2-2:第1回と第2回を合わせたデータについて
アイリスIF大賞(第1回)とアイリスIF2大賞(第2回)、全部合わせたデータも気になったので計算してみました。
男性向けの作品は除外して、女性向け恋愛作品のみに絞ったデータになります。
これも数字がいっぱい出てくる上に長いので、要点のみ知りたい場合は下の方にある『まとめ』というところまで飛ばして見てください。
* * *
読んだ総数:286作品
0~99pt:68作品(23.8%)
100~999pt:109作品(38.1%)
1000~2999pt:37作品(12.9%)
3000pt~9999pt:54作品(18.9%)
10000pt~:18作品(6.3%)
お気に入り作品の発掘数:21作品
0~99pt:2作品(発掘率:2.9%)
100~999pt:11作品(発掘率:10.1%)
1000~2999pt:4作品(発掘率:10.8%)
3000pt~9999pt:3作品(発掘率:5.6%)
10000pt~:1作品(発掘率:5.6%)
全体でのお気に入り作品の発掘率:7.3%
(14作品読んだら1作品見つかる、くらいの確率)
評価点の平均。
1.『読みやすいか』(5点満点)
0~99pt:『2.2』点
100~999pt:『2.7』点
1000~2999pt:『2.7』点
3000pt~9999pt:『3.0』点
10000pt~:『3.0』点
2.『キャラは魅力的か』(5点満点)
0~99pt:『2.6』点
100~999pt:『3.1』点
1000~2999pt:『3.1』点
3000pt~9999pt:『3.1』点
10000pt~:『3.1』点
3.『起承転結があるか(クライマックスで一番盛り上がっているか)』(5点満点)
0~99pt:『2.6』点
100~999pt:『2.7』点
1000~2999pt:『2.7』点
3000pt~9999pt:『2.6』点
10000pt~:『2.7』点
4.『読後に満足感があるか』(5点満点)
0~99pt:『2.1』点
100~999pt:『2.6』点
1000~2999pt:『2.6』点
3000pt~9999pt:『2.5』点
10000pt~:『2.6』点
合計評価点(20点満点)の平均。
0~99pt:『9.6』点
100~999pt:『11.0』点
1000~2999pt:『11.1』点
3000pt~9999pt:『11.1』点
10000pt~:『11.3』点
きゅんきゅん度50%以上の作品(恋愛ものとして読める作品)との遭遇率。
0~99pt:『45.5』%
100~999pt:『58.7』%
1000~2999pt:『59.5』%
3000pt~9999pt:『53.7』%
10000pt~:『77.8』%
きゅんきゅん率70%以上の作品(恋愛ものとして満足できる作品)との遭遇率。
0~99pt:『2.9』%
100~999pt:『13.7』%
1000~2999pt:『18.9』%
3000pt~9999pt:『5.6』%
10000pt~:『0.0』%
* * *
『まとめ』
私が読んだ286作品のデータをまとめた結果、高ポイントになるにつれて平均評価点も高くなるということが判明しました。
とはいっても、100pt以上あれば充分だと思います。
そこからはどんなにポイントが高かろうと、あまり大差がないからです。
「読みやすさ」は高ポイント帯の方が明らかに優秀ですね。
「キャラクター」はポイント帯に関係なく優秀な感じ。
逆に「起承転結」や「読後の満足度」はポイント帯に関係なく弱い傾向があるみたいです。
0~99ptのポイント帯は「読みやすさ」が足りないだけで、ストーリー構成力などの部分は高ポイント作品と遜色ない感じがします。
このポイント帯は、世界観が独特な作品や、知名度の低い作者さまの作品が多いです。
100~9999ptのポイント帯には、心ときめく恋愛描写が上手い作品が集中していました。満足できる恋愛ものはこのポイント帯に多いです。
ありきたりの設定に頼らない作品も多いので、たくさん読んでも飽きにくいのが嬉しいところ。でも、バラエティに富んでいるからこそ、苦手なものが出てくる可能性もあるので注意が必要。
私のお気に入り作品の発掘率は、このポイント帯が一番高くなっています。
10000pt~のポイント帯は、分かりやすい文章で書かれているお話が多かったです。恋愛ものとして読めるお話も比較的多いですね。
ただ、物語としての起伏が弱いのが残念でした。恋愛の「ドキドキ」や「切なさ」の部分を上手く表現できている作品が少なく、そのせいなのか、きゅんきゅん度が70%を超える作品がひとつも出てこないという衝撃の結果に。
作者さまの個性が感じられるお話も少なくて物足りなかったです。
まあ、そのあたりの問題点をクリアしている作品は既に書籍化していると思うので、これは応募作品に限った感想になると思います。
結論。
100pt以上の作品は、誰かの好みにちゃんと刺さっている可能性が高いということ!
人によっては、10000ptの作品よりも100ptの作品の方が好きということもあるんです!
ポイントが全てじゃない!
前にエッセイで書いた通りです。
これから何作品読んでも、たぶんこの結論は変わらないと思います。
作者のみなさま。
ポイントを気にしすぎることなく、自分の好きな話を書いてくださると嬉しいです。
* * *
さて、ここでアイリスIF2大賞のデータ分析している時のおまけ話もしておきますね。
もしかして第1回の時よりも評価点を厳しくつけてしまったせいで、第2回はお気に入り作品の発掘数が少なくなったのかな? と思ったので、評価点をつける基準がぶれていないか確認してみることにしました。
第1回の時に既に読んでいたのに、また読んで評価点をつけちゃったという作品があったので、その評価点を比較してみます。
<第1回>
読みやすさ:3
キャラ:2
起承転結:2
満足度:2
(一言感想:話がテンポよく進む。キャラの会話も楽しい。)
<第2回>
読みやすさ:4
キャラ:3
起承転結:3
満足度:3
(一言感想:恋愛サービスシーンが多い。)
ええっ? 同じ作品のはずなのに、全体的に評価点が上がってる?
第2回につけた評価点は、厳しいどころか、むしろ甘くなってた?
……と思っていたら、この作品。なんと改稿されてました。
そう、改稿したら物語のレベルがアップするということが分かっちゃったのです! すごい!
この作品は改稿することによって、恋愛サービスシーンが特に目立つようになったみたいです。これは嬉しい!
それはそうと、基準はあまりぶれてないみたいで安心しました。
第2回でお気に入り作品の発掘数が少なかったのは、評価点のつけ方に問題があったわけではなく、単純に好みの作品が少なかっただけみたいです。
まあ、好みに刺さる作品が少ない時もあるからこそ、お気に入り作品を発掘した時の感動も大きくなるんですよね。
またその感動を味わえるように、これからも頑張ろうと思いました。
次は、アイリスIF2大賞の結果分析&考察です。