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8-1:ルフナ大賞の応募作品を150作品読んでみた!

 今回は「第1回Ruhuna小説大賞(ルフナ大賞)」の応募作品についての分析&考察を書いていきますね。


 ルフナ大賞の開催期間は2024年11月29日から2025年2月28日。「恋愛」「ファンタジー」ジャンルの作品を募集していました。

 受賞作品は小説として書籍化、Webtoon化確定。大賞は紙書籍になるそうですが、それ以外は電子書籍になるみたいです。


 ルフナ大賞の応募作品は150作品読みました。

 アイリスや小学館FTノベル賞のときと同じように、読んだ作品すべてに独自の評価点をつけています。


 というわけで、その評価点をもとにいろいろ分析&考察した結果を発表していきますね。


 数字がいっぱい出てくる上に長いので、要点のみ知りたい場合は下の方にある『まとめ』というところまで飛ばして見てください。



 * * *



 ルフナ大賞の応募総数は、締め切り(2025年2月28日)時点で1331作品でした。アイリスIF6大賞は3219作品、小学館FTノベル賞は3581作品だったので、応募数だけ見ると少なく感じますね。

 ただ、ルフナ大賞には8万字以上という条件がありました。アイリスIF6大賞で同じように8万字以上で絞り込むと1160作品になるので、アイリスよりも人気があるコンテストだったといえそうです。


 さて、今回も読む作品の条件は絞っています。


 今回読んだのは、8万字から20万字の完結済み連載作品。

 除外ワードは「悪役令嬢」「婚約破棄」「乙女ゲーム」「ざまあ(ざまぁ)」、そして「悲恋」。

 それに加えて、「ボーイズラブ」「ガールズラブ」も除外。

 男性向けの作品や、男性向けなのか女性向けなのか分からない作品も除外。

 アイリスと小学館FTノベル賞の時に読んだ作品も除外しています。


 そうして絞り込みをした結果、150作品を読むことになりました。

 総合ポイント別の作品数はこんな感じ。


 0~99pt:43作品。

 100~999pt:52作品。

 1000~2999pt:18作品。

 3000~9999pt:19作品。

 10000pt~:18作品。


 それでは、ルフナ大賞の応募作品につけた独自の評価点の結果を発表していきますね。

 できるだけ平等に評価点をつけるため、事前に作品のポイントは確認せず、作者さまの実績なども調べず、その作品の内容のみで判断するようにしています。

 評価点は思いきり主観的につけています。ご了承ください。


 アイリスIF5大賞で読んだ115作品のデータも合わせて発表します。



 評価点の平均。


 1.『読みやすいか』(5点満点)


 0~99pt:1.9点【アイリス1.9】

 100~999pt:2.5点【アイリス2.4】

 1000~2999pt:2.8点【アイリス2.5】

 3000~9999pt:2.4点【アイリス2.8】

 10000pt~:2.3点【アイリス2.2】



 2.『キャラは魅力的か』(5点満点)


 0~99pt:2.4点【アイリス2.5】

 100~999pt:2.8点【アイリス2.8】

 1000~2999pt:2.7点【アイリス2.9】

 3000~9999pt:2.6点【アイリス2.9】

 10000pt~:2.4点【アイリス2.4】


 3.『起承転結があるか(クライマックスで一番盛り上がっているか)』(5点満点)


 0~99pt:1.8点【アイリス2.1】

 100~999pt:2.1点【アイリス2.1】

 1000~2999pt:1.9点【アイリス2.1】

 3000~9999pt:1.9点【アイリス2.5】

 10000pt~:1.6点【アイリス1.8】



 4.『読後に満足感があるか』(5点満点)


 0~99pt:1.8点【アイリス1.8】

 100~999pt:2.1点【アイリス2.1】

 1000~2999pt:2.2点【アイリス2.2】

 3000~9999pt:1.9点【アイリス2.4】

 10000pt~:1.6点【アイリス1.6】



 合計評価点(20点満点)の平均。


 本屋さんや図書館に並んでいそうなのが12.0点以上。

 買いたいなと思うのが15.0点以上、というイメージです。


 0~99pt:7.9点【アイリス8.3】

 100~999pt:9.5点【アイリス9.4】

 1000~2999pt:9.7点【アイリス9.7】

 3000~9999pt:8.9点【アイリス10.6】

 10000pt~:7.9点【アイリス8.0】



 きゅんきゅん度の平均。


「きゅんきゅん度」とは、恋愛ものとして欠かせない心のときめきがどれくらいあるのかをパーセンテージで表したものです。

 50%以上あれば、恋愛ものとして読める作品。

 70%以上あれば、恋愛要素が多めで満足できる作品、という感じです。


 0~99pt:35.6%【アイリス38.3%】

 100~999pt:46.5%【アイリス45.1%】

 1000~2999pt:47.2%【アイリス51.7%】

 3000~9999pt:45.8%【アイリス53.0%】

 10000pt~:35.6%【アイリス33.3%】


 きゅんきゅん度50%以上の作品(恋愛ものとして読める作品)との遭遇率。


 0~99pt:41.9%【アイリス48.6%】

 100~999pt:71.2%【アイリス71.4%】

 1000~2999pt:77.8%【アイリス83.3%】

 3000~9999pt:68.4%【アイリス70.0%】

 10000pt~:44.4%【アイリス22.2%】


 きゅんきゅん率70%以上の作品(恋愛ものとして満足できる作品)との遭遇率。


 0~99pt:0.0%【アイリス5.7%】

 100~999pt:5.8%【アイリス6.1%】

 1000~2999pt:0.0%【アイリス8.3%】

 3000~9999pt:5.3%【アイリス10.0%】

 10000pt~:0.0%【アイリス0.0%】



 好みに刺さったお気に入り作品の発掘数。


 0~99pt:2作品【アイリス1作品】

 100~999pt:7作品【アイリス3作品】

 1000~2999pt:0作品【アイリス0作品】

 3000~9999pt:1作品【アイリス0作品】

 10000pt~:0作品【アイリス0作品】


 好みに刺さったお気に入り作品の発掘確率。


 0~99pt:4.6%【アイリス2.9%】

 100~999pt:13.5%【アイリス6.1%】

 1000~2999pt:0.0%【アイリス0.0%】

 3000~9999pt:5.3%【アイリス0.0%】

 10000pt~:0.0%【アイリス0.0%】



 ルフナ大賞でのお気に入り作品発掘率。

 ルフナ大賞:6.7%(150作品中10作品) アイリス:3.5%(115作品中4作品)



 * * *



『まとめ』



 ルフナ大賞150作品の合計評価点(20点満点)の平均は、1000~2999ptが9.7点で一番高かったです。その後は、100~999ptが9.5点、3000~9999ptが8.9点、10000pt~と0~99ptが7.9点と続きます。

 アイリスと同じように、10000pt~のポイント帯の評価点がかなり低いです。まさかの0~99ptと同じ点数。10000pt以上の面白い作品は既に書籍化していて応募作品として出てこないとはわかっているけれど、それでももう少し頑張ってくれると思ってました。3000~9999ptのポイント帯も点数が伸び悩んだのも意外でした。



『読みやすいか』については1000~2999ptが優秀で、『キャラは魅力的か』については100~999ptが優秀。

『起承転結があるか(クライマックスで一番盛り上がっているか)』『読後に満足感があるか』については、どのポイント帯も物足りなかったです。


 恋愛ものとして欠かせない心のときめきがどれくらいあるのかをパーセンテージで表した「きゅんきゅん度」については、1000~2999ptの作品が恋愛ものとして読める確率が77.8%と高く、他のポイント帯と比べると優秀でした。ただ、恋愛ものとして満足できるレベルのものは0.0%だったのが残念。

 10000pt~と0~99ptの作品は恋愛ものとして楽しめる作品が少なめ。2作品に1作品以上、恋愛ものとしては物足りないレベルでした。


 お気に入り作品の発掘率は100~999ptが13.5%、3000~9999ptが5.3%、0~99ptが4.6%でした。

 1000~2999ptは優秀な作品が多いポイント帯のはずなのですが、不思議なことに今回はお気に入り作品を発掘できませんでした。ハズレは少なかったけど、当たりも見つからなかった、みたいな感じ。



 ルフナ大賞の応募作品は、アイリスよりも恋愛要素が薄い作品が多かったです。その影響からか、全体的な評価点はアイリスの応募作品の方が上という結果に。私は恋愛要素が多い作品に高い評価点をつけているので、当たり前と言えば当たり前の結果かも。


 ルフナ大賞では現実世界のお話も多く応募されていました。ここはアイリスと違うところですね。

 どういう理由かはわからないんですけど、現実恋愛の応募作品は文章力が未熟なものが多かったです。でも、オリジナリティという面では異世界恋愛よりも圧倒的に優秀でした。似たような作品が出てこないので、新鮮な気持ちで読めました。




 以上、ルフナ大賞の応募作品についての分析&考察でした。


 今回もたくさんの作品を読むことができて、とても楽しかったです。

 ルフナ大賞の応募作品に興味がある方は、まずは1000~2999ptのポイント帯から読む作品を探してみることをおすすめします。心に刺さる作品を探すなら100~999ptもおすすめ。


 ルフナ大賞の結果発表は2025年5月。上旬なのか、中旬なのか、下旬なのか……全く予想がつかないところにドキドキしちゃいますね。

 最近の10000pt以上の作品は恋愛要素が薄すぎて私の好みに合わないことが多いので、ポイント重視で選考されるとガッカリしてしまいそう。




 ルフナ大賞で受賞するにはどんな作品が有利なのか。

 結果が発表されたら、また分析&考察をしようと思っています。


 どんな結果が出るか、本当に楽しみです!




私の活動報告(2025年3月25日)で、こっそりとルフナ大賞のおすすめ作品を紹介しています。


https://mypage.syosetu.com/mypageblog/view/userid/1678066/blogkey/3420056/


どれも文庫本1~2冊くらいの長さで完結しているので、とても読みやすいです。

ランキングが好みに合わないと感じている読者さまにおすすめ。

興味があれば、ぜひぜひ読んでみてくださいね♪



【2025.6.1 追記】


ルフナ大賞よりも先に、アイリスIF6大賞の結果が出たみたいです。

アイリスIF6大賞の【受賞傾向分析】について早く知りたい方は、私の活動報告(2025年5月31日)を見てくださいね!


https://mypage.syosetu.com/mypageblog/view/userid/1678066/blogkey/3450076/

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アイリスIF大賞の応募作品を100作品読んだエッセイ。
i646209
(バナー制作/楠結衣さま)
― 新着の感想 ―
今回も考察お疲れ様でした! 今回は全体的に恋愛要素が薄い感じですね。今回私も書いてて思いましたが、いざ長編を書いてみると、結構途中で中だるみが起こるんですよねぇ……。中盤に両想いになったけど、さて、…
分析おつかれさまでした。 10000pt~帯、本当に評価点が低いですね。 0~99pt帯と比べても、文章の読みやすさは優れているものの、他の要素は負けている…… 逆に言えば、文章さえ読みやすくなれば、…
今回も分析お疲れ様でした! 現実恋愛の応募作が多いのは、意外でした。 そして、いせこいよりも設定が新鮮というのも意外です。 すっごく恋愛よりの作品が集まると思いきや、恋愛要素薄めなのもすごく意外でした…
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