これからは、転生転移がない異世界恋愛がおすすめなのかも。
Q.流行ワード(『悪役令嬢』『婚約破棄』『乙女ゲーム』『ざまあ/ざまぁ』)が入っている作品が有利なの?
A.受賞作品の中で流行ワードを使ったものは33.3%でした。ルフナでも50.0%。最近行われているコンテストの傾向を見ると、流行ものが有利というわけではなくなってきている感じがします。
Q.アイデジIRは優秀な新人さんを発掘する気はある?
A.なさそうです。新人賞がありますが、10000pt以上の作品を選んでいるので、本当の意味で新人を発掘する気はないと思われます。
実は優秀な新人さんの作品って、ランキングの上位にはなかなか乗らないのです。これは単なる作者さまの知名度の差のせいなんですけど。だから、優秀な新人さんの作品は、1000~3000ptあたりに多く存在します。アイデジIRはそのポイント帯の作品を読んでいる感じがしないです。よって、新人発掘する気は全くないと推測されます。
ちなみに、ルフナは優秀な新人さんを発掘する気まんまんの一次結果を出してきていました。やっぱりルフナは神。
Q.今回の受賞作品で気になることは?
A.応募要項に「1作品あたり3万文字以上の見込みがあること」と書いてあるのに、3万文字未満の作品を最終通過させているところ。しかも2作品も。
その2作品は短編作品だったので「3万文字以上の見込みがある」とは到底思えません。それなのに、なぜ最終通過させたのか。ポイントさえあれば、応募要項を無視してもいいのでしょうか。
応募要項に違反している作品は通過させないでほしかったです。
Q.うさぎ妖精さんが読んで評価した作品で、受賞したものはある?
A.1作品ありました。
20点満点中10点で、きゅんきゅん度は50%。ストーリー構成力と満足度が弱かったです。最低でも12点はほしかったですね。残念。
ちなみに、ルフナは20点満点中14点という高得点の作品を受賞させていました。やっぱりルフナは神。
Q.うさぎ妖精さんが読んで評価した作品で、最終通過したものはある?
A.なかったです。文字数が少なすぎて、うさぎ妖精の読む条件に合わないものが多かったので。
ただ、最終通過した作品の文字数増加バージョンがあって、そっちは読みました。その作品にうさぎ妖精がつけた点数は20点満点中6点。きゅんきゅん度は50%。
ちなみに、ルフナの一次通過作品の平均評価点は9.9点。きゅんきゅん度は48.8%でした。
アイデジIRの選考はポイントだけが重要で、内容はどうでもいいみたいです。
Q.アイデジIRとルフナ、どっちの方がおすすめ?
A.作者目線でも読者目線でも、圧倒的にルフナをおすすめします。
ルフナなら、100pt以上の作品はきちんと読んだうえで判断してくれる可能性が高いです。うさぎ妖精が面白いと感じた作品を多く通過させてくれているところも好印象でした。
アイデジIRは、ポイント重視のアイリスよりもさらにひどいポイント重視の選考をしているので、正直おすすめはできません。講評コメントが1作品にしかついてなかったのもガッカリ。
読者目線で考えると、もっと面白い作品が世の中にはたくさんあるので、アイデジIRに注目する必要は特にないかなと思いました。
* * *
『まとめ』
アイデジIR大賞で受賞するにはどんな作品が有利だったのか、簡単にまとめておきます。
①総合ポイント10000pt以上の作品【ルフナよりもポイント重視】
②異世界恋愛ジャンルの作品【ルフナと同じ程度】
③完結作品【ルフナと同じ程度】
④8万字から16万字程度の長編作品【ルフナより文字数少なめ】
⑤平均評価点8.8(★4.4)以上の作品【ルフナより内容の重要度低め】
重要視されていると思われる順番で並べてみました。
【アイデジIR大賞の結果に関しての感想】
《良い点》
文庫本1冊くらいの文字数の作品を受賞させているところ。8万~16万字の完結作品は、読み応えもあるし、長すぎず手に取りやすいです。
《気になる点》
応募要項違反と思われる作品を最終通過させているところ。そして、ひどすぎるポイント重視の選考を行ったところ。
《一言》
受賞作品を買おうかなと悩んでいる人は、必ず内容を確認したうえで買うことをおすすめします。
アイデジIRの審査員さんはあまり真剣に選考を行ってくれなかったようなので。
やっぱりルフナは神。
以上。
アイデジIR大賞の結果分析&考察でした。
何かひとつでも参考にしてもらえるところがあれば嬉しいです。
「アイデジ!異世界ロマンス大賞」に応募した作者のみなさま、本当にお疲れさまでした!




