3-2:応募作品を読んでいて困ること
さて、第1回や第2回の時も感じてたんですけど、アイリスの応募作品を読んでいて困ることがひとつ。
それは、女性向けではないと思われる応募作品がけっこう多いということ!
アイリスIF3大賞は女性向けの「恋愛」「ファンタジー」をメインテーマにした作品を募集しているコンテストのはずなのに、なぜ……?
私が読みたい作品は、8万字から20万字の完結済み連載作品。除外ワードは「悪役令嬢」「婚約破棄」「乙女ゲーム」「ざまあ(ざまぁ)」、そして「悲恋」。それに加えて、「ボーイズラブ」「ガールズラブ」も除外。
その条件で検索して、さらに第1回と第2回の時にチェックした作品を抜いて、純粋にアイリスIF3大賞の応募作品で新しく該当したのが合計143作品。
そのうち、女性向けではないと思われる作品の数はというと。
51作品(35.7%)!
ちなみに第1回の時は225作品中48作品(21.3%)、第2回の時は158作品中35作品(22.6%)が女性向けではない作品でした。
まあ、これは私(読者)が女性向けかそうでないかを判断しているので、作者さまからすると「この作品は女性向け!」というのも混ざっているとは思いますけど。
それにしても、第3回は多い!
どうやら重複応募が可能になった結果、女性向けではないと思われる作品が増えちゃったみたいです。
うーん、これは想定外。
ちなみに、女性向けではないと思われる作品のほとんどは異世界恋愛以外のジャンルの作品でした。
そのことを踏まえて、応募作品全体でどのくらいの作品が異世界恋愛以外の作品だったかというのも調べてみました。
応募締め切り時点での応募総数が1890作品。
そのうち異世界恋愛は1170作品(61.9%)。
つまり、異世界恋愛以外のジャンルは720作品(38.1%)もあったということ。
うん、大体私が読んだ作品と同じくらいの割合ですね。
それにしても、女性向け作品を集めるコンテストなのに、応募作品の4割近くが女性向けではないってどういうこと……?
なんかここまでくると、きちんと女性向けの作品を応募してくださる作者さまが女神様みたいに思えてきました。
女神様、これからも素敵な恋物語をぜひアイリスにたくさん応募してくださいね!
あと、私は困ってないんですけど、読者さまによっては困るかなあと思うことについても書いておきますね。
それは、「残酷な描写あり」というキーワードがついてないお話なのに、残酷描写が入っているお話が結構あるということ。
人が流血しながら苦しむ描写があるのは「残酷な描写あり」だと思うんですけど、違うのかなあ? 人を暴力でいたぶる描写があるのも「残酷」じゃないのかなあ? 心をひどく傷つけられる描写も、場合によっては「残酷」になるんじゃないかなあ?
このお話は残酷描写がなさそうだから安心して読もう、と思っていたら冒頭から流血、暴力! ビックリして、小説情報を再確認してみるけど、やっぱり「残酷な描写あり」というキーワードはない。
そういうことが何回かあって、ちょっと困惑してます。私は残酷描写があっても読めないわけじゃないので、そのまま続きも読んでますけど。
なんで「残酷な描写あり」ってつけてくれないんだろう。つけたくない理由とかあるのかなあ。いや、たとえ理由があったとしても、これは登録必須キーワードのはずなので、つけないとダメですよね?
というか、そもそも「残酷な描写あり」というキーワードってどんな基準で入れるのが正解なんでしょうね?
作者さまによって判断基準が違う気がします。男性向けか女性向けかでも基準が変わりそう。
うーん、「残酷な描写あり」って難しいですね。
次は、アイリスIF3大賞の結果についての分析&考察です。